続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

アイドルのグループ卒業後の進路と可能性を考える

はじめに

こん○○は。かえるがおでございます。

今回はAKBを卒業した岩田華怜さんが、卒業後にファンが減ってしまったことを
ブログに綴ったという記事をみつけて、
実際にブログの記事を読んでみました。

 

乃木坂46からも、これまで数々の卒業生を芸能界に輩出しています。

現在活動されている方だけでも
岩瀬佑美子さん、宮澤成良さん、柏幸奈さん、市來玲奈さん、伊藤寧々さん、
畠中清羅さん、大和里菜さん、松井玲奈さん、永島聖羅さん、深川麻衣さんと
多くの方が活躍されています。


一方AKB48グループの卒業生は、現在までにおよそ200人の方が
AKBグループを卒業されたそうです。
この中の何人の方が芸能界に残られているかについては
絶対数が多すぎて正確にはわかりませんでした。

今回の岩田さんのブログの記事を受けて
本日のかえるがおは、48、46グループの卒業後の進路と可能性について
考えていきたいと思います。

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AKBグループ卒業生の実績を振り返る

これまで卒業されたメンバーの中で、

グループ卒業後に芸能界で、グループにいた頃よりもブレイクされた方を
調べていくと意外なことがわかりました。

まず最近では野呂佳代さん、芹那さんが卒業後も
バラエティ番組で在籍時以上に活躍されていました。
この例は特殊で、所属されていたグループが解散となったため、
ソロで活動をせざるを得ない例でした。

ただ、バラエティの分野に絞って考えてみると、
そのお二人以外になかなか名前が出てきません。

また、意外なことに本業の歌手の分野でも、卒業後にグループにいた頃と比較して
ブレイクされた方を探すのは難航しました。


秋元グループ卒業生まで範囲を広げて
歌手でブレイクされた方を見てみると、
おニャン子クラブ卒業生の工藤静香さんまで遡る必要があります。 

おニャン子クラブ(結成30周年記念) シングルレコード復刻ニャンニャン[通常盤]1

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ただしこの事例も、ソロデビュー日=おニャン子クラブ解散日だそうで、
ご自身の意思ではなく自動的に卒業となった例でした。

では、女優業としてはどうなのでしょうか。
確かに歌手と比較して、現在大勢のグループ卒業生が活躍はされているようですが
グループ在籍時よりも女優業として大成された方を探すのも
なかなか困難です。


在籍時には熱狂的に人気があった、前田さん、大島さん、篠田さんでも
在籍当時の活躍がすごかっただけに、比べてしまうと正直少し物足りなく
感じてしまいます。

舞台女優となられている方も多いですが、舞台女優の絶対数に
今後卒業される方々を受け入れるだけの、キャパシティがあるかどうかも疑問です。


現在は、グループ在籍時どれだけ人気があっても、グループ卒業後
バラエティの分野、歌手の分野、女優の分野でも、
アイドル経験を生かしてブレイクすることが、
たいへん難しい現状が見えてきました。

グループ卒業に至るまでのメンバーの心理

次に卒業にむけてのアイドル側の心理に目を向けていきたいと思います。

まず、グループに入った時から、長い間の下積みを耐え、努力して成長してきたと
いう実感と自負をきっと持たれていることでしょう。

無名時代から、周りのメンバーとの比較される状況下におかれて

ダンスや歌のレッスンと、肉体的にも精神的にもハードな環境で
成功を勝ち得るのは並大抵の努力ではないと思います。


そのつらい時期を乗り越えて、ある程度アイドルの分野でやっていける実感を
感じることができれば、次の段階として、グループとしての自分ではなく、
個人として成長した自分を見てもらいたい、と思うことは
普通に当然のことです。

グループ卒業を考えるうえで、アイドルと年齢の関係性についても、
無関係とは言えません。
年齢を経ることで、後輩アイドルも新たにグループ内外に
次から次へとデビューしてきますし
その大勢のアイドルと今後も継続して競争し
戦っていかなければいけません。
後輩の追い上げやグループ内の世代交代の波もあるでしょう。

一方自分はというと、20代後半のグループ所属のアイドルが少ない現状から、
忍び寄る年齢によるアイドル活動限界のリミットを感じることとなり
いつかは別の分野にはばたくべく、
卒業を見据えなければいけない現実もよくわかります。

 

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また、待遇面においても、一般的なサラリーマンは長年勤めているだけで
給料は上がっていきますが
アイドルとしてグループにいた場合、グループとしての成果報酬は
決まっているため、個々のメンバーがもらえる報酬は、
どうしてもある一定のラインで、頭打ちとなってしまいます。

努力して成長した分、それだけの対価を求めて、ソロ活動へ気が向く
気持ちの変化もよくわかります。

グループ内でひとりのメンバーを推すファンの心理

では、一方ファンの心理はどうでしょうか。
グループには大勢のメンバーが存在するので、

特定のメンバーのファンになるためには、
他のアイドルグループだけでなく
同じグループの他のメンバーと比較して選択する過程を経て、
メンバーのファンになります。

具体的には
AKBはかわいい子多いけど、○○ちゃんが一番好きなんだよな、とか
テレビでアイドルを見ていても○○ちゃんが一番かわいいな、
とか思う思考です。


大勢の中から自分の意思を持って、一人を選択しているので
大勢の異性の中から一人を選択する恋愛と同じように
ファンのメンバーへの思い入れは、とても大きいことが推測できます。


大勢のアイドル、またはメンバーの中から自ら選んで
そのメンバーのファンになったにもかかわらず
岩田さんのブログにもあるとおり、
なぜ卒業後にソロ活動を始めたところ、半分のファンが脱落するのか、
これがこの問題の核心だと思います。

