続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

乃木坂46の5作連続ミリオン達成から過去の楽曲が売れ続ける理由

こん○○は、かえるがおです。

2017年11月分の日本レコード協会のゴールドディスク認定により、2016年の作品の『裸足でSummer』が見事ミリオン達成となりました。

 

2016年11月認定の16thシングル『サヨナラの意味』、2017年3月度認定の17thシングル『インフルエンサー』、2017年8月度認定の18thシングル『逃げ水』、2017年10月度認定の19thシングル『いつかできるから今日できる』に引き続き、5作連続でのミリオンセラー達成の快挙です。おめでとうございます。

ただ少し変なのです。今回のミリオンセラーの認定は、15thシングル『裸足でSummer』なので1年以上前の作品で、最新作ではありませんでした。

 

今回のかえるがおでは、なぜ過去作品が今頃ミリオンセラーを達成するのかという、背景を個人的に掘り下げてみたいと思います。

2018/05/08追記
20thシングル『シンクロニシティ』が過去最速でミリオンセラーを達成し、6作連続ミリオン達成となりました。おめでとうございます!

裸足でSummer

出典:【タイトル&ジャケット写真が決定!!】乃木坂46 15thシングル!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト

 

 

 

ミリオンセラーの定義

今回の乃木坂の5作連続ミリオンセラーの達成については、有名なWebニュースサイト「時事ドットコム」でも報じられましたが、Twitter内でもファンの反響をあまり見ることはありませんでした。

 

どうも、オリコンさんの集計による販売枚数の方が、ユーザーにはおなじみなようで、前回に同じような記事を書いたときには、苦言をいただくことにもつながりました。大変失礼いたしました。

 


ということで、今回のミリオンセラーの定義は、正式な社団法人日本レコード協会のゴールドディスク認定(出荷枚数を基準)による表彰を、ミリオンセラー認定を基準としたいと思います。


オリコンさんによる独自の売り上げ枚数集計とは、結果が異なりますのでご注意ください。くれぐれも情報が違うという苦言はお控えください。

 

異例の『裸足でSummer』のミリオン達成

長い前置きがすんだところで、本題の『裸足でSummer』のミリオン認定に話を移したいと思います。


乃木坂46の15thシングルとして『裸足でSummer』は2016年7月27日に発売されました。当時、次世代エースと言われていた齋藤飛鳥さんの初のセンター楽曲で、乃木坂の長い歴史を語る上でも重要な楽曲、と位置付けてもよいくらいの思い出深い楽曲です。

発売された2016年8月の情報によると、初動の売り上げが72.8万枚といわれています。


2016年7月にトリプルプラチナ(75万枚)認定をされていますので、発売当初の75万枚から継続して売れ続け、ついに発売から1年4か月後にミリオンセラーを達成したという、ほかのアーティストでも前例が少ない売れ方だったことがわかります。

齋藤飛鳥 裸足でSummer

出典:【タイトル&ジャケット写真が決定!!】乃木坂46 15thシングル!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト

 

10thシングル『何度目の青空か』についても同様に継続して、現在も売り上げ枚数を増やしています。


発売は2014年10月8日ですが、2017年3月度にトリプルプラチナ(75万枚)に認定されています。初動が41.2万枚ですので、2年5か月をかけて75万枚まで売り上げ枚数を伸ばしたことになります。

 

その他の楽曲も、現在売り上げ枚数が伸び続けている異例の事態で、今後さらに日本レコード協会の表彰規定を達成する、過去の楽曲が出てきても不思議ではない状況です。

 

過去作ミリオン達成の難易度

いつもAKBとばかり比較してしまってすみませんが、AKBは18thシングル『Beginner』で初ミリオンを達成しました。

その後20thシングルからこれまで連続してミリオンセラー記録を更新していますが、そんなAKBであっても、過去作がミリオンセラーになることはありませんでした。

 

過去作がミリオンセラーを達成する、または過去作が再度注目されるなど、明確なきっかけもなく売れ続けるというのも、正直異常な事態です。

 

同じように過去のシングル作品がミリオン関連の表彰を受けた例は過去15年でも2例しかありませんでした。

 

2007年 ミリオン 秋川 雅史『千の風になって』2006年5月発売
2016年 3ミリオン SMAP『世界に一つだけの花』2003年3月発売

 

