続・今日もやっぱりかえる顔

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各社のトクホのコーラの成分と効果を比較してみた-特定保健用食品-

こん○○は、かえるがおです。

前回に引き続き、今回も特定保健用食品(トクホ)のお話です。


前回の記事で特定保健用食品(トクホ)の食品がどんな食品なのかがわかりましたので、今回は具体的に違いを確認しながら、実際に特定保健用食品(トクホ)の食品を選んでみようという企画です。


第1回目は特定保健用食品(トクホ)のコーラの成分を見ていきたいと思います。
今回比較する特定保健用食品(トクホ)のコーラは以下の3種類です。

キリンメッツコーラ、ペプシスペシャル、コカ・コーラ プラス

トクホコーラ

 出典:日本コカ・コーラ株式会社、キリンビバレッジ株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社

 

許可を受けた健康効果の表示内容

最初は、それぞれの項目について、許可を受けた健康効果の表示内容を比較したいと思います。
出典:https://db.plusaid.jp/、 Amazon

 

[トクホ] コカ・コーラ プラス 470ml PET×24本

[トクホ] コカ・コーラ プラス 470ml PET×24本

 

商品名コカ・コーラプラス(日本コカ・コーラ株式会社)
関与成分難消化性デキストリン(食物繊維として)
表示内容: 難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の血中中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。

 

[トクホ] キリン メッツ コーラ 480ml×24本

[トクホ] キリン メッツ コーラ 480ml×24本

 

商品名キリンメッツコーラ(キリンビバレッジ株式会社)
関与成分 難消化性デキストリン(食物繊維として)
表示内容 本品は、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、 食後の中性脂肪の上昇を抑制するので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に 役立ちます。 

 

[トクホ]サントリー ペプシスペシャル 490ml×24本

[トクホ]サントリー ペプシスペシャル 490ml×24本

 

商品名ペプシスペシャル(サントリー食品インターナショナル株式会社)
関与成分難消化性デキストリン(食物繊維として)
表示内容 本品は、難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、 食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が気になる方の 食生活の改善に役立ちます。

文章に多少の違いはありますが、3社ともに文章の趣旨は全く同じで、すべての商品で難消化性デキストリンという成分が 血中中性脂肪の上昇をおだやかにする(メッツコーラ:抑制する)効果があると表示することを、消費者庁から認められたようです。

難消化性デキストリンとは


ではそもそも難消化性デキストリンとはどんな成分なのでしょうか。 大塚製薬のWebサイトで難消化性デキストリンについて説明されていました。


もともとは不足しがちな食物繊維を補うためにトウモロコシから作られた天然由来の成分で、 名前の通り消化しにくいのが特徴で、低粘性・低甘味で透明色、耐熱性・耐酸性に優れている食品素材だそうです。

臨床実験では1日3回毎食前に10gを16週間飲んでも異常はみられないほどの安全性を誇ると記載されています。

難消化性デキストリンには、主に以下の5つの作用があるそうです。

1.糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)
2.整腸作用
3.脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)
4.内臓脂肪の低減作用
5.ミネラルの吸収促進作用 


トクホのコーラでは各社ともに、3番の脂肪の吸収スピードを遅延することで、食後の中性脂肪の上昇を抑える効果を 狙っています

ただし1番の項目では糖の吸収スピードを遅くして、血糖値の上昇も抑える効果が難消化性デキストリンにはあるようなので、表示されてはいませんが、炭水化物の食事にも脂肪の多い食事でも多少の効果は期待できそうです。

また、4番の項目では内臓脂肪の低減作用もあるそうです。 具体的にはBMI23以上の成人男性36名に摂取させた試験で、内臓脂肪および中性脂肪の有意な低下が確認されたとのことです。

まとめると、各社ともに脂肪の多い食事に有効と表示されていても、血糖値の上昇を抑えたり、内臓脂肪を低減する効果も 期待してよさそうであることがわかりました。 なお1日3回毎食前に10グラム飲んでも異常はないそうです。
出典:大塚製薬 食物繊維を摂ろう!〜意外と知らない食物繊維〜

難消化性デキストリンの注意点

まず気をつけるべき点は整腸作用です。

過去のヒト試験では、難消化性デキストリン摂取により糞便量および排便回数の増加が認められ 1日5gまたは10g摂取することで、排便回数と糞便量が増加したと記載されています。

どうもおなかがゆるくなるようですね。試験や会議の前とか拘束される場面では、摂取量に気を付けたほうがよさそうです。 逆に便秘の人であれば、便秘解消に利用することもできそうです。

2点目は難消化性デキストリンを摂取するタイミングです。 このような記載があります。

難消化性デキストリンを食事と共に摂取したヒト試験でも、食後の血糖値の上昇をおさえることが確認されています。

出典:大塚製薬 食物繊維を摂ろう!〜意外と知らない食物繊維〜

血糖値を抑える効果を記載されているのですが、注目すべきポイントは 「難消化性デキストリンを食事と共に摂取した」という記載です。 文字通りに解釈すると、食事とともに摂取する必要がありそうです。正直食事のときにコーラは飲みにくいです。

 

商品の成分比較

難消化性デキストリン量

コカ・コーラプラス
ペプシ スペシャル
キリンメッツコーラ  すべて5g

特定保健食品として認められた関与成分である難消化性デキストリンは、すべての製品で5gと 同じ量だけ含まれていることがわかりました。 難消化性デキストリンの効果という面では、どのコーラを選んでも効果は変わらないようです。