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ファンのニーズとアイドルのソロ活動とのズレ

ネット上ではグループ時と比べて、露出が減るからファンが減るのではないか
という意見がありましたが
そもそも需要があれば媒体に出続けることができるので
露出が減る=需要の低下が本当の要因ではないでしょうか。

乃木坂の場合には、卒業されたメンバーが全員事務所を変わられた実績から
卒業と同時に事務所を変わらなければいけない
システムがあるようなので、その点他のグループと比べて
不利はあると思います。まぁ某事務所のような共演NGまではないでしょうけど。


私の場合もそうですが、好きなアイドルがソロ活動を始めた場合、
歌やバラエティで大勢の中から一人を探すことがないことから
きっと歓迎するかと思います。


でもソロ活動を始めることによって、ほとんどの卒業生が
グループ在籍時よりもファンが減ってしまうのであれば、
そのアイドルにこうあってほしいというファンのニーズと
アイドルのソロ活動との間に隔たりがあるのではないでしょうか。

ファンがメンバーに求めるニーズは、疑似恋愛の相手であったり
憧れであったり、生活への癒しであったり、多種多様だとは思いますが
そのようなファンのニーズを、ソロの活動ではなかなか叶えることが
難しいかった結果が
ファン離れへとつながったのではないか、と考えるのが自然です。


ファンのニーズと、アイドルグループを運営される方の考え方の違いに
ついては後日、具体例を交えて掘り下げて記事にさせていただく予定です。

新たなファン層の開拓が困難な理由

もしファンが減ったとしても、新たなファンを開拓することで
以前と同様の人気を保つことができるのですが、
個人的には、グループ卒業後の新たなファンの開拓は
とても難しい課題だと思っています。


むかーしむかしふとん圧縮袋というテレビ通販の商品がありました。
ふとんを袋の中に入れて、掃除機で空気を吸いだせば
ふとんがぺっちゃんこになって、保管するときに場所をとらないという
画期的な商品でした。
ふとんの体積が半分以下になるので大ヒットした商品でした。 

レック Ba ふとん圧縮袋 ( LL ) 2枚入 ( 自動ロック式 ) O-853

レック Ba ふとん圧縮袋 ( LL ) 2枚入 ( 自動ロック式 ) O-853

 

※本文とは関係ありません

ただ、このふとん圧縮袋をもっと普及させるべく
メーカーさんはさらにテレビ通販で

ぬいぐるみを圧縮させるデモンストレーションを行っていました。
普通ぬいぐるみは置いたり抱っこしたりするものなので、
なかなかぬいぐるみを押入れに保管する機会はありません。

それで次にそのメーカーさんは、今までの枚数より大幅に増やして
ふとん圧縮袋10枚セットで販売しました。
ふとんが10枚もある一般家庭はなかなかあるものではありません。
このようにふとん圧縮袋という商品について、一旦は大ヒットしたものの
なかなか2度目のブレイクにつなげる
手立ては見つからないようです。

ただし現在もなお売れ筋商品として、ふとん圧縮袋は販売されています。

この話題で何を言いたかったかというと
一度特色があってヒットしたものについて、別の特色を打ち出して
再度ブレイクさせるのは、かなり難しいということです。
一発ギャグが流行した芸人さんも同じです。


アイドルはグループで培ったアイドルとしての資質で人気が出たのであって
一度アイドルとしてヒットした場合は、ふとん圧縮袋のように
一定数のニーズはあっても、
卒業後別の魅力を前面に打ち出して再ブレイクするのは、
絶対無理とは言いませんが
かなり難しいことだということを今回感じてしまいました。

アイドルグループにおけるアイドル養成機能と
芸能界を生き抜くスキルの育成

アイドルグループの在り方にもかかわってくるかと思いますが
アイドルグループは確かに「アイドル養成所」としての
機能を備えていて
アイドルとしての芸能人を養成することには、
これまでのAKBグループに所属したたくさんのメンバーの成果から、
かなり得意な分野だということはわかります。

ただし、その後長年にわたり芸能人として続けていける
芸能人として生き抜く資質を養成するという点については、
今後の課題なのかもしれません。


特に卒業後に進まれる方が多い舞台女優の世界は、
劇団で長年苦労して学んでこられた方が多く
グループというバックボーンがない状態で
その分野でプロの方々を押しのけて結果を残し続けることは、

いくら経験があっても、かなり難しいことでしょう。

また、歌手の分野、女優の分野についても
これまで何年も努力してこられたその道のプロの方々と
卒業したとたんに、なぜかひとりで同じ土俵で
戦わなければいけないという
まさに過酷な状況に置かれることになるでしょう。

グループ内アイドルで成功するためにもかなりの努力が必要だし、
成功を勝ち取ったとしても、グループから卒業することで
グループの後ろ盾がない状態で、ひとりきりで別の分野のプロの
ライバルに勝てるように努力を始めなければなりません。

今回アイドルがおかれている現状を考えれば考えるほど
アイドルという職業は本当に過酷だと思えてしまうばかりでした。

まとめ

今回振り返った過酷な状況を見据えて、グループを卒業される決意をされた

メンバーには、厳しい現実を乗り越えでぜひ成功をつかんでほしいと
願っています。


グループ卒業後、2度目のブレイクを果たしたメンバーの
前例が少ないだけで、可能性は決して0ではありません。

前例が少ない分、成功した場合今後の卒業するメンバーへの
指針としてよいケーススタディとなることでしょう。

アイドルとして過酷な業界を生き抜いてこられたメンバーの方に、
卒業後も一人でも多くの方に
幸せになってほしいと思っています。

この記事が少しでもお役に立てることを願いつつ
今日のかえるがおはここまでです。