続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

紅白の向こう側を再定義する 第1回いまももクロにあるもの

こん○○は、かえるがおでございます。

本日は紅白の向こう側を再定義すると題して、
ももいろクローバーZ(以下ももクロと表記)の今後の可能性について
探っていきたいと思います。

ももクロChan#001

テレビ朝日「ももクロChan」#001

 

 

ブログを始めたきっかけ

自分の話で申し訳ありませんが、今回10数年ぶりにブログを復活させた理由が

3つの伝えたいことがあったからでした。

1つめが先日乃木坂46を卒業された橋本奈々未さんへの感謝の気持ちです。
体調不良でどうにもならなかった時に、ライフワークになるはずだった
美術大学を辞めてまで、乃木坂に存在してくれたことのお礼を伝えたいと
思いました。


2つ目に伝えたかったことは、「ゆとり教育」の実際は詰め込み教育だったということでした。

当時は、学習指導要領が変わったばかりで、教育現場もとても混乱していました。
集中力が持たない低学年の子どもに対して
6時間授業を組むこともあり、とても胸が痛みました。
当時の子どもたちにも申し訳ないことをしたという思いを伝えたいと
思っていました。


そして最後に残った、伝えたかったことが、ももクロの今後の
可能性についてです。

ももクロの今後の可能性については、自分でもとても思いが深いようで

すでにかなり前から下書きフォルダで加筆を加えていました。
まだ完成していないにもかかわらず、原稿用紙50枚を超え
論文かいっとつっこみたくなるような、超長文でした。

読み直してみると、なぜか運営に対する不満ばかりで
ももクロを生み出してもらったことへの感謝の気持ちが感じられず
公開に耐えられるものではありませんでした。

そもそも今後の可能性というシンプルな話題なので、
簡単に書き直してみたいと思います。

ももクロの現状

紅白歌合戦を卒業したくらいからでしょうか。
最近ももクロは元気がないという印象を、なぜか感じるようになりました。


現在の活動内容についても、個人的に思うことはたくさんあります。
ももクロファン(あえてモノノフとは表現しません)は楽曲について
アーティスト化志向を持っていないのではないかとか、
大御所アーティスト、海外アーティストとの共演は、
相手側にはメリットがあるが、大御所に合わせないといけない分
相手側ファンがももクロファンになってくれる要素が少なく
すでにブレイクしたももクロにはメリットがないのではないかとか。

メンバー単体での仕事は悪いことではないとは思うのですが
ビジョンを明確にして内容を選ばないと、今後同じレベルの仕事を
維持できなくなるのではないかとか。
心配しだしたら、きりがありません。


過去の不満や、未来のリスクだけを数えていても現実的ではありませんので
今回はももクロが今持っているもの、
ももクロにいまあるものを最大限生かすという視点で、
新しい紅白の向こう側を考えたいと思います。

いまももクロにあるもの

まず、いまももクロがもっている、ももクロにあるものを確認したいと思います。
ももクロが持ってる現在の財産と、言い換えてもよいかもしれません。

1.ノリがいいリズムとメッセージ性が強い楽曲

まず1つ目はももクロの楽曲です。
ももクロが得意とする楽曲は2つのパターンがあります。

1つはChai Maxx、Z女戦争、ピンキージョーンズ、ココ☆ナツ、ツヨクツヨクなどなど
例を挙げるときりがないほどの、
ノリのいいリズムの楽曲です。

心から楽しそうな表現や会場一体となる盛り上げ方など
聞いているほうが楽しくなってしまう表現力は
他のグループに類を見ません。

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テレビ朝日「ももクロChan」#034

2つめのパターンは、メッセージ性の強い楽曲です。
あの空へ向かって、オレンジノート、コノウタ、いつか君が、走れ!などなど
メッセージ性が強い楽曲を得意としています。

聴いている側を心から感動させる魅力がももクロにはあり
他のアイドルとくらべて、ずば抜けた歌唱力があるわけではないのに
5人のユニゾンは心を打たれる響きを持っています。
きっと5人の個性、一生懸命な表現力、チームワークからくるメッセージ性が
心を揺さぶられると思っています。

