続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

川村真洋乃木坂46卒業に思うその葛藤とアーティストとしての未来

こん○○は、かえるがおです。

今回は残念なことですが、2018年3月いっぱいをもって、乃木坂46の卒業を発表された川村真洋さんの話題を取り上げたいと思います。

川村さんといえば、デビュー当時からダンス七福神に選ばれ、ダンスとそして歌唱力の高さで定評のあるメンバーでした。また、日村さんにまねされるような、おっとりした関西弁のしゃべり方で、笑顔が目立つ印象のメンバーでもありました。


表面的なきれいごとだけでなく、申し訳ありませんが、今回の記事にはタブーと思われる事項の本当の意味についても、あえて考えてみたいと思います。

ひょっとすると、記事を読まれて不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。初めにお詫びしておきたいと思います。もちろん他意はありません。

今回は、そんな川村真洋さんの実績と今後の活躍の方向性について、乃木坂の1ファンとしての個人的な勝手な思いを、まとめてみたいと思います。

川村真洋 ボーカル

出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#038

 

 

 


川村真洋の歌唱力

まずは、カラオケ採点番組でもおなじみの川村真洋さんの歌唱力からです。

乃木坂ファンであれば、歌唱力といえば一番最初に思い浮かぶメンバーが川村さんではないでしょうか。

乃木坂のカラオケ企画でも高得点を連発し、川村さんの歌唱力はファンだけではなく、乃木坂メンバーやスタッフの皆さんからも、きっと評価が高かったことでしょう。

そんな川村さんの歌唱力について、本ブログでは以前の乃木坂の歌うまメンバーをボーカルタイプ別に分類した記事で、「フェロモン型ボーカリスト」と評しました。
 


記事の内容を少しだけ補足しますと、川村さんのボーカルの一番の特徴は、フェロモン型ボーカリストの中でも豊かな表現力がすごいことです。

中元日芽香さんのボーカルが、テクニックを度返しした、気持ちが震えて共鳴するタイプのボーカリストであることに対して、川村さんのボーカルは豊かな表現力で魅せるボーカリストのように思いえます。

そのため表現力のレベルが高い、フェロモン型ボーカリストと分類させていただきました。

NOGIBINGO! 川村真洋 カラオケ出典:日本テレビ「NOGIBINGO!」#07


NOGIBINGOのカラオケ企画においても、川村さんの表現力について、こう評価されていました。

彼女は声の出し方もそうだけど、技術の上にあるのが芸術なので


以前の記事でも触れていた通り、この豊かな表現力に対して、最近は乃木坂の歌姫として円熟味を増して、ボーカリストとして坂を登っているように思えます。

 

川村真洋のダンススキル

次は乃木坂結成当時から突出していた、ダンスのスキルです。

初期の「乃木坂って、どこ?」では、ダンスのお手本として紹介され、乃木坂ダンス七福神のしかもセンターに、選ばれていました。

乃木坂ダンス七福神


ダンスはまったく勉強していないのでわからないのですが、素人ながらに川村さんのダンスの特徴といえば、そのクールなかっこよさが特徴だと思います。


髪の毛のなびき具合、そして身体の動きを見ていると、海外のダンスミュージック系の楽曲のパフォーマンスに似た雰囲気を感じます。


出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#009


それもそのはずで、以前公式ブログでは乃木坂加入前からダンスを学んでいて、主にヒップホップ、そしてフリーダンス、ハウス、ガールズと踊っていたことを明かされています。

どおりで、川村さんのパフォーマンスの源流には、海外のダンスミュージックが流れているような気がしたんですね。

 

乃木坂というグループの方向性

このへんから少しあやしい話題にもふれていくことになります。

乃木坂46は初期のCMで「清楚で可憐」と表現されていることから、「清楚で可憐」というイメージ戦略が、過去のある時点であったことは確かだと思います。


現在は写真集のランキングの上位を独占するような、メンバーのきれいな美しい容姿のイメージが強いですが、清楚なイメージはいまなお残っていて、派手めの衣装や大人の女性の魅力という観点と、乃木坂のメンバーに対してのイメージは、少し距離があるように思えます。

