フジテレビ系列で放送された「セブンルール」#35では、5か月に渡り長期に密着取材をされた、乃木坂46の齋藤飛鳥さんの特集でした。
トップアイドルの乃木坂46メンバーというだけではなく、今やエースとしてグループを引っ張る存在の齋藤飛鳥さん。番組内で吐露される飛鳥ちゃんの言葉は、トップアイドルとは思えないくらいに、自分の内面を深く見つめている言葉に溢れていました。
齋藤飛鳥という存在の、瞬時に相手の要求を察知して演じる映像での表現力、そして聞きやすい落ち着いたトーンの響きの魅力、そして齋藤飛鳥という驚くほどやさしい内面を持った性格的な魅力を、余すことなく見ることができた貴重な番組が「セブンルール」という番組でした。
飛鳥ちゃんのやさしい内面の魅力に迫った番組の記事は、行動心理が得意な自分が書かないといけない、と思わず勘違いしてしまったほどの番組を、今回はまとめてみたいと思います。
出典:フジテレビ「セブンルール」
- お願い
- プロローグ
- RULE1 ファンに「かわいい」ことはしない
- RULE2 あまり期待しない
- RULE3 待ち時間は壁に寄りかかる
- RULE4ハッピーエンドの本は読まない
- RULE5 月に3回は1人焼肉に行く
- RULE6 毎朝 母とLINEする
- RULE7 乃木坂46で輝く
- エピローグ
お願い
まず最初にお読みいただいている方へ、お願いがあります。
今回の記事は、番組内の飛鳥ちゃんの行動や発言を受けて、飛鳥ちゃんのコメントと、一般的な心理を分析した内容も併記してみました。ただし、この分析は一般的な解釈であって、飛鳥ちゃんに直接話を聞いて分析した内容ではありません。
人それぞれ顔やかたちが違うように、それぞれ考え方や感じ方は違いますので、あくまで個人的に勝手に読み取った、個人的な解釈だということに、くれぐれもご注意ください。ぶっちゃけ飛鳥ちゃんには当てはまらない点も多いと思います。
1ファンによる勝手な勝手な思いの記事であることのご理解を、どうかよろしくお願いします。
プロローグ
「暗いね」って言われること多いんで
顔も万人受けしないと思いますし
根っからのアイドルじゃないんで 私は。
私の回観てもらうの申し訳ないなって思ってて、
アイドル…密着…しかも齋藤飛鳥かよ、っていう
RULE1 ファンに「かわいい」ことはしない
ファン かわいいひと言ください
飛鳥 やだ笑
ファン ウインクしてください
飛鳥 しません笑
ファン 元気が出るおまじないかけて
飛鳥 そんなのない笑
ファン 「好き」って言ってください
飛鳥 やだ笑
リクエストにまったく答えない
私あんまり「かわいい」こととかすごくしないんですよ
私がファンだったら絶対私のところには並ばないなと思って
ずっと前に衛藤美彩さんが飛鳥ちゃんのエピソードとして、「くたばれ」ってよく言われることを、話されていたのが思い出されます。
確かにファンのみなさんの要求に対して、「やだ」とか「しません」とか、文字にして言葉から受けるイメージだけだと、ちょっぴりSキャラというように、見えるのかもしれません。
一方、その言葉を話す飛鳥ちゃんの顔を視覚的に見てみると、急にその発言の意味合いが変わり、音声が聴こえなければ不思議なことに、まるでとっても前向きで、やさしい言葉をかけているシーンにも見えてしまいます。
一見Sっぽい言葉なのにやさしい表情。この意味を理解するためには、コミュニケーションの本質を知る必要があります。
とある法則によると、行動がほかの人に影響を及ぼす割合は、視覚が55%、話し方や声が38%、話の内容が7%だと言われています。
飛鳥ちゃんの満面の笑顔に加えて、心地よい声の響きで話されると、答えの言葉に関わらず、好感をもってしまうのはこのためです。思わず答えの発言の最後すべてに、(笑)がついてるかのように思えてしまうのが不思議です。
会話の内容よりなにより、その満面の笑顔と声の心地よい響きは、飛鳥ちゃんのファンのみなさんに対する、深い愛情を持って接していることの現れのように思えてしまいます。これがやさしい飛鳥ちゃんらしい、魅力の1つではないでしょうか。
昔はほんと王道の「かわいいアイドルにならなきゃいけない」と思ってて
しばらくはその方向で頑張ってました