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テレビ朝日「ももクロChan」#035

以前乃木坂のアンダー楽曲に名曲が多い理由を考えたときに
「詩先」「曲先」の制作方法によって、
リズミカルな楽曲になるか、メッセージ性の強い楽曲になるかを
お伝えしましたが、
この両方を、同じレベルで得意としているアイドルも
なかなか存在しません。

2.楽曲とパフォーマンスを支える存在

ももクロのノリがよいリズム楽曲と、感動するメッセージ性が強い楽曲と
それを表現するパフォーマンスを支える存在として、
3人の存在を上げたいと思います。

楽曲提供前山田健一さん

1人目がヒャダインこと前山田健一さんです。
ももクロの得意とする、ノリがいいリズムとメッセージ性が強い楽曲は
初期の前山田さんの存在が大きかったといえると思います。

まだ無名な頃もももクロの魅力をよく理解して
書き下ろした楽曲があったからこそ、現在のももクロに
繋がっていると思います。

最近疎遠になっていましたが、2016年よりまた楽曲提供も始まり
ももクロの得意分野を知っている前山田さんの楽曲がとても楽しみです。 

振付師石川ゆみさん

2人目はももクロの全楽曲を振り付けた石川ゆみさんです。
そういえば2014年の紅白で披露されたMy Dear Fellowは
ウッチャンナンチャンの内村さんの振り付けでしたね。
失礼しました。

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NHK総合 あさイチプレミアムトークももいろクローバーZ

激しいダンスで一世を風靡したももクロの曲は石川ゆみさんの
振り付けでした。

楽曲のイメージに合わせてほかのグループにはない
独特の振り付けを行ったのも
メンバーに激しいダンスを求めて
レベルアップさせたのも、石川さんの手腕でした。

ただ、あのレベルのダンスをこれから先に続けることで
身体を壊してしまうので、転換期にあることは確かです。

スタイリスト米村弘光さん

最後はももクロのスタイリスト「よねちゃん」こと、米村弘光さんです。
ももクロだけでなく、乃木坂やAKBのスタイリストもされています。
現代のアイドル界において、トップレベルのスタイリストと言っても
過言ではないでしょう。

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テレビ愛知「乃木坂って、どこ」#058 


画像は、乃木坂選抜発表時にサプライズで選抜入りした秋元真夏さんですが、
後ろに見切れているのが米村さんです。
米村さんがももクロのスタイリストを続ける以上、

楽曲の衣装、世界観において、ももクロはアイドルトップレベルを保つことが
できます。

また米村さんの発信する情報を見る限り、ももクロの情報が多く
ももクロを特別な存在として思ってくれていることがわかります。
米村さんがスタイリストを続ける限り、トップレベルのアイドル像を
ファンに提供することができます。

3.バラエティでのパフォーマンスを支える存在

次はバラエティの分野において、ももクロのパフォーマンスを
支える存在です。

演出家佐々木敦規さん

まず1人目は、演出家佐々木敦規さんです。
佐々木さんはビートたけしのお笑いウルトラクイズ、とんねるずのみなさんのおかげでした、IPPON グランプリ、K1など数え上げたらきりがないくらいの番組を担当された、一流の演出家です。

ももクロでは、出演するバラエティ番組「ももクロChan」と
LIVEの総合演出を担当されています。

Zになった直後、試練の七番勝負最後のザンジバルナイトで、
リーダー百田夏菜子さんに
「ロックファンの皆さん、目を覚ましてください」と言わせたのも佐々木さんです。

現代トップレベルの演出家としてだけでなく、メンバーの個性も熟知しています。
佐々木さんが演出を務める限り、現代でトップレベルのバラエティ番組
LIVEを提供することが可能です。

ももクロChan軍団

次がももクロChan軍団です。ももクロChan軍団とは、わたしが今回命名しました。
具体的には、東京03飯塚悟志さん、永野さん、オテンキさん、安藤なつさん
KICK☆さんです。 KICK☆さんは改名しすぎて、今は正式にはどんな名前なのか
わかりません笑

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テレビ朝日「ももクロChan」#317

みんなももクロ5人の個性を生かしてくれる、例えるならば触媒のようなメンバーです。
飯塚さんは5人の個性を拾って笑いに変えてくれる、現在なくてはならない存在です、

永野さんは世間でブレークする数年前より、ももクロChanではおなじみでした。
ももクロと融合することで、なぜかももクロメンバー側がはしゃいでしまう
不思議な存在です。ももクロChanでいえば、「ラッセンが好き」より
「お~さるっの呼吸」の方が有名です。

