続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

映画『あさひなぐ』から乃木坂46メンバーの演技の魅力を考えてみた

こん○○は、かえるがおです。

 

今回は2017年9月22日に東宝系で公開された乃木坂46出演映画『あさひなぐ』の乃木坂メンバーの演技について、まとめてみたいと思います。

 

公開初日に早速レイトショーで『あさひなぐ』を見たのですが、そのすばらしさに圧倒されて夢にまで出てきてしまい、その次の日の朝からもう一度見に行く、というくらいに恥ずかしいほどのはまり具合です。

 

映画のスクリーンで見るメンバーは、自宅のテレビで見るより迫力があって、まるですぐそこにいるかのようで身近に感じることができました。乃木坂ファンであれば、メンバーを身近に感じるためにもぜひ映画館に行かれることをおすすめします。

すでに2度見てしまった『あさひなぐ』ですが、できるだけ客観的にすばらしい点だけでなく、少し残念だったところもあわせてネタバレしない範囲で、今回はメンバーの演技力に焦点をあててまとめてみたいと思います。

出典:YouTube乃木坂46 あさひなぐ

 

 

 

乃木坂メンバーの演技力

まず、『あさひなぐ』をみて圧倒されたのはメンバーの演技力です。着実に「初森べマーズ」のときから比べて演技力が確実に向上していると感じました。

 

きっとメンバーそれぞれが乃木坂の活動だけではなく、それぞれのテレビ出演や舞台出演などの活動をしっかりまじめに取り組まれてきたんでしょうね。

 

演技の細かい評価できるポイントについては、専門家の記事にお任せするとして、素人レベルでもわかったのは、本当にそこにいるかのようなリアリティ、自然体の演技でした。

原作のストーリーもすばらしいんでしょうが、すぐに『あさひなぐ』の世界観に引き込まれてしまい、あっという間に終わってしまうほどのすばらしい作品でした。

 

東島旭(西野七瀬)


西野さんの演技は『初森べマーズ』で衝撃的だったので、正直かなり期待して映画を見に行きました。でも、その期待値をはるかに超えてきたと個人的には思いました。

 

西野さんのリアティティ溢れる演技をまとめた記事の中で、西野さんは目での演技力が高く、まばたきもしないし瞳を動かすこともないと書きました。

 


今回もまた確かにまばたきをせず、瞳もまったく動かないとってもリアルな演技をしているんですが、消極的な性格を奮い立たせる場面のアップで映る旭ちゃんは、しっかりとまばたきをしていました。しかも瞳はやっぱり動きません。

セリフを思い出そうとしていたり、次の動きのことを考えているまばたきではなく、消極的な性格だけど気持ちを奮い立たせて話す、旭ちゃんそのものでした。


原作では東島旭ちゃんは小柄です。一方西野さんは159㎝あるのですが、なぜか映画の中ではとっても小柄に見えてしまうところが不思議です。


小柄なだけではなく、乃木坂ファッションリーダーでファッション誌non-noの専属モデルの西野さんが、ちょっと野暮ったく見えます。語弊があるかもしれませんがはっきり言うとちょっとださく見えるのです。

あの西野さんがださく見えてしまったのは、乃木坂デビュー以来さまざまなシーンを見てきた中で初めてでした。


今回感じたダサさというのも言い換えれば、不器用でどじだけど熱い気持ちを持ってて、服装とか気にせずなぎなたに打ち込んでいる、ということがとってもよく表現されていて本当に驚きました。

個人的には『初森べマーズ』のコメンタリーで、次は剣道のような面を付けたドラマがいいけど、面をかぶっていると表情がわからないからと話していた様子がよみがえります。

あの時はわかりませんでしたが、面をつけているにも関わらず、こんなに気持ちが伝わってくる演技ができるんですね。

やっぱり西野さんはこつこつ努力を続ける、けなげでおとなしい女の子像を演じるのが本当にうまく、できれば続編を見てみたい作品となりました。

 

宮路真春(白石麻衣)


白石さんはこういうちょっと冷たいストイックで美人キャラがよく似合います。白石さんご自身のイメージに似ているのかもしれません。凛としていて自分に厳しく、乃木坂を引っ張ってきた存在の白石さん。そんなこれまでの白石さんとリンクするのかもしれません。

