続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

就活、採用試験の面接でよい結果を得るための心構えをまとめてみた

実は最近、受験者数が多い大規模な就職試験を受けました。
久しぶりに履歴書を書いて、面接試験を受けてきました。

 

そこで疑問に思ったのは、面接試験ってどうしたら採点がよくなるんだろうということです。

現在面接の試験も点数化されることがあります。点数化されなくても、印象がよい方がいいに決まっています。

今回のお話は、民間企業で面接官を務めたこともあるかえるがおが、面接に挑むべき心構えを、今後も忘れることがないように、自分用に記録に残しておくだけの記事です。同じように面接試験を受ける方にとって、もし少しでも参考になれるといいなと思っています。

また、いつも読んでもらっている読者のみなさんには、まったく関係ない個人的な話で申し訳ありません。またいつか楽しい話を書きたいと思いますので、気長にお待ちいただけるとうれしいです。

 

 

 

面接でのNGな言動を考える

まずは、自分の面接官だったときの記憶をたどって、面接官に好まれない言動を考えていきたいと思います。

実際に会って会話を交わした数名の面接官のみが採点をする以上、面接官にもいろんな人がいるとは思いますが、合格するためにはどんな面接官からでも、好感を持たれなければいけません

わたしが面接官をしているときに、一番困ったのはお話がとても上手で、自慢話が止まらない人でした。一言訪ねると数分の言葉のシャワーが返ってきて、本来、聞かなければいけないことのほとんど聞けずに終わるパターンです。

話が上手という点は長所と言えますが、会話はキャッチボールなので、採用した場合に他の人とコミュニケーションがとれるのかと、本当に心配になりました。

話し方は上手ではなくても、こちらが投げかけたQをしっかりとAで答えてくれる人の方が、面接という短い時間の中ではコミュニケーション能力が高いと評価されやすいです。 

 

特に面接官の質問に耳を傾ける人は、人として自分の言葉に耳を傾けてくれる人という肯定的な評価を得ることにもつながります。

NG行動 いくら話すのが得意でも、一方的に自慢話をするのはやめた方がよい

 

面接で評価される観点 

では逆に、面接で評価される観点とは、具体的にどんなことなのでしょうか。

面接での質問は、履歴書の空白の期間や転職の理由など、履歴書の疑問点は確実に聞くことになっています。

 

しかし実は、このマイナスと思える部分の確認をするというのは、疑問だから聞いているわけではなく、そのマイナスの質問にどう答えるのかコミュニケーションスキルを見ている場合が多いです。

 

そのため面接試験とは、コミュニケーション能力を測る機会と考えた方が、現実に即した考え方のように思えます。

職務はチームで組織的に行われるため、このコミュニケーション能力が足りないと、せっかくの持ち前の長所を活かすことができません。個人プレーの仕事もあるかもしれませんが、組織的に仕事をする以上はコミュニケーションのスキルは必須です。


面接官のQに的確なAでこたえられること、そして質問をきっかけに会話ができるかどうかを見ています。もちろん、履歴書のマイナスな内容については質問をすることになっていますが、過去のマイナスな内容よりも、その答えにくい内容にどうこたえるかの方が、コミュニケーションスキルを測る観点からは重要です。

 

面接はコミュニケーションスキルを測る試験

 

履歴書の重要性

面接官に直接自分の長所をアピールするのもよくないし、面接官の質問にも的確に回答をすることを重視すると、残念ながら自分の得意な分野を、言葉でアピールをすることができません。

 

そこで重要になってくるのが、履歴書です。

 

まず履歴書はWordや転職サイトの入力するだけで出来上がる履歴書を使われている方も多いと思います。

面接は自分の言葉でアピールするのを慎んだ方がよいと考えると、履歴書に書くことはは、面接の中でとても大切な唯一のアピールの機会です。

そのため履歴書はPCでの作成ではなく、できればこのご時世であっても、手書きでていねいに書くことをおすすめします。

 

言葉で面接官に自分をアピールをすると、どうしても暑苦しさが伴いますが、文字でのアピールは面接官が読んで発見してくれる分だけ、面接官が自分で見つけた感を感じることができます。

 

この面接官が自分で見つけた感というのはとても重要です。

誰かに自分のことを自慢する場合、“○○の賞をとったんだよー”というより、

同じ情報でも第三者の誰かから話を聞いたり、新聞の記事で自ら見つけた方が、驚きの度合いも高く、本人から聞くことと比べてその人への評価も倍増します。


そのため、面接官に読んで発見してもらい、”えーすごい、もっと聞いてみたい”と思わせた方が、自分でアピールするよりとても効果的であることがわかります。

また、わたしの以前の職業のITメーカーであれば、プロフェッショナルである分だけ、PCスキルは普通の得意な人に比べ、数段専門的な知識を持っています。

転職サイトに質問事項だけを入力した履歴書であれば、どれも似通ったフォントで、細かい文字のフォントの大きさもすべて同じという特徴があります。そのため自分で作った履歴書でないことは、一目見てわかります。

