続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

「きもおおおお」発言の本当の意味-アイドルとファンの距離感-

こん○○は、かえるがおです。


あるグループのアイドルのプライベートなInstagramのアカウントが特定された結果、
特定の別の異性アイドルグループとの交際が疑われたり、ファンに対する侮辱的とも思える発言がされていたという騒動の記事を目にしました。

記事の内容が事実かどうかは、正直定かではありません。
内面の精神的な分野が得意な分野なので、今回はこの記事の内容について、かえるがおなりの視点で紐といていきたいと思います。


ちなみにほかのWebの記事はともかく、こんなことで自分が作った文章が、何十年もインターネットの記事に実名で表示され、記事に登場する関係者の方々に迷惑をかけたくありませんので、今回の記事にはそのアイドルお名前も、関係してくる登場人物の名前も書きません。あらかじめご理解いただけるとうれしいです。

 

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問題の発端


なぜアイドル本人の仕事とは関係ない、プライベートなInstagramのアカウントが、特定されてしまったのでしょうか。


実際のInstagramのログを見て感じたことなのですが、書いてあった内容だけでなく
おもいっきりご本人やメンバーの写真が出ているんですね。

それもプライベートの写真だけだったら、似ている人も多いですし、アイドルにあこがれて、同じような服装をしたいファンも存在するので、「別人ですよ」という説明もできたかもしれませんが、仕事の様子の写真もアップされているため、なかなか本人と疑われても仕方ない状況です。


もちろん悪意を持った人が本人になりすましている可能性も、まったくの0ではありません。

このアカウントの写真と発言内容が本人かどうかは、今回の本題ではありません。重要なのは、こういうアカウントを見つけるファンがいるということです。

今回は不幸な例でしたが、アイドルのファンにとっては、憧れのアイドルことであれば、できるだけたくさんのことを知りたいという気持ちは、わたしも乃木坂ファンなのでよくわかるつもりです。


ただ、それが行き過ぎてしまうと、インターネット上の情報を全部知りたいであるとか、行き過ぎた例であれば、出身の中学校、高校を知ろうとしたり、住んでいる地域を知ろうとするなど、せっかくファンだったというそのアイドルにとって、プラスの存在が、ストーカちっくなアイドルにとってマイナスな存在になりかねません。


Instagram以外でもTwitterでも同様です。一部の行き過ぎた人たちによって、アイドルという職業とは別の、プライベートなアカウントが特定しようと思えば、特定されてしまうという、現在のインターネット事情についても、アイドル側もファン側も理解をしておいて、ネット上で行動することが必要だと思いました。
 

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アイドルという職業


一般的に名前を知られているアイドルは、ボランティアとしてアイドル活動を行っているわけではなく、全員が職業としてアイドルとして活動しており、当たり前ですが報酬を得ています。


ほかの職業と違うところといえば、なかなかその職業に就くことができないことと、
ファンに対する高いホスピタリティを求められることです。そのため職業でありつつも自分を犠牲にして、半分ボランティア精神ももっていないと職務を遂行できない側面が確かにあります。

ただし、活動することで対価をもらう以上は、アイドルは「職業」といってよいと思います。


みなさんも考えてほしいのですが、毎日毎日学校に行ってたくさん勉強するのが楽しみという人が、どれだけいるでしょうか。
また、毎日毎日会社で仕事するのが楽しみで楽しみで仕方ないという人が、どれだけいるでしょうか。


中にはそういう方もいるかと思いますが、全員が全員そう前向きに勉強や仕事に取り組むことは困難です。


もし前向きに勉強や仕事に取り組むことができても、継続してポジティブに向き合うことは、相当難しいです。また、個人が社会集団に所属する限り、必ず摩擦が起こり。心を痛めることが起きてしまうのは、集団である以上仕方がないことです。