熱い気持ちを内に秘めたクールな演技がうまいです。
『初森べマーズ』の権田原キレイ役も同じような役柄でしたが、今回の方がみんなが頼る存在であり、顔には出さないけど人知れず、ひとりで期待にこたえようと努力している様子が、本当にうまい役者さんだと思いました。


出典:日本テレビ「火曜サプライズ」

そしてスクリーンで見て思ったのは、やっぱり白石さんが出ているだけで絵が持ちますね。とっても華やかな雰囲気で出演するだけで見入ってしまう、魅力的な役者さんであることを改めて再確認しました。

白石さんのなぎなたの試合シーンは必見です。なぎなたはやったことないですが、剣道で強い人が放つオーラというか同じような余裕感があって、攻撃していく様子を見る限り、本当になぎなた経験者ではないかと思いました。


ぶっちゃけ、これはかなーーり練習してますね。そうしないとこの以前やってた感は表現できないのではないでしょうか。

個人的には、内面のやさしくておもしろいことが好きな、ほんとは普通の女の子のまいやんには、いつも松村さゆりんごさんと一緒に遊んでいるような、きゃぴきゃぴした役も見てみたいなぁと思いました。

 

 

紺野さくら(松村沙友理)


松村さんの今回の紺野さくら役は、当たり役と言えるのではないでしょうか。『初森べマーズ』のユウウツもまた当たり役でした。

今回はお嬢様役でちょっと口が悪いけど、器用になんでもこなせるような浮世ばなれした役どころなんですが、さゆりんごさん本人のキャラが似ているのかもしれません。
素でやってる?なんて思ったほどです。

日本映画界では長年喜劇役者と呼ばれる役者さんがいました。
その人が出てきただけで華やかでその場が明るくなり、何かおもしろいことが起こりそうで、だけどシリアスで感動的なことができる役者さんです。

現在では寅さんシリーズに出られていた佐藤蛾次郎さんでしょうか。女性ではあき竹城さんをあげておきます。

松村さんは、同じ乃木坂の斉藤優里さんとともに、この平成の喜劇役者になれる可能性を秘めている役者さんのような気がします。

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出典:フジテレビ「KinKi Kidsのブンブブーン」

スクリーンに出てきただけで華やかだし、やることもおもしろいし、そのおもしろさの上にシリアスな演技もできる。

ご本人の個性も大きいかと思うのですが、松村沙友理さんとクラスメイト役で出ていた斉藤優里さんは、ほんとうに当たり役で、おふたりとも何かおもしろいことが起こりそうな期待感を抱かせる、いい役者さんだなと思いました。

ちなみに斉藤優里さんと同じく、東島旭のクラスメイト役の中田花奈さんも演技もおもしろかったです。DVDのコメンタリーで話が止まらなくなるところや、アイドルオタで頭が良くてマニアックな会話もできる点を生かして、そのへんにいる高校生像がリアルだったと思います。

斉藤優里さんとのコンビだったのできゃぴきゃぴ感をあまり出さないことで、いいバランスがとれてよかったと思いました。

八十村将子(桜井玲香)


最近まで明るかったキャプテンの髪の毛の色は、あさひなぐの作品で髪の毛を染めてたんですね。正直明るい髪の毛は、制服にもキャプテンの濃いめのお顔にも合わないなーと、勝手に思っていました。すみません。

個人的な印象は、すぐにツボにはいって笑ってしまうキャプテンが、表情を出さずによくがんばられたなというのが素直な感想です。

いつも笑ってて、すぐににやにやしてしまうキャプテンにとってみれば、本当に難しい役だったと思うのですが、感情をあらわにせず、表情に出さずよく自分を抑えて演技され、八十村将子として存在していたと思います。

キャプテンの個性を考えるときに、あの笑顔で人懐っこいところやポンコツと言われても許してくれそうな明るくて人がいいキャプテン像を思い浮かべる方が多いと思います。


わたしの見るキャプテン像はみかけとはちょっと違っていて、しっかり自分の価値観を持っていて、マイペースで論理的な考えができて、そしてひとりで行動できる強さももった人だと思っています。

そんな内面のキャプテン像には似ている方の役柄だとは思うのですが、ご本人の笑っているイメージとまったく反対の役柄の演技を演じるのは本当に大変だったと思います。

表情がないぶんだけ、目鼻立ちがはっきりしている美少女風のキャプテンを見ることができて、きっとキャプテン推しのファンのみなさんにとってはたまらなかったことでしょう。


