こん○○は。かえるがおです。
今回のかえるがおは、主に乃木團のボーカルメンバーを中心に、乃木坂46の歌うまメンバーをボーカルタイプ別に、独断と偏見で勝手に分類して、解説してみようという企画です。
乃木坂メンバーは、アイドルというカテゴリにとらわれず、歌唱力が高いメンバーが多いのは、乃木坂ファンの方であれば誰でも知っていると思います。
では、その歌唱力が、どのような原理でどのようにうまいのか、今回のかえるがおではメンバーを6つのボーカルタイプに分けて、タイプ別に解説します。
ただし、今回の記事はとても長いです。前半部分はカラオケ採点の点数の出し方についての記事なので、すぐに乃木坂メンバーの記事を読みたい方は、前半は飛ばして読んでください。
また本記事は、乃木坂メンバーの歌唱シーンについて、DailyMotionの動画が含まれています。容量はさほどありませんが、サーバーが重いので、表示が遅くなる場合があります。パケットに余裕のある方以外は、パケット節約のために記事だけにしておいて、スマホでの歌唱シーンの再生は、やめておいた方がいいかもです。
※2017/09/07 動画のリンク切れを修正
出典:乃木坂46時間TV、乃木坂 46 OFFICIAL YouTube CHANNEL、第一興商
- おまえ誰だよ
- カラオケ採点の仕組み
- カラオケの採点基準という尺度
- ボーカルタイプを6つのタイプに分類
- フェロモン型ボーカリスト
- クラシック型ボーカリスト
- 音楽型ボーカリスト
- ポテンシャル型ボーカリスト
- 感銘型ボーカリスト
- 感動型ボーカリスト
- 最後に
おまえ誰だよ
まず最初に、乃木坂メンバーは全員がプロのアーティストの方です。そのプロのアーティストに対して、独断で勝手に分類して解説するなんで、お前何様だよ、何目線だよという、ブーイングが今にも聞こえてきそうかのようです。
最初に自己紹介だけさせてください。
以前の記事にも何度か書きましたが、大学時代バンドのボーカルをやっていた程度の素人です。レコード会社のオーディションにはことごとく落ちて、SonyMusicにはオーディションさえも呼ばれなかったくらいです。別の会社のオーディションで何度か最後まで残った程度です。
またボーカルをやってたから、歌うまいんかよ、という疑問もわいてくるかと思いますが、まったくうまくありません。完全に気持ち主体のタイプで、音程は外れていると思います。
しかも、自分が作る音楽に固執した結果、90年代後半から2000年代は、はやりの音楽をすっぽり経験しておりません。
その代わりといっちゃーなんですが、ライブハウスでよく歌ってたので、当時の素人バンドは星の数ほど聞いています。その後プロになった方も多いです。この程度のカラオケ好きに、毛が生えた程度の素人から見た、独断での勝手な分類のネタ記事であることをご理解ください。
うちの推しメンはもっとうまいはずだー、そんなんじゃないぞ、というクレームは受け付けておりません。「ちっ、しけてんなぁ」とご自身の心の中でつぶやく程度でお許しくださいませ。
カラオケ採点の仕組み
みなさんが思う歌唱力の基準の中に、カラオケの採点という基準があると思います。テレビの歌うま番組でも、カラオケの採点で優劣を決める番組があるほどです。
では、そもそもカラオケの採点は、歌のうまさを測る基準となるのでしょうか。
マイナビの最近の記事に、カラオケの採点で高得点を出すコツの記事がありました。
『DAM』のカラオケで高得点を出すためには⁉
DAMの採点項目の中で得点特典配分が大きいのが
「音程」「安定性」「表現力」の3つです。
採点の基準は
1.音程 ガイドメロディとの比較
2.安定性 ムラない安定した声
3.表現力 「抑揚」「しゃくり」「こぶし」「フォール」 だそうです。
そもそも日常生活の中で、カラオケの採点について、疑問を持っている人も多いと思いますが、わかってくることは、カラオケの採点は、どうもカラオケの採点に適した歌い方がありそうだということです。
ガイドメロディ
まずカラオケの採点基準の1つである、ガイドメロディとはなんでしょうか。
ガイドメロディとは、その楽曲を歌っているアーティストの歌声を、メロディラインにして、歌っている人が音を探すことがないように、その歌を歌いやすくするものです。
