続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

乃木坂46のアンダー楽曲に名曲が多い理由を考える

こん○○は、かえるがおでございます。

最近の記事で乃木坂46の全アンダー楽曲をまとめましたが、
そのときに気がついたことがありました。

アンダー楽曲には、とても印象深い名曲が多いことに気がつきました。
もちろん選抜メンバーによる表題曲もいい楽曲が多いのですが
なぜか、アンダー楽曲には心を打たれるものを感じてしまいました。


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乃木坂46アンダー楽曲にはなぜ名曲が多いのか

今回はその理由を自分なりにまとめていきたいと思います。

アンダー楽曲の特徴

まず、主なアンダー楽曲についての共通する特徴から考えていきたいと思います。

アンダー楽曲を順番に上げると、
1st「左胸の勇気」、2nd「狼に口笛を」、3rd「涙が悲しみだった頃」
4rd「春のメロディ」、5th「13日の金曜日」…と続きます。


特に初期から中期のアンダー楽曲において共通して特徴的なのは、
耳に残る気が付いたら口づさんでしまいそうな
リズミカルなメロディラインです。

 

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どの楽曲もサビのメロディがリズミカルで、一度聞くと忘れられない
魅力があります。このリズミカルなメロディラインが
アンダー楽曲の魅力の一つと言えるでしょう。

ではなぜリズミカルなメロディラインの楽曲ができるのか、
その楽曲の仕組みはどうなっているのでしょうか。

曲先と詩先の違い

楽曲が制作される過程として2つのパターンがあります。
曲先か詩先かのどちらかです。


曲先というのは、楽曲のメロディを先に制作し、そのメロディに合わせて
歌詞を書いていく方法です。
普通曲先を「きょくせん」と呼んでいましたが、Wikipediaには「きょくさき」と
書いてありました。
まぁ読み方はどちらでもいいですけどね。


一方歌詞が先に制作されて、歌詞に合わせてメロディを作るのが
詩先(しせん)と呼ばれる手法です。しつこいようですが、Wikipediaでは「しさき」と
記載されているようです。


で、どう違うかといいますとですね、
かつてSonyミュージックエンターテインメントからのデビューを目指しておりました
不肖わたくしめの楽曲で説明したいと思います。

 


へ、自慢ですって?
まったく自慢でもなんでもありません。
デビューを目指すというのは、何もやらなくても目指すだけなら誰でもできるので
言ったもの勝ちなところがあります。
大きな声では言えませんが、特にSONYさんにはオーディションにも呼ばれない
レベルでした笑

しょぼい歌詞なので、はんかくさいと言わないでくださいね。

 

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テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#24 地元愛を出していこう延長戦!

詩先の楽曲の特徴

まず、詩先の場合には、作り手の感情を揺さぶる出来事について
楽曲として表現したいという思いが、曲作りの動機となります。

例えば「夕陽色の街」という楽曲は、夕焼けに染まる街を見ながら、
別れた彼女への後悔の気持ちを投影した歌です。



「夕陽色の街」

琥珀色の思い出が込み上げて、君は涙でいつも揺れていた
傷つけることのつらさを知らずに 意味もわからず見つめていた
現実に逆らい愛し合った いとおしく君を思っていた
愛は簡単に口にしたくないよ 言葉は消えてしまうから…


詩先の場合の特色として
心が動かされた出来事が、そのまま楽曲制作の動機となっているため
楽曲に対する言葉でのメッセージ性が強いことが挙げられます。

ただしデメリットとして、歌詞で思いを表現しているため
今後どのようなメロディがつけられるのか
この時点ではわかっていないので
どれだけいい歌詞を書いたとしても
付けられたメロディによっては駄作になるリスクががあります。
1980年代くらいまでは詩先の楽曲が多いと言われていました。

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曲先の楽曲の特徴

次に曲先の楽曲の特徴です。
曲先はまずメロディが先に制作されます。
かなりレベルの高い音楽家でない限り、普通の人は自分が感動したことを
旋律で表現しようとは思わないので、
頭に浮かんだひらめいた旋律をメロディラインにして作ります。
このメロディラインに合わせて、作詞をして楽曲にするのが曲先です。