Wordで作ったとしても、JIS規格の履歴書と行の幅が微妙に異なったり、インデントや文字揃えが微妙に違っていたりするため、IT業界で働くためのPCスキルのアピールにはなりません。

もし作成するのであれば、履歴書のJIS規格にまったく同じようにレイアウトできるExcelで、かつ分野ごとに文字サイズを調整すると、PCで作成する完璧な履歴書になることでしょう。

 

履歴書は面接で唯一の自分をアピールできる機会

 

アピールできる履歴書の作成方法

のちに話が出てくるのですが、一昨年同じ試験を受けたときに、実は面接は最低評価(驚きの0点)でした。前回は普通に履歴書を書いただけでしたので、その経験による反省を生かして、今回の履歴書の作成にはかなり時間をかけました。

 

まずは①書く内容について推敲を重ねて文章を決定しました。

受賞した賞や資格、安定した職業をやめてまで受験していることなど、アピールできる点はすべて、履歴書の内容に盛り込みました。

次に、②自分で作ったExcel枠に入力してプリントアウトしました。

これは手書きの字に自信がないため、手書きで書く場合のお手本にするためです。

手書きのお手本にするには、游明朝体、もしくは各種教科書体のフォントがおすすめです。游明朝体は子どもの習字のお手本に使ったこともあったほどです。

そのお手本をもとに③シャーペンで下書きして、④最後にゲルインキボールペンで1文字ずつ丁寧になぞりました。下書きと清書だけで、今回は10時間以上かかりました。

確かにまる字で上手な字とは言えませんが、時間をかけて書いている分だけ、履歴書全体から熱意が漂うよい履歴書ができました。

合否線上にいるときに、名前の書き方で決めるという面接官もいるほど重要なことなので、特に名前はうまい字ではなくてよいので、ていねいに書こうと思いました。

 

時間をかけて丁寧に書くことで、字がうまくなくても熱意を感じる履歴書が作成できる

 

面接に失敗しないために

面接を受けるときに唯一の武器である履歴書ができあがりました。

あとは、面接を受けるだけです。

ここでも注意が必要です。
実は一昨年同じ試験を受けたのですが、年齢も年齢だったので、面接試験で30分もの間「なぜ今頃来たの!」「今更何しに来たの!」と、一方的に面接官にしかられてしまうという、苦い体験を味わいました。

当時は、「あ、はずれの面接官だったのかなぁ」とは思ってみたのですが、この面接官の人に好かれて合格する人がいる以上、何も対策ができなかった自分の方に原因があった思うのが現実的です。

また、わたしはおしゃべりが上手ではありません。みんなの前のあいさつであれば、これを言おうと、あらかじめ考えておいて話すことができるのですが、面接はそのとき考えたことを咄嗟に話さなければいけません。

そのため、頭の中で考えることと話すことを同時にこなさなければならず、緊張も合わさり頭が真っ白になりながら、

 

「あのー、これはですね、えーと、顔がやっぱり、んー、かえるっぽいから、えー、かえるがおというのです」

 

 

と、まるでスキャンダルでつっこまれている、政治家さんのように話してしまう欠点がありました。


普段はそんな話し方ではないんですよ。おもしろいことばっかり言ってるタイプなのですが、なぜか面接だと政治家になってしまうのです。もちろん考えながら、つっかえながら話す言葉に説得力はなく、うそを考えているんじゃないかとうがった見方をされるリスクすら漂ってきます。

面接はコミュニケーション力を測る機会だと、書きました。

政治家風の演説が始まった時点で、この人ちゃんと話せないんだーという判断をされるのは間違いありません。この過ちにいつも陥っているのでした。

面接官にあたりはずれはないと思った方がよい
考えながらすらすら話せない場合には、うがった見方をされるリスクがある

 

面接に挑むときに必要なほんの少しの捉え方の違い

これまでの失敗から、面接官がどんな人であっても好意的に思われることが必要で、そして面接であってもちゃんと普通に話すことが必要だということがわかりました。

 

では、具体的にどんな手立てで、この大きな問題点を克服できるのでしょうか。

面接官に好意的に思われるためには、面接官も一人の人間である以上感情があるため、その感情に訴えるのがいいのではないかと思いました。

 

具体的には、こちらから面接官に好意を持つことです。ミラー効果をねらうのです。

おととしのわたしのように一方的に叱られ続けた場合、きっとわたしの顔も浮かない顔をしていたことでしょう。自分の話に浮かない顔をしている人に、好意を持つことはまずありえません。

わたしはなぜか、生まれつき笑顔なので、その笑顔で面接官への好意を表そうと思いました。好意は心の中にあるだけでは伝わりませんので、表面化させる必要があります。特に短期決戦の面接の場合には、大げさなくらいに表現して相手に伝える必要があります。