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テレビ朝日「ももクロChan」#143

オテンキさんはお笑いの才能に溢れています。初期のももクロChanを
笑いに導き、笑いに関して育てたのはオテンキの3人と言っても
過言ではありません。
「あれなんだったけな~、ド忘れしちゃったな~、ここまででてるのに~」

 

オテンキさんと同時期に、佐々木彩夏さんとの対立を演出したのが
以前のコンビの頃の安藤なつさんでした。

安藤さんはとっても冷静で、自分からは笑いを取りに行かずに、
佐々木さんの反応をじっくり見て、おもしろさ引き出す言葉を投げかけ、
おもしろさを引き出すところがとても印象的でした。
ご存知のように、いまは別のコンビでブレイクしています。

今回の例から、ブレイク前の永野さんと安藤さんをキャスティングする、
演出の佐々木さんの手腕の高さに気づかされました。

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テレビ朝日「ももクロChan」#136

4.メンバー5人の個性

次はももクロメンバー5人の個性です。

ほんとはまじめで引っ込み思案ですが、
底抜けに明るいリーダー百田夏菜子さん。

オールマイティになんでもこなせる
意地っ張りで恥ずかしがり屋さんの玉井詩織さん。

メンバー最年少なのにしっかり者。アイドルキャラなのに仕切りもうまい。
圧も強い、佐々木彩夏さん。

最終飛び道具としての破壊力抜群の類を見ないキャラクター。
だけど、本当はデリケートな高城れにさん。

一番小っちゃくてダンスと歌が最高にうまいのに、
滑舌が悪く天然ボケもおもしろい、有安杏果さん。

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テレビ朝日「ももクロChan」#157

比較的ビジュアルが重視されるアイドル界で、
個性を前面に押して売り出すアイドルグループは、
ももクロくらいじゃないでしょうか。

乃木坂も個性がおもしろいグループですが、
一般的にはビジュアル重視として認識されていると思います。 

5.幅広い年齢層のファンの存在

最後が他のアイドルに類を見ない、子どもからお年寄りまで

幅広い年齢層のファンの存在です。

ももクロはアイドルというカテゴリーではありますが
5人の個性を売りにしているアイドルグループです。

その結果、他のアイドルにありがちな
仮想彼女としての存在とか、ビジュアルに惹かれて
ファンになるというよりも
見ていて楽しいからファンになるという
新しいアイドル像を築くことになったと思います。

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テレビ朝日「ももクロChan」#055

本当はもう、アイドルという表現は適切ではないのかもしれません。
例えが悪いかもしれませんが、メンバーが水着写真集を出版すると
します。

個人的には残念ながら水着写真集にも、セクシー写真集にも、
ぜんぜん興味が持てません。
それより、感動の軌跡とかおもしろいシーン集などの
写真集が出版されれば、結構な値段だったとしても
きっと買ってしまうでしょう。

アイドルなのに、ビジュアル面にしばられないという点は
もももクロだけが持っているもので
アイドルに興味がなかった層をファンにさせた功績はとても大きく
その結果幅広い年齢層のファンを獲得してきました。

ちなみにわたしもアイドルにまったく興味がなかったのですが
ももクロのパフォーマンスを一目見たとたんに、心を奪われてしまいました。
いまでは乃木坂中心のブログを書くまでになってしまいました笑

まとめ

現在ももクロにあるもの、ももクロがもっている財産を
実際にまとめてみて見えてきたのが

リズミカルなノリのよい楽曲と、メッセージ性の強い楽曲、
斬新で印象的な振り付けと他のトップアイドルにひけをとらない衣装。
またバラエティの分野でも豊富な人材に支えられて
アイドルとしてトップレベルを維持することができる
環境にあることがわかりました。

 

では、アイドルとしてトップレベルの要素が揃っているにもかかわらず
なぜ現在ももクロがかつての勢いがなくなってしまったと
思えてしまうでしょうか、

簡単にまとめるといった割には、いつものように長文化しましたので
急きょ後編に続くことにします。


後編は、今持っているものを最大限に活用した
紅白の向こう側を再定義したいと思います。