握手券目的の購入なのか

AKB、乃木坂、欅坂といえば、シングルに握手券が付いていることが話題になりますが、過去作を購入しても、過去作の握手会はすでに終了しているため、握手会に参加することができません。


そのため、売り上げが増えている要因として、握手会目当ての売り上げ増ではないことがわかります。

 

作品ごとの売り上げ枚数が右肩上がりで増えている最近の傾向(最新シングルは前作より現在のところ減っています)を踏まえてみると、乃木坂ファンの絶対数が増えてきていることがわかり、新規に乃木坂ファンになる人が多いこともわかります。

 

15thシングル『裸足でSummer』の全タイプに収録された楽曲は、『裸足でSummer』『僕だけの光』『オフショアガール』『命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」』『白米様』『シークレットグラフィティー』『行くあてのない僕たち』の計7曲です。裸足でSummer 齋藤飛鳥

出典:【タイトル&ジャケット写真が決定!!】乃木坂46 15thシングル!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト

 

この7曲はすべて乃木坂46の2ndアルバム『生まれてから初めて見た夢』に収録されていいます。そのため、わざわざ10thシングルを購入しなくても、その後発売されたアルバムでも同じ楽曲を聴くことができます。

 

過去の作品の売り上げが伸びている理由

では、楽曲そのものは聞くことができても、なぜ10thシングル『裸足でSummer』は売れ続けているのでしょうか。


『裸足でSummer』だけでなく『何度目の青空か』そして、売り上げだけでなく総合的な楽曲のランキングである2016年Billborrd Japan Hot100ランキングに、2013年発売の『君の名は希望』がランキングに入りました。


アルバムに収録されている過去の楽曲をわざわざ購入する理由として、売り上げ枚数だけでなく楽曲自体の人気ランキングも上昇していることから、単純に楽曲の魅力で過去作を購入している層が存在していることがわかります。

 

楽曲のコンセプト

乃木坂46のプロデューサー秋元さんは、デビュー当時、乃木坂はコンセプトがないことがコンセプトと語っていましたが、結成から6年経過した現在、改めて発売された楽曲を振り返ってみると、やはり共通するコンセプトを感じます。

 

結成当初は『ぐるぐるカーテン』『おいでシャンプー』のようなフレンチポップスをイメージした楽曲が表題曲でした。

その後、乃木坂メンバーのの清楚なイメージを活用した『君の名は希望』『気づいたら片思い』『何度目の青空か』を代表とした、丁寧に思いを綴った感動的なメッセージ性の高い楽曲と『ガールズルール』『夏のFree&Easy』『裸足でSummer』のように、明るくはじけるような夏曲の、2つのケースが多かったように思えます。

 


また、アンダー楽曲では、アンダーメンバーの献身な努力のうえに初めて成り立つことができる、切ない等身大の女の子の思いを綴ったメッセージソングが多かったように感じます。


アンダーメンバーの長年の献身的な努力は、努力はアンダーツアーの成功だけでなく、アンダーアルバムの発売にもつながりました。

 


この楽曲の明確なコンセプトが、乃木坂メンバーの音楽性を確実に向上させ、アイドルからプロのパフォーマンス集団として、アーティスト化へ向けて成長させている原因のように思えます。


そのパフォーマンスと楽曲の魅力が、過去作の売り上げ増につながっているのではないかと今回振り返ってみて感じました。

 

もちろん、シングルの特典映像とは思えないクオリティの個人PVの存在も、新規の乃木坂ファンにとっては、過去作もコンプリートしたいという要因になっただろうという要素も付け加えておきます。

 

まとめ

『裸足でSummer』のミリオン達成で、5作連続ミリオンセラー継続中の乃木坂46。

過去作のミリオンセラー達成の要因として、新規の乃木坂ファンの増加だけではなく、アイドルであっても楽曲のコンセプトをしっかり持った、アーティスティックな楽曲のパフォーマンスが、確実に過去作品の売り上げを後押ししているのも確かです。

乃木坂46 裸足でSummer
出典:【タイトル&ジャケット写真が決定!!】乃木坂46 15thシングル!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト

 

国民的アイドルグループに上り詰めた、乃木坂46の次回作もまちがいなくミリオン達成となるでしょうが、あえて注目したいのは過去作の方です。

 

過去の作品からも、第2の『裸足でSummer』となる、ミリオン達成のニュースを聞く日もそう遠くないのでは、と思えるかえるがおなのでした。