人間の声で表現した歌声を楽器が奏でるメロディで、まったく同じに表現するって、楽器やったことある人ならわかると思いますが、人間の歌には音符に表せない上がり下がりやビブラートがあるので、まったく同じにするのは不可能です。
歌を楽器のメロディにする段階で、どうしても変換する人の感情や意志で補足しながら、ある程度似たメロディラインにすることができるでしょう。そうやってできたメロディラインに近づけることがカラオケの採点の大きな要素となります。そのアーティストが歌っている歌い方ではなく、基準は人工的に作られたメロディラインです。
また、歌がうまい人は自分なりの表現方法を持っているので、ガイドメロディ通りに歌えません。ガイドメロディ自体が表現方法を邪魔することもあります。ガイドメロディは楽曲のある部分の音程ががあやふやだったり、音が迷子になりやすいときには便利な機能ですが、歌うまの自分の楽曲の世界を持っている人にとっては、邪魔なのかもしれません。
安定性
2点目の採点要素は安定性です。安定して声が出せることです。安定して声が出せればまとまりがあって、とってもうまく聞こえます。そのため安定性が歌うまの要素の1つであることはよくわかります。
究極の安定性を探るのであれば、オペラ歌手や音楽の先生の歌というのは、音程だけでなく表現力や声の大きさも安定しています。きっと点数は高くなることでしょう。今はおしゃれに淡々と歌うアーティストの方も多いので、そういう楽曲であれば、非常に重要な要素です。
ただし、感情で歌うタイプのシンガーの場合には、かなり採点は悪くなるでしょう。感情の起伏を表現して聞き手を気持ちを揺さぶるシンガーであれば、歌声が安定していないことが魅力の一つです。
感情がこもってるねとか、バラードを歌ってたら、知らないうちに聞いている人が泣いてた、という経験がある方は、安定性の採点項目は不利かもしれません。
表現力
3つ目の重要な要素は表現力です。この表現力であれば、歌い手の表現方法を的確に採点してくれそうですが、そうでもなさそうです。
表現力として採点されるのは「抑揚」「こぶし」「しゃくり」「フォール」の4つです。
抑揚は大きい声の部分と、小さい声の部分があればいいのでしょうか。正直声の大きい小さい部分があっても、歌がうまいかというと微妙です。Aメロだけを大きい声で歌ったら不自然ですし、大きい小さいは歌詞によって表現する人もいます。なかなか一概に抑揚があるから歌がうまい、と決めつけるには難しそうです。
読者の方は演歌を歌わないと思いますので、「こぶし」の説明はやめときますね。ビブラートと読み替えた方がいいかと思います。私は子供の頃はカラオケ大会で演歌を歌ってたのですが、いまはまーーったく歌えないので割愛します。
「しゃくり」「フォール」は「しゃくり」が下から上に音を上げる技法で、「フォール」がその逆です。
どちらもボーカルの表現方法の1つですが、これができるからと言って歌がうまいとも限りませんし、逆に多すぎると聞いている方が不快感を伴う歌声になってしまいます。抑揚と一緒で、歌うまに直結するかというと微妙です。
カラオケの採点基準という尺度
カラオケの採点において表現力の採点項目は、あくまで機械が人間の感情表現を感じることができないため、採点項目としてないよりあったほうがいいとは思いますが、本来の歌声はフクザツなひとつひとつの表現技法のバランスに成り立って構成されていますので、機械ですべてを採点することは難しそうですです。
カラオケの採点というのは、純粋に歌のうまいへたではなく、カラオケの採点という標準的な基準の中で、どれだけその基準に合っているかを見る尺度に他ならないということがわかっていただけたかと思います。
よく似てるのが学校の勉強です。それぞれの教科・領域の学習だけで、本当の学力をはかることができず、実際社会に出ると学校で勉強しなかった分野の真の学力とか、EQとか、実際に生きる力の方が重要になってくるのと同じです。
学校の分野の勉強も、カラオケの点数がいいのも、足が速いのも、絵がうまいのも、私にとってみると同列の特技ではないかと思っています。
ボーカルタイプを6つのタイプに分類
今回はたくさんアマチュアバンドの楽曲を聴いてきた、かえるがおことわたくしモデル・レートルが、独断で簡易的に以下のような6つのボーカルタイプに分類してみました。