乃木坂入ってでも3,4年は作ってましたけど。頑張ってた。
単純に無理だったんですよね。
ずっとかわいいのは無理だなぁと思って
根っからのアイドルじゃないんで、わたしは今は全然やりやすいですね
それを受け入れてくださる方が多いのでありがたいなと思ってますけど
RULE2 あまり期待しない
今もう私が歩く前にすでに、白石麻衣と西野七瀬と歩いてきてて
中継されてるの見たんですけど、みんな大人気だなと思って
ちゃんと私のこと知ってる人いるかなっていう不安はあります。
小学生の頃から内気でコミュニケーションをとるのが苦手だった
暗くなりだしたのは小6とか小5とかで
友達と先生も苦手な人が結構いて
よくあるような意地悪とかは全然ありましたね
その頃はAKBさんとかも普通に応援をしていたので
興味がないわけではなかったんですけど
でもうちアイドルになろうとも思ってなかったんで
受けるだけ受けてみて後から考えようっていう感じでした
昔は選抜じゃない期間もいっぱいあったし
最初の頃は雑誌とかも全然載ってないんで
それに対して「悔しい」とかは今より全然思ってたと思います。中1で入って思った以上に感情が大きく動かされる仕事だなって感じて
期待を裏切られたときのストレスって耐えられないなと思ったから
じゃあ期待しない方がいいなって
"期待しない"
その意味することをしっかりと噛みしめてみると、期待しない心境に変わってしまった原因を個人的には考えてしまいます。いろんな経験により学び、結果的に期待しない心情になる前のある時点では、本当は期待をしていた時期があったことでしょう。
アイドルという飛鳥ちゃんの想像を超える"感情が大きく動かされる仕事"の中で、何度も何度も嫌というほど体験してきた、"期待を裏切られたときのストレス"に耐えて頑張ってきたという側面も"期待しない"という言葉からは伝わってくるような気がします。
アイドル活動に限らず、自分ではどうしようもできないくらいに、何度も何度も繰り返し傷ついてきた飛鳥ちゃんが自ら見つけ出した反動形成という、衝動への防御反応だったのかもしれません。
"不登校"という言葉も、個人的に胸が締め付けられるような思いになります。
人がよい人が多いと言われる街で幼少期を過ごしたわたしは、大学入学をきっかけに上京しました。そこでわたしを苦しめたのは、相手との心の距離感と無関心さでした。
田舎ではまわりの人に意識をめぐらせ、声を掛け合って助け合う、どちらかというと相手との距離感が近いコミュニケーションが、当たり前のように行われていました。
ある日、大学に行くと知らない間にクラスメイトで話し合って、かえるがおがやさしくしてくれるのは、何かやましいことを期待しているからやさしくしているんじゃないか、と問い詰められました。
今であれば、まだ知らないうちから距離感が近過ぎて、みんなが協力して警戒した意味がよくわかる気がするんですが、当時はトラウマになってしまって大学に行けなくなってしまいました。
不登校の要因となるきっかけは、それぞれたくさんあります。ただ一番つらく傷ついているのはまちがいなく本人です。ほかの人にとってみれば何気ないことかもしれませんが、やさしく繊細な分だけ立ち直れないくらいに傷ついているのです。
ただし、この経験がわたしの場合は、その後の生き方につながることになります。
望ましい集団活動という、集団に参加する個人個人のよいところを集団の中でも発揮できて、ひとりひとりの力を合わせて、もっともっとよい集団を作ろうという、ライフワークとも言うべき研究につながることになりました。
自分が不登校を経験したからこそ、初めて担任となって教壇に立った日に、不登校で学級の半分がいなくても、学校はありのままの自分が出せておもしろいところ、と感じるれるように、克服できたのかもしれません。そのおもしろさが、今となってはレベルが低いものでしたけどね。
不登校とは 深い悲しみに、ボロボロに傷つきながらも、自分はここにいるとアピールしているような、つらい状況に苦しんでいるということだと個人的には思います。ちなみに飛鳥ちゃんの話とは関係ないですけどね。
RULE3 待ち時間は壁に寄りかかる
休みは…ないかな
いつだろう、全然覚えてない
今日が何曜日かもわからない 何曜日でしたっけ?