本当は行きたくない学校や仕事に、無理やり行ってる生活を送っているのと同じように、アイドルであっても、仕事に何かしらのマイナスな気持ちを持つのは当然のことです。

自分ができないことを、アイドルという職業だけに対して、常に100%のモチベーションを持って、完璧な仕事を求めるのであれば、ちょっとかわいそうな気がしてしまいます。

 

アイドルのプライベート


アイドルという職業の人たちも、我々ファンと同じ人間ですから、体調がすぐれないときや、気分が乗らないこと、心にしまっている心配事があるのは当然です。


そんなときわたしだったら、すぐに会社にいきたくなくなっちゃいますが、体調がすぐれない時でも歌とダンスでパフォーマンスしたり、長時間の握手会でひとりひとりのファンに笑顔を振りまくことができるなんて、冗談抜きで尊敬してしまいます。


アイドルは有名な分、自分は相手を知らなくても、相手は自分のことを知っている人がずーっと見ている可能性があるので、24時間まったく気が抜けない過酷な環境下にあります。


「はい、この瞬間からあなたアイドルになってね」と運命の神様から言われて、今から自分がアイドルになったと仮定します。

私は疲れて不機嫌になったり、わがままを言ったりして、24時間前向きにアイドル活動をやる自信は、まーったくありません。


以前「乃木坂46新体制が成功した乃木坂メンバーの結束力について考える」という記事の最後に、乃木坂メンバーとは関係ないのですが、一般的な話として
「個々が安定して活躍するための条件」として3つのことを書かせてもらいました。

 

1つ目は日々の楽しみを持つこと、
2つ目はストレス解消手段を持っていること、
3つ目は将来の夢をかなえるまでの道筋が、明確であることです。

 


アイドルとしての活動自体に、少なからず日々の楽しみは持てることもあるでしょうが、アイドルであるがゆえのストレスも十分あり、どうプライベートで気分転換をするか、また日常の楽しみが持てるかが、安定して活躍するためにはとても重要な要素です。

その結果、ストレス解消の手段として事情を知っている仲間向けに、SNSで情報を発信したり、LINEでやり取りをしたり、恋愛に目が向いてしまうのも、よく理解できる気がします。

今回のアイドルってまだまだ若い18歳だそうですよ。
18歳の女の子にそんな完璧を求めていませんし、完璧だったら逆に今後どうなっていくのか、心配になってしまうくらいです。


アイドルであっても、普通の女の子同様にやりたいことをやってもらいたいし、幸せな日常を過ごしてもらいたいと思うのは、少なくともわたしはファンとして持っている思いです。仕事だけではなく、プライベートにおいても、楽しく日常を過ごすことができるような楽しみを持って、活動してもらいたいと思います。

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「きもおおおお」の本当の意味

 

私がこの記事を書こうと思ってきっかけが、問題のInstagramに載せられていた
ファンのツイートに対するアイドルの意見とされる書き込みでした。

 

(略) 成人式はみたいなぁーー。
親目線というか、兄妹目線というか笑


このスクショに対して、斜めに「きもおおおお」と丸系のゴシック体で書かれていました。


この「きもおおおお」というアイドルのメッセージと言われるものが、そのファンに対しての侮辱に当たるのではないかと問題となっています。


わたしはこのアイドルをかばうわけではありませんし、これが本当にそのアイドルが書いたのかもわかりません。


ただもしそのアイドルが「きもおおおお」と書いたとすれば、「きもおおおお」はそのままの意味ではないと捉えています。


本当にキモいのであれば、わざわざかわいいイメージがするフォントの、丸ゴシック体は使いません。また、発言を右斜め上方向に文字を書くという、めんどくさいことはしません。


このアイドルの発言と思われるスクリーンショットを見る限り、これを書いた人には、書体を選ぶ余裕とデザインも考えながら書き込む余裕、それと丸ゴシックにした意図を読み取ることができます。