フェロモン型、クラシック型、音楽型、ポテンシャル型、感銘型、感動型の6種類です。本来は楽曲のイメージやそのときの感情によって変わったりするので、あくまでこんな分野が向いているのではないか、という分類です。あらかじめご了承ください。
それぞれ乃木坂メンバーのボーカルシーンに合わせてみていきたいと思います。
今回比較してわかりやすく聞いていただくために、アレンジがされ完成された楽曲ではなく、より自然体に近いカラオケの音源を使わせていただきました。
ただしカラオケなので、乃木坂とカラオケ配信会社の著作権の兼ね合いからYouTube上ではなくDailyMotionの動画も利用しています。動画の読み込みに時間がかかることと、著作権保護の観点から、この記事自体が削除の対象になってしまったらごめんなさい。
また、よい子のみなさんは、乃木坂の動画がいろいろあるからと言って、著作権が明確でないDailyMotionを視聴するのはだめですよー。
乃木坂のことが好きであれば、法的にグレーなひろい画を見るより、ちゃんと購入して堂々と見てくださいね。それがメンバーの皆さんも喜んでくれると思いますよ。
でははじまりはじまりー。
フェロモン型ボーカリスト
まずはフェロモン型ボーカリストからです。フェロモン型の特徴は高音の響きです。高音の響きがしゃくりあげるような独特のよい響きがします。この高音の響きは主に思春期から20代までの女の子に多く見られます。
この高音の響きを聴くと心がわしづかみにされて、感動させたり、まるで恋に落ちたような錯覚を与えるのが、フェロモン型ボーカリストの特徴です。
フェロモン型の代表的な歌手は松田聖子さんです。アイドル時代の松田聖子さんの声を聴くと、高音の響きに惹かれて、まさに男性をひきつけるフェロモンかのように感じます。サカリのついた猫なんて言う人もいましたが、そんなお下品なことはいいません。今回はフェロモン型ボーカリストと表現します。
人間も動物だけあって、歌声自体も思春期のフェロモンのように異性をひきつけます。年齢を経てくるとこの高音の響きは出にくくなってしまうという特徴もあり、今だけ聞くことができる、貴重な瞬間なのかもしれません。
能條愛未『タッチ』
乃木坂メンバーで言えば、象徴的なのが乃木團ボーカルの能條愛未さんです。
乃木團の「狼に口笛を」のサビの高音で声がひっくりかえるところは、たくさん歌って声を作っている面もありますが、まさしくあの響きが思春期しか出せない、フェロモン型ボーカリストの代表例です。
フェロモン型ボーカリストは人を引き付ける魅力に一番溢れています。舞台やソロLIVEにはぴったりです。能條さんは今後、舞台女優として活躍されるんでしょうねぇ。個人的には懐メロ好きなじょーさんには、松田聖子さんを歌ってほしいです。声は全然違うのに、当時の松田聖子さんの面影を感じることができるかと思います。おすすめです。
斎藤ちはる『M』
今回はカラオケをもとにしているので、変なエフェクトもかかっておらず、アレンジもないため、ボーカルが比較しやすく、今回初めて気がついたのが、斎藤ちはるさんでした。
「M」を歌っているのですが、サビだけでなく最初から声の高音部分が響いています。マイクがキンキンしているかのようにとってもよく響いています。オリジナルの奥居香さんより響き具合はちはるさんの方が上です。
こういう歌声を聴くときっと男心がくすぐられるんでしょう。こんな彼女だったらいいなーと思う人も多いと思います。ただ、ここだけの話ですが、この歌声の響きを聴く限り、ちはるさんはいい恋愛をしてるんだろうなって、個人的に思ってしまいました。あ、恋愛禁止でしたね。ごめんなさい。
川村真洋『ひまわりの約束』
ご存知乃木坂の歌姫のろってぃーも、現在はフェロモン型にボーカリストに分類していい歌声です。そもそもはポテンシャル型に分類してもいいのですが、現在女性として人生の中で一番キラキラ輝いている時期なんでしょうね。
歌のテクニックや表現力だけでなく、歌声フェロモンに溢れています。円熟の時期を迎えつつある歌姫の、今後の楽曲がとても楽しみです。
伊藤かりん『Everything』