今日金曜日か Mステだ
なんか1人の仕事のときってわりと高いところにいるんですよ
テンションが
メンバーがいることによる 楽しさとか安心感とかあるんですけど
そもそも人数が多いとかが苦手だから
ちょっと低くなります
「暗いね」って言われることが多いんで。みんなといると
体重を預けるのが好きなんですよ
ガチで体重を全部かけるんですよ
好きじゃないし自分の脚で立ってんの
硬めがすきなんですよね私 なんかあんまり温度がない感じ
冷たい感じがいい
「暗いね」って、いったい誰に言われたんでしょうかねぇ。例えば乃木坂メンバーの斉藤優里さんと比べられれば、誰だって暗いと言われてしまいそうです。わたしなんか比べられると、ちょー根暗です。
誰に言われたのかという話題は置いておいて、その言葉を思慮深く考えて、そして的確に認識して生かそうという、飛鳥ちゃんの論理的な思考が見えてくるエピソードのように、個人的には思えます。
無機質なものに寄り掛かるという行動は、単純に体力的に疲れているという時にもよく見られる行動です。身体が強い方ではない飛鳥ちゃんが、休みがなかなかとれない環境下に置いて、疲れていてもがんばって仕事に取り組んでいる様子もわかります。
もうひとつは、なにかに寄り掛かるという行動は、一般的に誰かに支えてほしいという意図があることも多いです。愛情あふれるお母さんに育てられた飛鳥ちゃん。
ひとりで気持ちを奮い立たせて、けなげにがんばっていても、その内面はおかあさんや仲間に精神的に支えられながら、気持ちを奮い立たせてがんばっているんだろうなと思えました。
寄り掛かってメンバーの肩に頭を乗せているシーンって、確かによく見ますよね。安心感というエネルギーを蓄えているのかもしれません。
RULE4ハッピーエンドの本は読まない
これ欲しかったんですよ。
安部公房さんはずっと好きで大江健三郎さんは最近好きになって
すごいかかるんですよ、私本選ぶの 申し訳ないです
これも調べたやつ「虐殺器官」
あーこれはいいかもしれないですね「その罪のゆくえ」おもしろそう
現実で生きててモヤモヤすることの方が多い気がしてて
だから本にスッキリを求めてないというか
考えることがすごい好きなので、たぶんもやもやして考えたいんでしょうね
ハッピーエンドとかはちょっと、純粋に楽しめないんだな
ちょっとねじ曲がっちゃうんで私の中に入った時に
ハッピーエンドの本を読もうと思えない場合、いくつかの原因が考えられます。
スタジオのコメントにあったように過去のトラウマが原因の場合や、悲しい音楽を聴いて気持ちを取り戻す場合と同じ理由や、うまくいかない現実とのギャップを感じたり、単純にいいことが起こる運を無駄に使っているように思えてしまうなど、多くの要因が考えられます。
何が原因なのかは、残念ながらはわたしレベルではわからないのですが、少なくとも落ち着いていて精神力が高い飛鳥ちゃんの嗜好が、暗めの文学作品を読む耽ることにつながっていることだけは、わかったような気がします。やつぱり本当にあたまがいいんですね。
RULE5 月に3回は1人焼肉に行く
月に3回は行きますね
人と行っても全然いいです
そもそも誘ってくれる人いないですけど
もし仮にメンバーとごはんに行くんだとしたら
焼肉以外がいいですね
ちゃんと肉食べたくなっちゃうから
話とか別に聞かないんですよ 多分
RULE6 毎朝 母とLINEする
お食事です
割と作ってくれますね
なんか馬鹿みたいに食べちゃうんですよ いつも
食べ過ぎた次の日はだいたいこれです
世話好きなので なんでもやってくれちゃうタイプです
多分心配なんでしょうけど
お母さんからは毎日来ますね朝とか 「おはよう♡」みたいな
今日も1日感謝して、どうたらこうたらみたいな
「うい」っとか「かしこまりました」とか
親ばかだとおもいますね
でもいつも母親っぽいことはちゃんとしてくれるんで