川村真洋 ダブルダッチ


川村さんの特徴は、表現が光る歌唱力と、ダンスミュージック系の楽曲のパフォーマンスかのような、おしゃれなダンスでの世界観です。そんな川村さんの個性を、清楚で可憐な乃木坂で生かしていくのは、正直難しい段階に来ていたような気がします。

ダンスミュージックのアーティストは、一般的に清楚というよりはかっこよく、露出も多めの衣装で、自分のダンススキルで魅せるパフォーマンスをするアーティストさんが多いです。

川村さんの特異スキルのダンスは、やはりダンスミュージックのようなおしゃれなダンスパフォーマンスが向いていて、現在の乃木坂の主流となっているダンスパフォーマンスとは、その方向性に少し距離があったように思えます。

乃木坂 ダブルダッチ
出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#117


ただ、残念だったのは、現在の乃木坂のパフォーマンスの方向性になりつつある振り付けのSeishiroさんの登場で、かっこいいパフォーマンスが印象的だった「インフルエンサー」のような、かっこいい世界観が乃木坂にも導入されつつあることです。

Seishiroさんの世界観のダンスは、きっと川村さんには向いていたパフォーマンスだったのかもしれません。

 

最近のパフォーマンス

自分の気持ちを飾っても仕方ないので、これもまた正直な気持ちを率直に綴らせていただきます。

アンダーアルバムの発売に合わせて、テレビ東京の朝の子ども番組「おはスタ」に乃木坂メンバーが登場していました。

この時の乃木坂メンバーの「My rule」のパフォーマンスは、子ども番組なのにも関わらず、また早朝の番組でかなり朝早かったにも関わらず、まったく手を抜くことがないすばらしいパフォーマンスでした。

こんなパフォーマンスを見たら、アイドルに、そして乃木坂メンバーに憧れる子どもたちもたくさんいたことでしょう。早朝の子ども番組であっても、子どもたちにとって、夢を与えるアイドル像を提供する、乃木坂メンバーの笑顔のパフォーマンスには正直胸が打たれました。

おはスタ 乃木坂


ただし、川村さんのパフォーマンスにだけは、少し違和感を覚えてしまったのもまた事実です。

違和感を覚えた点はただひとつ、マイクと川村さんの距離です。

アンダーのパフォーマンスを考えるうえで、個人的には歌唱力においてもダンススキルにおいても、アンダーを引っ張っていくレベルの川村さんのマイクが、声が通るか心配になるくらいに遠いのです。

語弊を恐れずに言うとアンダー楽曲「My rule」はよい楽曲ですが、川村さんらしいスキルを生かせる楽曲だったかというと、少し疑問に思わざるを得ません。

もっとバリバリのダンスミュージックでダンスのパフォーマンスを生かすとか、歌い上げる歌姫としてのスキルが生きる楽曲でボーカリストとして中心メンバーとして引っ張っていくのが、本来であれば川村さんという個性を生かす方法だったような気がします。

 

おはスタ 川村真洋
出典:テレビ東京「おはスタ」


ただし実際は、他のメンバーの個性も光る魅力的な楽曲にする必要もありますし、乃木坂のグループとしてのイメージ戦略もありますから、ひとりのメンバーの世界観だけを優先することは残念ながらできません。

 

子ども番組でのマイクの距離が遠いパフォーマンスには、個人的にはパフォーマンスの方向性についての、川村さんの葛藤が見えたような気がしました。

 

スキャンダルを報道される側の心理

話はもっとよくない方に進みます。昨年一部メディアで報道されたスキャンダルについて触れないのもわざとらしいので、個人的な見解について、簡単に触れてみたいと思います。

まず、報道されたスキャンダルが本当なのかどうか、定かではありません。個人的には報道された内容が全部本当だとは、どうしても思えません。

もし、万が一奇跡的にすべてが本当だったとしても、それで川村さんが幸せをつかめるのであれば、個人的には応援したいし、デビュー以来川村さんに与えてもらったものから比べたら、信頼を揺るがすことではありませんでした。