乃木坂の中高年人気No.1、乃木坂一のしっかり者、仕切り上手のかりんちゃんです。Eテレの将棋番組を見る限り、NHKのアナウンサーかと思うくらいのしっかり者です。きっと今後はいろんな番組のアシスタントとしても、活動の幅を広げていかれるんでしょうね。
かりんちゃんの歌はポテンシャル型も感じるのですが、misia の「Everything」を聴く限り、フェロモン型ボーカリストに分類させていただきました。歌っている様子から、自分が高い声が響くことを自覚して、misia に寄せようとしている様子も見え隠れします。歌いこむことで、もっとボーカルとしての声が完成されて、ますますうまくなられるんでしょうねぇ。
クラシック型ボーカリスト
次はクラシック型ボーカリストです。
クラシック型の特徴は何と言っても絶対音感を持っているため、音階に忠実なこと。本来楽譜通りに声で表現するのは難しいですが、それを声で表現することができます。
また楽譜に忠実なだけでなく、ピアノの演奏のように、音階に感情を込めることができます。
正直わたしには音階に込められた感情はわかりません。絶対音感を持ってて、音階での表現がわかる人にとっては高い音楽性を感じることができるんでしょう。
それはまさに、ピアノ演奏、オーケーストラのような表現の違いで、わかりやすく言うと音楽の先生のような音譜に忠実な歌い方です。
ただ、わたしのような歌詞で感情を表現するタイプには、まるで外国語を聴いているかのように、表現を聴き取ることができず、単なる超絶歌がうまい人にしか感じることができません。表現を聴き取るためには高い音楽性が必要なのも特徴です。
生田絵梨花『ハナミズキ』
乃木坂メンバーでクラシック型のボーカリストといえば、もちろん生田絵梨花さんです。基本に忠実で、譜面通りに歌いながら、その楽曲の中に自分を表現しています。わたしにはわかりませんが、音楽が専門の知り合いに聞いたところ、いくちゃんはクラシック型でも感情が激しい激情型だそうです。
わたしには淡々とうまく歌ってるようにしか見えませんけどねー。
音楽型ボーカリスト
次は音楽型ボーカリストです。これは一般的な音楽ではなく「歌声を音として楽しむ」タイプのボーカリストを指します。
有名なアーティストではMr.Childrenや桑田佳祐さん、ラッパーのアーティストの方が多くの楽曲で披露されています。
自分の歌う声や歌詞を、バンドの楽器の一部かのように駆使して、音を楽しく表現するのが特徴です。歌詞で感情を表現するタイプに比べ、おしゃれでスタイリッシュです。
現在の主流となるボーカリストの分類のため、好きなアーティストも音楽型に分類されることも多いかと思います。
伊藤万理華『まりっか’17』『伊藤まりかっと。』
乃木坂メンバーで音楽型ボーカリストは、厳密に言うと存在してないのかもしれませんが、音楽型楽曲表現のスペシャリストがいます。
それが伊藤万理華さんです。
伊藤万理華さんの声は高くて、ちょっと声に魅力的なひっかかりがあることと、高音から低音のフォールでちょっぴりこもった響きがある、特徴的な歌声です。
この歌声を楽器として韻を踏んで高次元で表現させたのが、「まりっか’17」「伊藤まりかっと。」でした。まりっかさんの才能に気づく、福島さんは本当に天才じゃないかと思います。
また、まりっかさんのバレエの実力と運動神経の良さ、体のやわらかさから生まれるダンスの表現力も秀逸で、芸術的なファッションセンスと合わさり、アイドル史上屈指の名作となりました。これを超える作品はもう当分現れないのではないかと個人的には思うくらいです。
以前まりっかさんのPVでのパフォーマンスを、わたしレベルでは表現する言葉が見つからず、「前衛的なのに大衆的」というわけわからないことを書いたくらいです。
この2曲が音楽型ボーカリストの代表的な楽曲です。ご理解いただけたでしょうか。
中村麗乃『ちょこれ~の!』
まりっかさんの2作品同様に、音遊びに特化した極端な音楽型ボーカルになってしまいますが、3期生のPVより中村麗乃ちゃんの「ちょこれ~の!」をあげたいと思います。
本人は内面ではいろいろ思っていても、なかなか理解してもらえず、不思議ちゃんキャラだと誤解されるところを、逆に見事に利用して表現した楽曲が「ちょこれ~の!」で、見事にボーカルでも曲の世界観を表現していました。
このまま成長すると、音楽型ボーカリストとして、とっても期待できるメンバーではないかと個人的には思っています。