カロリー

コカ・コーラプラス
ペプシ スペシャル
キリンメッツコーラ  すべて0キロカロリー

すべて0キロカロリーと記載がありました。ただしすべての製品で甘さを感じる分だけ、人工甘味料が使われています。人工甘味料については、後の項目で比較します。
また、食品表示基準に基づき、エネルギー5kcal未満(100ml当たり)を0kcalと表示してよいため、厳密にいうとカロリーが0ではありません

内容量

1位 ペプシ スペシャル 490ml
2位 キリンメッツコーラ 480ml
3位 コカ・コーラプラス 470ml

内容量を比較したところ、500mlペットボトルと思っていたのが、デザインの形状から各社500mlに届かない 内容量でした。ほぼ3社とも内容量は変わりませんが、強いて比較するとペプシスペシャルが490mlと一番内容量が多い結果となりました。

カフェイン量

1位 キリンメッツコーラ 48mg
2位 コカ・コーラプラス 45mg
3位 ペプシスペシャル 25mg

コーラに含まれているカフェイン量を比較したとところ、ペプシスペシャルが一番少ないことがわかりました。 カフェインを取りたい方はキリンメッツコーラ、カフェインを取りたくない方はペプシスペシャルを選択するといいかもしれません。 ただしコーヒーカップ150mlあたりコーヒーのカフェイン量は90mgのため、カフェインをとる目的であれば、 コーヒーを選択したほうがよさそうです。

食塩相当量

1位 キリンメッツコーラ 0㎎
2位 ペプシスペシャル 18-46㎎
3位 コカ・コーラプラス 80㎎

食塩相当量は塩分を多く摂取すると健康に良くないため、内容量が少ない順番の順位です。 キリンメッツコーラはとても優秀でまったく塩分が入っていないようです。塩分の取りすぎは肥満やむくみにつながるため、 塩分を取りたくない方はキリンメッツコーラがおすすめです。

人工甘味料

人工甘味料はコカ・コーラプラスとキリンメッツコーラは全く同じ甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)が 含まれています。ペプシスペシャルだけアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物が含まれていません。

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物
パルスイートに使われている人工甘味料 ショ糖約200倍の甘さ 


アセスルファムKはショ糖の約200倍、スクラロースはショ糖の約600倍の甘さだそうです。 Webで調べてみましたが、人工甘味料は危険という記事と安全という記事が両方ありました。

臨床試験では身体への影響は確認されていないが、未知の成分のため、リスクがあるといったところでしょうか。 個人的には人工甘味料と同じ甘さを作り出すには、ショ糖を200倍以上の量を入れなければいけないため その量を飲む方が危険ではないかと個人的には思ってしまいました。

その他

キリンメッツコーラだけに含まれるグルコン酸Caは、カルシウム補給薬や豆腐の凝固剤、ソーセージの結着剤につかわれる物質で取りすぎると 腎結石になる副作用があるそうです。

グルコン酸カルシウム|らでぃっしゅぼーや 添加物大事典

 

まとめ

今回3社から発売されているトクホのコーラを比較してみましたが、3社ともに健康に効果があるとされる関与成分の難消化性デキストリン量は すべて同じ量が含まれていることがわかりました。

今回の検証の結論として、内容量や含まれるカフェイン量や食塩相当量、また人工甘味料が多少異なりますが、大きく変わる点はなく、結果的に一番好きな味で 3社の製品を選ぶ方がよさそうです。

難消化性デキストリンの量をもっと多く取りたい方は、Amazonで400g900円未満で販売されているので、Amazonで難消化性デキストリンだけを購入して自分でドリンクを作ったり、食事にふりかけたりるのもいいかもしれません。ただし難消化性デキストリン自体に味はありませんのでご注意ください。

今回のかえるがおはここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。 

 

 

【付録】各社のトクホのコーラ成分表

コカ・コーラプラス

原材料名 : 食物繊維(難消化性デキストリン)/炭酸、カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、カフェイン エネルギー : 0kcal/100ml 栄養成分表示:1本 470ml当り エネルギー 0kcal タンパク質 0g 脂質 0g 炭水化物 5.2g 糖質 0g 糖類 0g 食物繊維 5.2g 食塩相当量 0.08g 難消化性デキストリン(食物繊維として) 5g カフェイン 45mg 

[トクホ] コカ・コーラ プラス 470ml PET×24本

[トクホ] コカ・コーラ プラス 470ml PET×24本

 

 

ペプシ スペシャル


原材料名:食物繊維(難消化性デキストリン)、カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムカリウム)、香料、カフェイン 栄養成分表示:1本 490ml当り エネルギー 0kcal たんぱく質 0g 脂質 0g 糖質 0g 食物繊維 5.4g ナトリウム18-46mg 難消化性デキストリン(食物繊維として)5g カフェイン 25mg カリウム 約20mg リン 約90mg 

[トクホ]サントリー ペプシスペシャル 490ml×24本

[トクホ]サントリー ペプシスペシャル 490ml×24本

 

 

キリンメッツコーラ

原材料名:難消化性デキストリン(食物繊維)/炭酸、カラメル色素、香料、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、グルコン酸Ca、カフェイン 栄養成分表示:1本 480ml当り エネルギー 0kcal たんぱく質 0g 脂質 0g 糖質 0g 炭水化物 6.7g 食塩相当量 0g 難消化性デキストリン(食物繊維として)5g カフェイン 48mg カリウム 29mg リン 77mg 

[トクホ] キリン メッツ コーラ 480ml×24本

[トクホ] キリン メッツ コーラ 480ml×24本