キモいと生理的に受け入れられない状況の場合には、こんな手の込んだことはできないですし、心理的に興奮状態にあるので、こんな余裕はまったくありません。


これを書いたのがアイドルだとすれば、知ってるプライベートの仲間に、こんなつぶやきをする人がいたというのを見せたかったというのが、私の見解です。

なぜ見せたかったのかは、普通であれば恋愛ではなく本当の愛情のこもった書き込みをしてくれたことが、ちょっとはずかしいけどうれしかったという照れ隠しの可能性もありますが、その後の握手会で混乱している様子から読み解くと、思春期というか反抗期独特の、素直に受け取ることができず毒を吐いたり反抗したりする意味合いもあったと考えられます。

反抗期独特の発想で書き込んでしまったとしても、それは反抗期だけの感覚なので、大人になるにつれて、きっとそのファンの本意はいつかは伝わり、感謝できる日が来るのもそう遠くないのかもしれません。

 

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アイドルファンとしての在り方


すばらしいのが、このファンの方です。
Twitterを読ませてもらいましたが、乃木坂も欅坂も好きなんですね。わたしみたいなにわかファンではなくて、本物のアイドルファンです。


該当のアイドルには100万円以上の費用を使って応援していたといいます。
きっとそんな100万円を簡単に出せるような、生活の余裕はなかっただろうのに、100万円かけても惜しくないと思えるくらいに、そのアイドルの人はファンにとって生活の楽しみの一部となっていたんですね。


騒動発覚後、該当のアイドル推しは卒業するそうですが、それまでの間、そのアイドルの握手会にも行って話をしたり、写真撮ったりしてるんですね。

「きもおおおお」の真意がわからず、書き込みの内容だけが独り歩きして世間を騒がせているときに、そのアイドルのことを信じて、その真意を確認するために出かけています。

そこで明確な回答をもらえなかったので、そのアイドル推しを卒業するといってるだけで、握手会で「そんなつもりじゃなかった」とか「ごめんね」って気遣いの言葉の1つがあっただけで、このファンはきっとこれまで以上のファンになってたことでしょう。


このアイドルのファンを卒業しても、ほかのアイドルのイベントに出かけるとか
いろんなアイドルについてコメントするなど、なんという心の広さかと感動していしまいました。

自分の名前や顔が出てもプラスに捉え、今でもいろんなアイドルを推し続けるこのファンは、きっととっさの危機管理能力が高いんでしょうね。

ツイートも頻繁なことから、強がって言っているだけでなく、本心をつぶやき生活していることがわかります。ストレス耐性もびっくりするくらいかなり高い大物の要素満載です。

いまはアルバイトをされているようなので、こういう貴重な人材はぜひ企業の担当者の方は、今のうちに採用されることをお勧めします。これからの成長次第で、有能な人材に成長できる資質があると思います。

ツイッターを見る限り、文句ひとつ言わず黙々と残業も続けているようです。もしよかったら、検討してみてください。

 

女性アイドルと男性アイドルの恋愛騒動の違い 

 

今回のInstagramのプライベートアカウント流出騒動ですが、別の異性アイドルとの
恋愛も疑われるような内容です。実際のところそれが本当かどうかはわかりませんが
年頃の女の子なので、異性に対して興味がある気持ちはよくわかります。

 

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ちょっと別の視点から見てみると、噂になる男性アイドル側は、恋愛に対して寛大なのでしょうか。

女性側は恋愛禁止をうたっているアイドルグループに所属している以上、過去大勢のメンバーが責任をとってアイドルを卒業してきました。きっと自主的ではなく、大勢のメンバーが卒業せざるを得ない状況に追い込まれてきたことでしょう。

アイドルの卒業といえば、一般会社員のクビと同じです。
今まで定期的な収入を得ていたのが、突然外の世界でひとりだけではたらけと言われても、まちがいなく収入は減るでしょうし、どうやって活動していけばいいのか、そのアイドルが所属する事務所と一緒になって頭を悩ます問題です。