では、今回もおつきあいください。
コミックバンドとしてのわたくしめの曲先の楽曲です。



「原動機付き自転車's SONG」

ああ、赤信号走る、アクセル全開走る、2ケツで走る 

(合いの手:るぱぱっぱやっぱ)

ぬぬ、○○んだ原チャで走る ○○○ー追い越せ走る どこまでも走る
(合いの手:るぱぱっぱやっぱ)
※○○は伏せ字とさせてください。公開に耐えられません。がっくし



ああ、悲しいかなどこまでもはてしなくまぬけな楽曲です。
これはですね、ご機嫌にシャワー浴びてたとある日に、
とっさに浮かんだはなうたのメロディに、まぬけな歌詞をつけたものです。


歌詞の内容は、ディスカウントショップでヘルメットなど
バイク用品一式買って、原チャリにかっこつけて乗るんですが、
標識の漢字が読めないとか、こわい先輩が見えたので急におとなしくなるとか
まぬけな出来事が巻き起こる楽曲です。


このことからわかるのは曲先の場合は、
ひらめいた旋律を使うことが多いため、歌詞には関係なく
ノリがよかったり、メロディラインが印象的なのが特徴です。

楽曲に合わせて歌詞もリズムとして使えるのも特徴の一つです。
楽曲に歌詞を裏打ちのタイミングで合わせたり、
楽曲に合わせて早口言葉のように歌詞もリズミカルにするとか
Mr.Childrenのように、歌詞に韻を踏んで
ラップのようにリズムを刻むことができます。

歌詞も楽器の一部としての役割も兼ねているといえます。

 

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曲先の楽曲がキャッチーな分、印象に残りやすく
現在ヒットする楽曲は、曲先の楽曲が多いといわれています。

逆にデメリットとして、曲に合わせて歌詞を制作しているため
詩先の場合と比べて、どうしても言葉としてのメッセージ性が
薄くなる傾向があります。
このことが現代の楽曲は、詩先の時代80年代まで楽曲と比べて
後世に残りにくいといってる評論家の方もいるほどです。


「原動機付き自転車's SONG」で、伝えたかったことは
漢字が読めない原チャリに乗ってる主人公のこと
ではなくて、

どちらかというと、このまぬけな歌詞はどーでもよくて
ノリがよいであろうメロディラインを特徴としていたということは
楽曲を聞いていなくても、わかっていただけるかと思います。

曲を作る時に、正直曲先だけで作る場合、メロディラインがひらめかない限り、
なかなか作ることが難しいです。
わたしの場合締め切りに追われて、無理にギターやピアノのコード進行に合わせて
メロディラインを作っても、どうしても無理やりつくった感が出てしまい
せっかく作っても、楽曲として採用されることはありませんでした。

いいメロディラインが浮かばない場合には、無理やり作ってたとしても
曲先のよさである印象的なメロディラインの魅力はなくなってしまう例です。

普段は詩先、曲先を合わせて曲を作っていました。
心を揺さぶられた出来事を経験して、それを楽曲として表現したいという気持ちが
フレーズを生み出し、1番の歌詞の制作につながりました。

その後作った歌詞を読んでいくうちに、自然と読むリズムが生まれ、
それがメロディラインとなって
メロディラインをもとに、2番の歌詞を作っていくという手法をとっていました。
以前記事にしました「さよならの向こう」という歌詞もこの手法でした。
だから2番の歌詞だけリズミカルです。

まぁ、素人のたわごとだからどーでもいいですけどねぇ。

 


特色その1 曲先による印象的なメロディライン

ではようやく本題です。
ここまで我慢して読んでいただいた読者のみなさま
本当にありがとうございます。
わたしだったら耐えきれず、最後まで読まないだろなーと
思いつつ今回の核心にまいります。