その点は以前に書いた記事の通りです。


ただこのスキャンダル報道ですが、掘り下げて考えてみると、2つの要素が見えてくるような気がします。

まず1つめは川村さんの気持ちの面です。


個人的には明るくて努力家、負けず嫌い、おしゃれでかっこいい派手めのファッションセンスがいいというイメージを持っていた、川村さんですが、そんな川村さんのイメージと、スキャンダル報道での対応は同じではなかったような気がします。

正直言って、ひとりの女の子として興味本位のスキャンダル報道は、簡単に受け止めることができないほどの、大きな出来事だったと思うのです。

本当かどうかもわからない話題を、興味本位でマスメディアで連日報道されることの心理的な計り知れない衝撃は、やっぱり実際に体験した人でないとわからないほどに、想像できない試練だったことだと思います。

かつて同じような経験をした人の中には、自傷に走ってしまい自らを傷つけてしまう人もいたほどの、精神的に耐えることができない出来事です。もしすべて事実だったとしてもです。

 


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#033


そんなつらさをがんばって耐えてきた川村さんは個人的にすごいと思います。ただし、現実の悲劇に耐えることで精いっぱいで、ファンの前で誤解を解くまでの気力がもたなかったこともまた事実でしょう。

その点から、川村さんは明るい面とは対照的に、ひとりで考え込んで抱え込んでしまうという、アイドルでありながら普通の女の子と変わらない一面もまた、併せ持っていることもわかります。

事実かどうかもわからないことに対して、興味本位なひとの心の痛みがわかない報道に起因する。世間の一時の興味本位視線に耐え続けたという実績も、きっとなんらかの形で貴重な経験として生きてくる機会が、きっと今後あるんじゃないかと信じています。

 

自分でどうしようもできないことに耐えて、乗り越えてきたことに対して、個人的にわたしは率直に評価したいと思います。

 

スキャンダルのきっかけ


もうひとつスキャンダルの問題で考えさせられたのは、お相手と報道された異性の存在です。

恋愛に至るには必ず相手がいます。このへんはなぜか問題にされることが少ないですが、川村さんだけに責任があるわけではなく、お相手にもまたもちろん責任が存在します。

川村さんの得意な分野といえば、ダンスミュージックのパフォーマンスと表現力豊かな歌唱力ではないかと書かせていただきました。

一般的にダンスミュージックを好む20代の女性は、海外のアーティストにならっておしゃれな派手めなファッションで、そしておしゃれなクラブに通っているような女性も多いと思います。

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出典:乃木坂46『インフルエンサー』TypeD 川村真洋『SASUKE』


川村さんのファッションセンスを見る限り、乃木坂メンバーの中では派手めのかっこいい系の服装が多かったような気がします。そしてたくさんの衣装をブログにアップしてもらっていました。

偏見も少しはあるかもしれませんが、個人的にはクラブ系のおしゃれ女子を好む男性は、やはりクラブに出入りしていそうなDJや自称ミュージシャン、そしてやんちゃ系の男性が多い印象を、わたしのまわりの男性を見る限り感じてしまします。

このへんの男性の特徴はおしゃれで容姿も整っているため、女の子にとてももてる分だけ、恋愛については百戦錬磨のつわものです。女の子を振り向かせることを得意としていて、それを職業としている男性も存在しています。

普通の女の子であっても、一旦ターゲットにされてしまうと危険なくらいなのに、誰もがうらやむトップアイドルで、そして恋愛禁止の中で生活してきた分だけ、本当に大変なことだと思います。

特にそんな男性に好かれる趣味とセンスの川村さんであればなおさらです。トップアイドルであっても、普通の女の子ですからね。

川村真洋 ダンス最高や
出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#032


きっと1度遊びに行ったことは事実でしょうが、だからと言って川村さんにアイドルとしての自覚がないと一方的に批判するのは、個人的には少し違和感を感じたのも事実です。

川村さんのまわりには、川村さんのセンス同様に、同じようなファッションセンスを好むメンバーも増えています。個人的には、デビュー当時の清楚で可憐をどう進化させて、20代のおしゃれなセンスの、女性としての魅力との融合をはかるのか、とても気になる点でもあります。