いつも思ってはいるんですけど
なんかこっぱずかじいですよね
スタンプとかすごい使うんですよ普通に乃木坂のスタンプとか
私が「了解!」って言ってるスタンプとか
そのスタンプが来たときは返さないんですけど
それ私のルールです
飛鳥ちゃんの人格形成に大きな影響を与えたであろうお母さんの話題です。お母さんの話をするときの飛鳥ちゃんは一段と笑顔がはじけます。
普通の親子よりも、もっともっと深い愛情で、飛鳥ちゃんを育てたお母さん。飛鳥ちゃんのとってもやさしい人格形成へとつながりました。
飛鳥ちゃんはいつも会話の中で、驚くほど話やすいように合いの手を入れてくれます。本当は人への愛情が人一倍深いからこそ、人から嫌われたくない思いと、よーく相手を見て、いつもやさしく相手に合わせてくれる飛鳥ちゃん。
飛鳥ちゃんのやさしさを語るには、やっぱりお母さんの存在が欠かせないように思えます。同時に、この密接な信頼関係で結ばれたお母さんと飛鳥ちゃんの関係性には、きっと誰も入り込むことは、決してできないんでしょうね。
RULE7 乃木坂46で輝く
今も別に将来やりたいこと特に決まってないんで
アイドルという職業が合っているわけでもないし
芸能界がどうとかっていうわけでもないので
ただ乃木坂っていうのは好きだなとは思ってて
まだしばらくいられたらいいなと思ってます
きっとこれからも、もっともっと輝く飛鳥ちゃんを見るシーンが、今後も増えることでしょう。内面のやさしさと一生懸命な姿勢、そして何でもできてしまう素質の高さで、今後どんな活躍を見せてもらえるのか、とても楽しみです。
今後も飛鳥ちゃんの想像を超えた活躍で驚かされることになるんでしょうね。
エピローグ
一般的に小学校高学年の女の子のいじめは、勉強ができる子や明るくてみんなをまとめてくれる中心的な子、そして飛鳥ちゃんのように飛びぬけた容姿のやさしい子がターゲットになることが多いといわれています。
誰かのほんの些細な嫉妬心が集団意識を生み、自分が悪いわけでもないのに、きっと大きな心の傷を追ってしまうこともあります。
子どもの頃の深い傷を乗り越えた飛鳥ちゃんが身に着けたものというのは、齋藤飛鳥という個性の魅力でした。
その内面の個性の魅力は、フランス人形かと見まごうほどの飛び抜けた容姿よりなにより魅力的で、ファンの心に訴えかけてきます。
今回のインタビュー中に、髪の毛を触ったり、左右に揺れながら話したり、鼻を触りながらコメントをする場面が多くみられました。
このような行動は、一般的に傷ついてきた身に付いた後ろ向きという防衛本能に対して、気持ちを奮い立たたせて懸命に質問に向き合って答えている姿勢の表れと言えます。
MVを見ているかのような、瞬時にカメラマンのニーズを察知して存在する映像美
落ち着いたトーンで癒される声の響き
そして誰よりもやさしさで溢れているその内面
たくさん傷ついてきた分だけ、ひとにやさしくなれる齋藤飛鳥の等身大の今の姿をしっかりと目に焼き付けることができた番組でした。
ただ、1つだけ番組の演出に違和感があった部分がありました。
それはこの言葉です。
裸足でSummerでセンターに抜擢されるまでは、無名の存在だった
少なくともわたしが知る限り飛鳥ちゃん自身は、乃木坂加入当初から光り輝いていました。歴代のPVをもう一度振り返って見てもらえると、そのまぶしいばかりのきらめきを、今でも振り返ることができます。きっと驚かされるはずです。
輝きを放っていながら報われなかった現実を、長い間の努力で乗り越えて、ようやくやっとチャンスをつかんだ飛鳥ちゃん。その努力に改めて気がつくことができました。
齋藤飛鳥のやさしさの意味を少しだけわかった気がした、かえるがおなのでした。
仕事残ってるのに、こんな時間まで記事を書いてしまったので、こりゃ今日は徹夜で資料作りでっす。がっくしっと。