出典:フジテレビ「KinKi Kidsのブンブブーン」


次回作では、もっとかるーいちゃらちゃらした女の子を演じるのを見てみたいです。きっと、乃木坂の中では一番うまいのではないかと思いました。

あれ?でも集めたキャプチャー画像を見ると、キャプテンはなんだか笑っているように見えますが…きっと気のせいでしょう。

野上えり(伊藤万理華)


今回一番衝撃的だったのが伊藤万理華さんの演技です。これまでまりっかさんの記事はたくさん書いてきましたが、まったく気がついていませんでした。ぶっちゃけ勉強不足でした。すみません。

まりっかさんの演技はすごいです。その独特の声のセリフに感情が溢れていました。

まりっかさんの声を楽器にのように駆使して、音楽的ボーカリストとして成功したのが「伊藤まりかっと。」「まりっか'17」だと以前の記事に書きました。

 


声が高く、高い音から低い音に下がるときに、ちょっと引っかかりがある独特の歌声を楽器として、音を楽しむ楽曲の表現がうまいと思っていたのですが、この声は朗読すると声に感情がすごくこもっていることを初めて知りました。


これまで声に感情がこもって乗っていると書いた西野さん飛鳥さんに負けないくらいに、感情が乗っています。きっと朗読とか読み聞かせとかすごくうまいんでしょうねぇ。

もう一度初森べマーズを見返したところ、漫研の3人がいてもたってもいられず決勝戦を応援しに来た場面、まりっかさんすごい声を出してました。なんで今まで気づかなかったでしょうか。

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出典:テレビ東京「初森ベマーズ」#12


まじめだけどちょっぴり地味な部長像はほんとにうまく、まりっかさんが楽しそうに存在していました。

いつもまりっかさんはおもしろいことが巻き起こるキャラクターですからね、実際のまりっかさん像ともシンクロして、とってもよかったと思います。

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それにしてもまりっかさんの笑顔がとっても印象に残った野上えり役でした。今後の作品が注目される役者さんでした。

大倉文乃(富田望生)


乃木坂のブログですが、富田さんのことは絶対書かないといけない映画での存在感でした。

まず、乃木坂のメンバーと一緒にいて違和感が全くありません。心の距離が近いのかもしれませんが、チームワークがすばらしいです。

これは富田さんという女優さんが乃木坂メンバーに合わせてくれているのか、本物の女優さんと遜色ないくらいに乃木坂メンバーの演技がうまいのかはわかりませんが、連帯感を感じる演技がすごいです。

また、外部の女優さんがいらっしゃるだけで、乃木坂メンバーだけの単なるのアイドル映画というカテゴリーでなくなる効果も良いと思います。


普通はアイドル映画であれば主要キャストはアイドルで固めますが、富田さんがいるだけで内輪のいつものメンバーで盛り上がる感がなくなり、とても自然に見ることができました。とっても効果的なキャスティングだったと思います。

一堂寧々(生田絵梨花)


ライバル役の一堂寧々を、いくちゃんは本当にがんばりましたね。天真爛漫でいつもおもしろいことを言っている明るいいくちゃんとは正反対で、チーム内でも孤立する冷たいライバル役をよく演じきったと思います。

これも2度見に行って確認したのですが、いくちゃんにいつも感じるキラキラ感がなく、ポニーテールにメイクが薄く見えて、いつもとまったく違ったライバル像で新鮮でした。

ただ個人的希望も含めて、いくちゃんにはキラキラ輝く明るい役やヒロイン役を期待してしまいます。いつものいくちゃんの笑顔が見られないだけで、ちょっぴり損した気分になります。

舞台との掛け持ちでスケジュールが確保できず仕方ないのかもしれませんが、持ち前のいくちゃん独特の明るさが感じれる役の方が個人的には安心してみていることができます。


出典:日本テレビ「ヒルナンデス」


それと熊本弁のセリフは見ている方々にはどう映ったでしょうか。
熊本弁は難しいんですよね。発音は博多弁よりもっと平坦でセリフに気持ちを乗せるのが本当に難しい言葉です。

正確には濁音(ばい)とか撥音(とっと)という語尾に、東京の人が聞いたらけんかしてるんじゃないかと思うほど、アクセントを置いて感情を表現するんですよね。


しかもこれは男性の場合で、今回は女性だけど寡黙でぶっきらぼうという、ネイティブのわたしでも聞いたことのない表現を要求され、かなり難易度が高く本当に大変だったと思います。

