続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

「メモの準備をお願いします」の巻

こん○○は。かえるがおでございます。 
ほんじつは続きもの、スタジオジブリの話の後編を 
お送りいたします。 

「スタジオジブリ」の所在地って、非公表なんですよねぇ。 
どこを調べても、正確な所在地がわかりません。 

それだけ、すごく人気があって、全国にファンがいることから、 
ファンに押しかけられたら仕事に支障をきたして、困るってこと 
なんでしょうねぇ。 

そんな中、スタジオジブリにあんまり興味がない僕は、 
何気なく朝マラソンをしているときに、 
木々で覆われた黒い家を見つけました。 

大きな道に建売の住宅が並んでいて、 
一本路地に入ると、なぜかそこだけ暗い不思議な場所でした。 

その暗い路地に、黒いセンスのいい建物は 
たたずんでいました。 

なんと言ったらいいんでしょうか。 
今にも、アナログのレコードの音でも 
聞こえてきそうな雰囲気の建物です。 

とってもセンスがよくて、お金もちなんだろうけど 
華美ではなく、質素でセンスのよさが漂っている建物です。 

それからというもの、センスがいいその建物が気になってしまって 
毎日毎日、その建物の前を通るようになりました。 
通るって言っても、走ってるわけですから、 
ほんの一瞬で、通り過ぎてしまいます。 

前を通る一瞬で、今日は何を気づくことができたか、 
そして明日はどんなことに気づけるだろうと、 
わくわくするのも、マラソンの醍醐味であります。 

すこしずつわかってきたのは、その家の周りだけ、 
緑の木々に囲まれていること。 
そして隣にはとても大きい、プレハブの建物があること。 
そして、家の前には、ゴミ捨て場があることです。 
どんどん、徐々に概要がわかっていきました。 

ゴミ捨て場も情緒豊かです。 
屋根が付いている小さい建物で、 
網が張ってあるんですが、木製の屋根つき。 

木製といっても、普通の木の色ではなく 
何十年もたったように見えるよう、黒っぽく加工された 
木で、とってもおしゃれです。 

おしゃれといえば、まぬけな言葉だと思ってしまします。 
よくおばちゃん向けに「おしゃれな店」と書かれた 
洋服やさんや、パーマやさんがありますが、 
そんなお店はだいたい、おしゃれではありません。 

黒にでっかい赤の花柄ひらひらつき、わんぴーすなんかが 
売ってありそうです。 
ゴムウェストのびよ~んと伸びるスカートとか 
売ってありそうなお店です。 

「おしゃれなお店」って、自分でいってりゃ世話ありません。 
「おしゃれ」って言葉自体も 
ぜんぜんおしゃれではありません。 

だいたい「おしゃれ」ってことばが、ふるいです。 
「センスがいいとか」「イケてる」とか言うんでしょうかね。 
現代日本では。あはは 

あ、「おしゃれ」な話に夢中になっておりやした。 
しつれーいたしました。 
「おしゃれなお店」の話はおいておきまして、 
ゴミ捨て場に戻りますです。 


ゴミ捨て場もとてもセンスがよかったんですよ。 

それでゴミ捨て場に目を奪われること、数日間。 
そこで、とある異変に気がつきました。 

ゴミ捨て場はおしゃれ(まだ言ってる)なのに、そこには 
へんな落書きみたいな 
10センチ四方の看板がついてたんですよ。 

せっかくのおしゃれな(まだ言ってる)情緒が台無しです。 
その看板は、へろへろの字で何か書いてある、手書きの看板です。 

へろへろといっても、字が下手ではなさそうですけどねぇ。 

よく自分で書いたってバレバレのかんばんがあります。 
特に飲み屋さんの看板なんでしょうかね。 
ペンキで自分で書いたとおぼしき、書体なんかあったもんじゃぁない 
へろへろの看板。 

あんな字ではなくて、ほんとうは字が上手な人が、 
なぐり書きをしたような書き方でした。 

その看板が気になりだしたんですが、 
走っているので、字が読めないんですよ。 

明け方でまだまだ明るくないですし、 
10センチ四方の小さな看板だったので、なにか書いてあるなって 
くらいしかわかりませんでした。 

気になったら、なんと書いてあるのか、読みたくなるのが人情というものでありやして 
ある日とうとう、走るのをいったんやめて、ごみ捨て場の前で止まりました。 

そして、じーっと見てみると、そこには意外な言葉が 
書いてありました。 

「二馬力・・・」と。 


「二馬力?」 
「二馬力」ってどっかで聞いたことがありそうなフレーズです。 
でも、どこかで聞いたことがあるのか、 
他人のそら似とでもいうんでしょうかねぇ。 
似た言葉だったのかわかりません。 

でも次の瞬間、僕に「二馬力」を思い出させてくれるものが、 
目に飛び込んでまいりました。 
それは玄関の横にありました。 

奥の玄関のすぐ横、表札が出ているところです。 
その表札をよーく見ると・・・それは 

それはまぎれもなく、トトロでした。 

「あ、二馬力」って宮崎監督の個人事務所の名前だっ。 

トトロなんか見てると、エンディングに必ず、「二馬力」って 
書いてありますよね。 
それで見覚えがあったんですねぇ。 

となると、このセンスいい建物が、 
①場所が非公表の、 
②税収をたくさん落としてくれる、 
③かの世界的に有名な 
④アカデミー賞の 
⑤ファンがたくさんいる 
・・・修飾語はまだまだ続きます 

スタジオジブリだったんですねぇ。 

となりのでっかいプレハブは撮影スタジオなのかもしれませんです。 
偶然スタジオジブリを発見したあとも、 
スタジオジブリの前を通ることはよくあるんですが、 
近所の子どもも、そこがスタジオジブリだとは 
まったく気づいていません。 

近所の人も気づいていないんでしょうねぇ。 
前を何気なく通り過ぎるだけです。 
じろじろ中を見ながら通るのは、僕くらいなものです。 

前を通りかかったときに一度、玄関のドアが開いていることがありました。 
そして建物の中が見えました。 
はじめて見るスタジオジブリの家の中は、 
本当にジブリ美術館の壁の色や、床のいろづかいと 
まったく同じでした。 

やっぱりジブリ美術館は正確に再現されてるんですね。 

それからというもの、僕はにとってスタジオジブリは特別な存在となりました。 
前を通るたびにじろじろ見てしまいます。 

ジブリファンだったら、次回作はどこまでできてるんだろうとか、 
宮崎監督がいないかなとか、 
そういう目線で見るかもしれませんが、 
僕がスタジオジブリを見る目線は違います。 

「ここが大金持ちの家かぁ。」と 
まるでお金の神様でも見るかのように、手を合わせて通り過ぎるので 
ありました。 

「ありがたいありがたい」っと。 
あ、宮崎監督まだまだご健在なのに、 
神様にしたててしまって、しつれーいたしました。 

今後もよい作品を期待しておりますです。 

では、注目の場所の発表です。 
皆さんメモの準備をお願いします。 

スタジオジブリの場所ですが、 
中央線○○駅から、徒歩○分。 
駅の改札を出て○に曲がり、近くには、○○があるあたりです。 

あ、そうそう車でいけば、ちょうど曲がり角のところに○○があるので 
そこの交差点を○折してください。 
まっすぐ行った○側です。 

いじょう本日のかえるがお、これにておしまいです。 
ちゃんちゃんっと。