ましてや10代20代の、これからの未来がある若い人材の可能性を摘み取るのは、本当に気の毒になってしまいます。

 


でも、女性の方と比べると、男性アイドル側は、アイドル卒業になるとか責任問題になることがほとんどないんですよね。

同じアイドルなのに、女性だけがその人の一生を左右するようなペナルティを受けるのに、男性側はそのまま活動できるところが、芸能界のパワーバランスなのかもしれませんが、私にはわかりません。

女性でも男性でも1つの人格として、責任をとるのであれば両方責任を取るべきだし
男性側がそのまま活動できるのであれば、女性側もそのまま活動できるようにしてほしいと思います。

卒業しなくったって、恋愛の精神的ダメージを受けて活動しなければいけないわけなので、若い女の子なので、制裁という意味合いであればそれくらいでいいのではないでしょうか。

過去の恋愛をみんなが知っていると思いながら活動するって、結構心理的につらい状況だと思います。

恋愛禁止のルール


この違いは男性アイドルのファン層である女性のファン心理と、
女性アイドルのファン層である男性のファン心理の違いで、女性ファンの方がアイドルの恋愛について寛大だという意見も聞いたことがあります。


個人的な考えを述べると、そろそろ女性アイドルの恋愛禁止のルールは見直すべきときに来ているような気がします。

恋愛禁止のルールは、アイドルファンにとってもアイドルにとってもみんな不幸です。

主に思春期のアイドルファンから見てみると、恋愛禁止のルールがあることで、アイドルに清純さを求める層にとっては、魅力的に見えるかもしれません。

でも、現実の女性は恋愛を全く経験していない女性はひとりもいません。自分はいろんなアイドルを好きになったり、リアル生活の中での女性を好きになったりするのに、アイドルにだけ清純で一途を求めることができるのは、夢の世界だけです。

現実はアイドルに限らず、好きな女性の彼氏になりたいのであれば、まわりの大勢の男性と闘って勝ち取らなければいけません。そのためには自分磨きや、自分を成長させることが必要です。これが現実の世界です。

女性アイドルの恋愛禁止のルールは、特に思春期の男性ファンを、現実の世界から引き離してしまうリスクをはらんでいます。しかも握手会で実際に合うことができる分、あこがれのアイドルを身近に感じてしまい、ますます妄想がエスカレートするリスクもはらんでいます。

アイドルの全盛期だった80年代、松田聖子さんや中森明菜さんと本気で付き合いたいと思いにくかったのは、アイドルはアイドルという象徴的な存在であり、身近な存在ではなかったからではないでしょうか。

思春期の男の子の発達段階から考えて、アイドルを含め普通の女性にも、恋愛をしたいという欲求があり、自分と同じようにいろんな恋愛を重ねて、真のパートナーを見つけていくという現実、を見えにくくする側面があるように思えます。

逆にアイドル側もそうです。今回のアイドルの方は6年間もアイドル活動を頑張ってきた方だそうです。6年間我慢に我慢を重ねて努力してきたことが、たった1回の本当かどうかも確定していない恋愛騒動で卒業させられてしまうのは、本当にかわいそうに思えます。

 

 
アイドルも普通の女の子で感情を持っています。「恋愛禁止の掟」という記事にも書きましたが、もう少し女性アイドル側の普通の人と同じ幸せを見つける方法を認めてあげてもいいような気がします。

極論を言うとアイドル活動をしていれば、一生に一度の出会いがあったとしても、恋愛できないということになってしまいます。

アイドルだって人権があります。本当にそのアイドルのファンであれば、そのアイドルが幸せになってくれることを一番望んでいるのではないでしょうか。

言い換えると、今回の騒動のような問題を繰り返していくうちに、恋愛をしないアイドル像を作っていくのはどうしても限界があり、偶像としてのアイドルではなく、今後はリアルの世界にいそうな、普通の女性らしいアイドルに近づいていくのではないかと思った今回の記事でした。


以上かえるがおはおしまいです。