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出典:日本テレビ「ヒルナンデス」

わたしはネイティブなので特に評価がきびしいかと思いますが、やっぱり鹿児島の西郷さん風に聞こえるところが正直ありました。

ただ、いくちゃんの濃い目元からもわかるかと思いますが、いくちゃんの親御さんは鹿児島の方なんですよね。絶対音感があって、鹿児島弁の記憶を取り入れて表現に生かしたのかと思うと、やっぱりいくちゃんはすごいなぁと思います。

見ている人にとって見れば熊本弁も鹿児島弁もそう変わらないですしね。難しい方言の表現、さすがだと思いました。

 

唯一残念だった点

唯一残念だったのは、なぎなたの団体戦の試合の場面で勝っているのか負けているのか、状況がわからない場面があったことです。

なぎなたの団体戦のルールについては、劇中に野上えり部長が親切に教えてくれるんですが、あたまが悪いからなのかその状況についていけず、試合の場面に気持ちがのらなかったのが残念でした。


出典:フジテレビ「KinKi Kidsのブンブブーン」


後で調べてみたのですが、今回描かれているなぎなた団体戦のルールは、ルールは剣道の団体戦とほぼ同じようです。3本のうち2本先取で勝ち。1-0でも1本取った方が勝ち。引き分けもありというルールであることがわかりました。

一方映画のシーンでは、せっかく苦労して感動的に1本とった次の瞬間に、描かれていない部分で1本取られていて引き分けとか、1本取ってさぁいけるぞという次の瞬間に引き分けになるとかという場面があったような気がします。

あれは試合終了の合図までシーンに入れるとすべての試合が間延びしてしまいますから、1本制の協議と違い表現方法は本当にむずかしいところです。


ただ、この点も原作がマンガならではとも言えます。原作は2011年乃木坂結成と同じ年にはじまっています。これまで多くのストーリーのうえに作品が成り立っているため、マンガ原作であればそのストーリーをある程度詰め込まなければいけません。


出典:日本テレビ「ヒルナンデス」

映画『あさひなぐ』も上映時間のわりにはたくさんのストーリーが描かれていました。
その結果飽きがこないめまぐるしい展開を楽しめましたが、試合の表現のように省略する部分もあったんだと思います。

原作のファンの方は今回の映画『あさひなぐ』をどう思われたでしょうか。その点も気になります。


マンガが原作だった作品って、イメージと違ってがっかりすることもあるように、ファンからは微妙な評価の作品も多いですが、乃木坂メンバーは十分評価される演技だったと個人的には思います。

 

どうしても見てみたい舞台版『あさひなぐ』

映画『あさひなぐ』は想像を超えて、乃木坂メンバーの演技が光っていました。きっと乃木坂の歴史を語るうえで、欠かせない作品となったことでしょう。

そうなると、とても評判がよかった舞台版『あさひなぐ』がどうしても気になってしまいますす。どうして見に行かなかったのかとっても後悔しています。

再演はなかなか難しいとしても、BSの番組で放送するとか、映画版の『あさひなぐ』のブルーレイに収録するとか、なんらかの方法でもう1回見れるとうれしいなと思います。見に行けたかたがうらやましいです。

といことで、舞台版『あさひなぐ』のメンバーに敬意を表しまして、役名だけでもご紹介させてください。

東島旭(齋藤飛鳥)


八十村将子(井上小百合)


紺野さくら(新内眞衣)


宮路真春(若月佑美)


野上えり(生駒里奈)


一堂寧々(堀未央奈)


寒河江純(衛藤美彩)


的林つぐみ(北野日奈子)


最後に、高校が舞台の作品なのに、なぜ高校生メンバーが出演していないのかを考えてみると、3期生だけ別に活動している点との共通点に気づきました。

この内容については、まずます記事の文章が長くなってしまいますので、またいつか記事に書ければ書きたいと思います。

乃木坂メンバーのみなさん、スタッフのみなさん。すばらしい作品を提供していただき本当にありがとうございました。乃木坂ファンでよかったと思った『あさひなぐ』の舞台化映画化でした。

乃木坂の演技にはまってしまい、原作『あさひなぐ』も早速注文してしまった、かえるがおでした。