ポテンシャル型ボーカリスト
次はポテンシャル型ボーカリストです。これは持って生まれた自分に備わっているものを、最大限に生かすタイプのボーカリストです。その人ならではの味という言い換えてもいいかと思います。
持って生まれた声や特性を生かして、表現をすることが巧みです。またうまいボーカリストだけでなく、あんまりうまいとは言えないかもしれないけど、いかにもその人らしい歌声もこのポテンシャル型ボーカリストに今回入れています。
ポテンシャル型ボーカリストの最大の魅力は、その人らしさを存分に見ることができるところです。
衛藤美彩『明日への扉』
乃木坂のポテンシャル型ボーカリストの代表例は衛藤美彩さんです。美彩先輩はもともと声が高く、とっても美しい声をされています。歌を歌う時にも、そのきれいな声を生かして、きれいな歌声でうたうことができます。
声と歌声を比較しても変わることなく、これまでの経験も歌詞で表現しようとしているためドライ過ぎず、うまいポテンシャルボーカリストの典型的な例です。
「明日への扉」はサビの高音部分を聴くと、ちょっと艶っぽい声でフェロモン型も感じます。
秋元真夏『シャボン玉』
次の乃木坂のポテンシャル型のボーカリストは秋元真夏さんです。歌がうまいとか下手とかいう次元の話は置いておいて、自分のポテンシャルを十分に発揮して歌で表現することができます。
今回のカラオケでは、声のポテンシャルを生かしているだけでなく、独特の個性的なダンスのポテンシャルも表現されています。そしてとっても楽しそうです。この楽しく自分らしくそのままの自分を表現できるのもポテンシャル型の特徴といえます。
斉藤優里『さくらんぼ』
探してみれば多いもので、17th個人PV、NOGIBINGO!1、46時間テレビと3回ものソロ歌唱シーンが見つかりました。斉藤優里さんもポテンシャル型のボーカリストに分類したいと思います。
歌声を意図的に作ることなく、持って生まれたポテンシャルを十二分に発揮されているのですが、それよりなにより持って生まれた底抜けの明るさを表現できるのが特徴です。
こんな歌を歌える人であれば、もし宴会などのゆったんレンタルサービスがあれば、その場を盛り上げるために需要が多いんだろうなと思ってしまいました。きっと人気で引っ張りだこですよ。
桜井玲香『接吻~kiss~』
最後にポテンシャル型ボーカリストの本命、キャプテン桜井玲香様です。最初に言っておきます。このカラオケ選曲がよくないです。キャプテンは自分のよさをおわかりでないようでして、キーが全然ちがう男性曲を選んじゃってしまいまして、楽曲のイメージを表現できず苦労されています。
キャプテンのポテンシャルは、まさしくその爽やかな高音の歌声です。おしゃれ女性アーティスト系の歌を歌わせるとすっごくうまいです。ご本人がそれに気づいていないマイペースなところも、キャプテンらしい魅力ではありますけどねー。
本当は感銘型ボーカリストのカテゴリに入れる予定でしたが、今回のカラオケだと伝わらなそうだったので、ポテンシャル型ボーカリストに分類してみました。
感銘型ボーカリスト
次は感銘型ボーカリストです。特徴として淡々とリズム通りに歌って、アレンジもしないし、感情をあからさまに表現することもないのに、なぜか歌声に感動して感銘を受けてしまうタイプのボーカリストです。
コトリンゴさんとか、おしゃれな女性アーティストさんがこのジャンルには多いと思います。
その人の表現はおしゃれに存在していて、感情を直接に表現しないでたんたんと歌うのですが、その楽曲の雰囲気にそのひとの感情が溢れているんでしょうね。楽曲の雰囲気と歌い方に、感動して涙を流したりする自分がいます。
西野七瀬『ごめんね、ずっと』『もう少しの夢』
すみません。今回はちょっと卑怯な名曲を例に挙げます。西野七瀬さんの「ごめんね、ずっと」です。
この曲は感動的で、涙なしには映像を見ることができない方も多いかと思いますので、よかったら目を閉じて楽曲の歌声だけで確認してみてください。
大げさではなく、自然体で主張してこない西野さんの歌声が確認できるはずです。その歌声は主張していないはずなのに、その声や行間メロディラインから漂う雰囲気が雄弁にメッセージを告げていて、心をわしづかみにして揺り動かされます。