乃木坂46のアンダー楽曲はというと
キャッチーなメロディラインとノリのよさから、
おそらく曲先の楽曲だと思います。

例に出して申しわけありませんが
最初から「狼に口笛を」をという題材では、さすがに歌詞を書こうとは
なかなか思えないにもかかわらず
印象深いメロディの良さとすばらしい楽曲に仕上がっているのは
曲先の楽曲のよさが表現されているからだと思います。


ただですね、アンダーも選抜も乃木坂46の楽曲を作っているのは
ほかならぬ秋元さんなのに
なぜ、アンダーの楽曲が名曲に思えてしまうのかがわかりません。

正直自分なりに、この問題の答えを探すのは大変でした。


選抜の楽曲とアンダーの楽曲の違いは表現者であるメンバーの違いと
あとは、この楽曲を表題曲にしようとか、アンダー曲にしようとかという
制作、運営側の意図の違いくらいしかありません。

特色その2 楽曲が持つプラスアルファーの魅力

私なりにある結論に達したのですが、
それはアンダー楽曲のまとめの記事を書いたことがきっかけでした。
 

選抜の楽曲もアンダー楽曲もすべて確認できるまとめサイトがないなと
思って、半ば自分のために、
先日選抜発表から楽曲初公開と楽曲自体の
まとめ記事を作りました。

その記事を作る過程において、選抜発表の時のメンバーの様子、
楽曲初公開の場面、MVを1つずつ順番に確認する過程の中で
わたしの心は感動に震えていきました。

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テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#24 セカンドシングルの選抜メンバーを発表


選抜発表の場面では、名前が呼ばれたメンバーに目が行きがちですが
呼ばれなかったメンバーの様子を見ていると、とても胸に迫るものがあります。

表情や言動ひとつとっても、メンバー全員がだれひとり欠けることなく
選抜という目標に向かって努力し続けてきた過程が想像でき
残念ながら選抜に漏れてしまたメンバーの悔しくて呆然とした
気持ちも痛いほど感じます。


そんな選抜発表を経たあとの
アンダー楽曲初披露の場面を見ると、
メンバーの懸命で必死な気持ちが手に取るように
伝わってくる気がしました。

そこには楽曲と正面から向き合うメンバーの、
必死なパフォーマンスがありました。
時は2012年。ももクロの一生懸命な全力パフォーマンスが注目されてきた頃です。


当時は南流石さんの激しい振り付けに関わらず、ももクロにまったく負けない
乃木坂アンダーメンバーの、文字通り懸命な心を打たれるパフォーマンスが
まぎれもなくそこには存在していました。

 

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乃木坂 46 OFFICIAL YouTube CHANNEL 狼に口笛を-ダンスバージョン-Short Ver.

このキャプチャー画像すごくいいでしょ?
ひとめで気に入ってしまいました。
メンバーの一生懸命さに心を打たれて、気がつくと涙が溢れてきます。

何度も例に出して申し訳ないですが、「狼に口笛を」って楽曲なんて、
そんなに激しく身体をぐるぐる回さなくてもいいのに、
と思うくらいの必死さで、
激しいダンスで身体が壊れないか心配してしまうほどです。
メンバーの楽曲にかけるひたむきな懸命さに心を打たれました。


確かに選抜メンバーの楽曲も
一生懸命パフォーマンスをしていることがわかりますが
特にやっぱりアンダー楽曲はすごいです。
きっとメンバーの楽曲にかける思いが強烈なんでしょうね、
一度しかない多感な時期に、すべてをかけてアイドル活動に没頭する様子に
より感動してしまう自分がいることに気が付きました。

まとめ

では今回の記事をまとめますと、少なくとも私の場合
アンダー楽曲が名曲と感じる理由は

1.曲先で制作された楽曲のリズミカルなメロディーライン
2.アンダーメンバーの楽曲に取り組む姿勢から生まれる
 強いメッセージ性

ではないかと思いました。
みなさんの場合はいかがでしょうか?


名曲をたくさん提供していただいたメンバーの方々、
そして関係者、スタッフの皆様に感謝しつつ
今日のかえるがおしまいです。

今日はもう少しアンダー楽曲を聴いてみたい気分です。