川村真洋 握手会
出典:乃木坂46OFFICIALBLOG 和田まあや 2018/02/14 頭NO王

 

卒業が3月31日である意味

生駒里奈さんの卒業発表は突然でしたが、この文章を書いている現在は、正式な卒業日が決まっていません。

それに対して、川村さんの卒業発表は突然で、しかも3月末に卒業と公式ブログの閉鎖まで発表されています。

f:id:faceflog:20180214213139j:plain出典:乃木坂46OFFICIALBLOG 川村真洋


卒業発表当初は正直何かあったのか理解できず、今後詳細な理由の発表があるのかと思っていました。公式サイトでの発表後、ご本人のブログ更新以外は、3期生をはじめメンバーの皆さんが、川村さんの卒業を惜しむ文章を綴ってもらえているくらいです。

その後の詳細の発表もないことと、橋本さんのブログ閉鎖と同じ、年度末の3月末でブログも消えてしまうことを考えると、きっと次年度の事務所との契約を更新しないという選択だったように、外部からは見えるような気がします。

川村真洋というアーティストの未来像

乃木坂卒業後も芸能界を引続けられることを発表されている川村さん。今後どのような道に進まれるのかが気になるところです。


ファンとして一番気がかりなのは、表現力豊かな歌唱力のスキルと、ヒップホップを習われてきた、ダンスミュージックのおしゃれ系ダンスのスキルの、どちらを生かして今後活動されるのかという点です。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#108


残念ながら2つのスキルを融合した楽曲は、現代の音楽業界ではイメージできません。歌唱力を生かして歌い上げてしまうと、ダンスのスキルを発揮することができないし、
クラブミュージックのようなダンスを生かす楽曲であれば、歌での表現力が求められない楽曲が多いです。

このヒントを解くカギが過去の公式ブログ内での発言です。

ちょっと古い情報ですみませんが、2012年3月8日の公式ブログの中で、ファンからの質問に対して、こう答えています。

★ろってぃーは歌とダンスどっちかと言えばどっちに力入れてる?
☆自分の中でどっちに力入れてる。とかは無いんですけど、
どちらかを選択しなければいけないという時がくれば、
歌うことを取ります。


当時はダンススキルよりも、表現力豊かな歌唱力のスキルを生かしたいことが語られています。果たして卒業間近な現在、川村さんがどちらの未来を思い描いているのか、是非注目してみたいと思います。


個人的には安室さんのようなダンススキルを生かした女性シンガーが少なく、日本人の女性ダンスミュージックグループが少ない現状から、川村さんであれば、ダンススキルと歌唱力の両方を融合した、新たな音楽の提供もあり得るのではないかと楽しみに思っています。

卒業したあと、これまで個性を発揮できる場が少なかった分だけ、のびのびとどんな活躍をされるのか楽しみにしています。

 

まとめ

乃木坂46からの卒業を発表された時には、ショッキングな出来事に思えてしまった川村さんの卒業ですが、振り返ってみて感じたことは、ご本人にとっても乃木坂というグループにとっても、前向きに未来を見据えた卒業だったことに気が付きました。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#138

グループにいたころに比べると、ファンにとってみればもっと身近な場所で、そして川村さんの世界観に集中してパフォーマンスを見る機会も増えることでしょう。

卒業される川村さんに、これまでの長い間の乃木坂で活動してもらったことに感謝を述べるとともに、今後のご活躍を願いつつ今回のかえるがおはおしまいです。

今回の記事については文中の表現について、不快に思われる方もいらっしゃるかと思います。行き過ぎた記事の内容は謹んでお詫びさせていただきます。


アーティストとして、自分らしく更なる飛躍の時を迎えられることをを願っています。
これまで本当にありがとうございました。