静かなのに、淡々としているきれいなメロディーラインなのに、衝撃的です。これが感銘型ボーカリスト全体の中でも代表的な、西野七瀬さんの自然体なんだと思います。
ここで感銘型ボーカリストの楽しみ方をひとつ。感銘型ボーカリストの曲で感動したい時は、CD音源の曲とか、あまり歌を歌っていない時、話をしていないときが、おすすめです。日頃の日常で感じた内面の思いが詰まっている分、より感銘をうけてしまいます。
LIVEの西野さんを見るときには、何曲か歌って思いを発散したあとは、ポテンシャル型ボーカリストとして、両方楽しめるところも魅力の一つです。
齋藤飛鳥『ミュージカル』
次は齋藤飛鳥さんです。最近はすっかり貫禄まで見えてきた人気メンバーです。齋藤飛鳥さんは、メンバーのみんなの気持ちに敏感で合わせてはくれますが、なかなか本音を言ってくれません。
口を開いて何か言ってくれたとしても、半分意地っ張りで、強がって表現しているだけで、本音ではなかったりします。それが飛鳥ちゃんらしい一番のよさでもあります。
でも歌う時にはたんたんと歌いながらも、たんたんと歌えば歌うほど、飛鳥ちゃんの素直な気持ちが伝わってくるかのようです。日頃いっぱい考え、いっぱい悩んで頑張られているんでしょうね。そんな思いに溢れた歌声に感動してしまいます。
が、最近ずーっと飛鳥ちゃんの記事を書きすぎの誉めすぎなので、このへんでおわりです。
感動型ボーカリスト
いよいよ最後が感動型ボーカリストです。
その歌声すべてが表現であり、嘆きや悲しみであり、歌声自体が歌詞よりなにより雄弁でパワフルなメッセージ性を持っています。
感動型ボーカリストの有名なアーティストは尾崎豊さんです。その楽曲にはメッセージ性に溢れ、歌詞、楽曲、歌声そのすべてで強烈なメッセージを語ります。
感銘型ボーカリストが雰囲気で間接的にメッセージを伝えるのに対して、感動型ボーカリストは、直接的にピンポイントで受け手の心をめがけてメッセージを伝えることができます。
声にもスタミナがあるのって知ってますか?最初から全力で歌うと、1曲最後まで声のスタミナが持たず、後半になると声がかすれたりよれたりするんですよ。それさえも強いメッセージ性の表現方法のひとつです。
尾崎さんについて、AメロBメロは力を抜いて小さい声で歌えば、最後までしっかり歌えるはずなのに、という評論家は誰もいません。
それくらい技法とか歌い方を超越して、メッセージ性がすごいのです。
心にわだかまりがなく、力いっぱいパフォーマンスだけに集中してもらうことで、より心を揺り動かされるパフォーマンスをしてもらえます。
女性ボーカリストとしてはSalyuさんをあげておきますね。
中元日芽香『卒業』『君の名は希望』
すべての分類の中でも一番少なく、稀有な存在である感動型ボーカリストですが、
乃木坂メンバーでは、中元日芽香さんというボーカリストが、まさに感動型ボーカリストです。広島アクターズスクール時代のパフォーマンスを見る限り、幼い頃から感動型ボーカリストの片りんが見られます。
まさにこれからが旬だと思います。下積み時代に努力に努力を重ねて、いろんなことを経験され、成長されてきたからこそ、中元さんの表現力はより豊かになりました。感動型ボーカリストとしての開花はあくまでこれからです。今後の活躍がとっても楽しみです。
最後に
今回はびっくりするほど、とんでもなく長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
乃木坂46時間テレビの、カラオケ企画に出演された乃木坂メンバーについては、できるだけ全員をご紹介したいと書き始めたにも関わらず、最初のカラオケの採点のどーでもいいところのくだりが長く、あまりにも長文になってしまい泣く泣くカットさせていただきました。
また、今回の分類はあくまで、音楽の素人がプロのメンバーの歌声を無理やり分類しています。素人のたわごとという点もお詫びさせてください。
プロのメンバーの方やスタッフの方、また業界の方々からみると、鼻でわらってしまうくらい、レベルが低い記事だったのかもしれませんね。
もし今後分類する場合の、おもしろい分類の仕方や、こんなメンバーの歌い方ははどうだろう?という記事に対するご意見は大歓迎です。もしよかったら、あなたのご意見を伝えてください。
以上かえるがおでした。