 

わたしはもともと笑った顔なので、その笑顔を振りまくことと、面接官が話されるひとことひとことに興味があると自分に言い聞かせて、前のめりになりながら話を聞くことで、好意を示しました。

 

面接官に好意を持って面接に挑む。好意は表面化させることで面接官に伝わる

 

よい答えは言えないとあきらめる

次はなぜか、面接ではとぎれとぎれにしか話せないのか問題です。わたしと同じように、面接のときだけなぜか、とぎれとぎれの話しかできず、困っている人もきっと多いことでしょう。

そのとぎれとぎれに話してしまう心理のメカニズムを考えてみると、確かに緊張からくるものもあるとは思うのですが、
面接官が質問を投げかけてから、自分が答えるまでの間、きっと何かを考えながら話しているから、自分で言葉を遮っていると推測しました。

面接で質問をうけるという、こんな大切なときに何を考えているのか、その正体を自分の思考をていねいに紐解いいくと、やっとたどり着くことができました。

まず面接官が質問すると、その質問があらかじめ準備した想定QAの中にあるかどうかを、自分の場合は考えていました。

もし想定QAにあった場合はもっと大変で、もれなくしどろもどろの政治家が登場します。ますます頭が真っ白になって、言葉が浮かばなくなります。

想定QAにあった質問は、その答えの文言を思い出そうとするので、思い出しながら話すという面接とは思えない、高度な作業に突入します。想定QAで考えた答えは、その時点での自分のベストな回答なため、面接官という相手がいるのに、よどみなく話すことより、思い出してベストの答えをする方に気持ちが傾いていることがわかります。

でも、面接官だった時の経験を思い出してみると、回答の内容より大切なのはコミュニケーション力を測るという点だったはずです。よい回答なんてコミュニケーション力から考えると、優先度はとても低いことを思い出しました。

もし面接でどうしてもよいことを言いたい人は、想定QAを作ってすぐに暗唱できるまで覚える必要があります。

ただし、その自分が考えたベストな答えは、あくまで自分の中でのベストであって、IT業界のPCで作成した履歴書と同様に、その世界のプロフェッショナルに言わせると、きっとそうたいした答えではないことが多いでしょう。

もしプロフェッショナルの面接官をうならせるような答えができたら、その受験者さんは、いますぐ管理職になっちゃってくださいと言ってよいレベルです。きっと受験者が一生懸命考えた答えでも、プロフェッショナルの面接官からしてみたら、ぜんぜんたいした答えではない、という事実にようやく気づくことができました。

やっと面接官によい答えはできない、とあきらめた瞬間でした。

 

よい答えをあきらめただけで、効果はてきめんでした。QAを思い出そうともしないし、よい答えを思いつこうとも思わないので、普段のいつもの自分で会話ができ、驚くことにスキャンダルを追及されている政治家さんは、もうわたしの中に登場することはありませんでした。

面接ではよい答えはできないものと、きっぱりあきらめる(本気で)

 

面接で話せるための準備

自慢もしなければアピールもしない、よいことを言おうとも思っていないので、残ったのは面接官に好意を持っていること、そして自然にコミュニケーションを会話として楽しむことしかありません。

せっかく普段は話せないお偉いさんとの話せる機会なので、会話を楽しまないと損と思えるようになりました。

面接を会話として楽むことができれば、結果にかかわらず、自分では本来の自分を出し切ったと達成感を感じることができました。

もちろんわたしのような、相手の話を聞いていることが多い口下手族は、ちゃんと話せるようにしゃべる準備が必要です。気心が知れた友達や家族を相手に、話をして聞いてもらうとか、わたしが行ったのは車の中でがんがんに音楽をかけて、大きな声で歌って声を作ることでした。

 

声を作ることで、いつもはこもった声が出しやすくなり、声ができているので言葉も出やすくなりました。

普段から声を出していると自分の気持ちを言葉にしやすくなる

 

まとめ

長い文章でしたがもう一度まとめると

 

・履歴書で自己アピールをする

・履歴書をていねいに書く

・面接官に好意を持つ

・想定QAは覚えない。覚えたとしてもキーワード程度(えーとを1回で話せる)

・そもそもよい答えはできないとあきらめる
・会話しやすくなるために事前準備をしておく

・面接は面接官とコミュニケーションを図ることに重点を置く
・普段話せない人との会話を楽しめると、達成感を感じることができる

 

ということが、面接を受けるときに重要な点ではないかと思っています。個人的にすぐに忘れてしまうので、記録に残しておいて今後の面接にも活用していきたいと思います。

やっとプライベートも落ち着いてきて、わたしの転職活動も始まったばかりです。


就職活動中のみなさんと一緒に夢をかなえることができればいいなと願う、今日この頃なのでした。

 

おしまい。