続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

メニエール病の発作で救急車で運ばれた病院で起こるまぬけな出来事

こん○○は、かえるがおです。

今回のかえるがおは、病気の話です。実は最近までメニエール病と言って、目の前がぐるぐる回ってしまう病気でした。今はほとんど治りました。

メニエール病は女性が多い病気なのに、男性のわたしがかかってしまうところも、やっぱりちょっぴり変わっているんでしょうね。

今回のお話は、メニエール病の初めての発作が起きた日に、救急車で運ばれたのですが、やっぱり運ばれた病院でまぬけな出来事に見舞われてしまうという、実際にあったまぬけな出来事をお送りしたいと思います。

出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#036

 

 

 

最初の発作

 

最初にメニエール病の発作?が起こったのが、仕事が終わって家に帰ってきた直後で、ジャージに着替えてソファーに寝転んだ時でした。

急に目の前が激しく、ぐるぐるぐるぐる回り出しました。

症状については、どう言ったらイメージしやすいでしょうかねぇ。例えばジャングルジムを降りた直後に、ぐるぐる目が回るあの感覚にとっても似ています。あ、ぐるぐるバットの10回まわったあとのぐるぐると言ってもいいかもしれません。

家の天井がぐるぐる回りまして、目を閉じても瞼の裏がぐるぐる激しくまわってしまって、全然ジャングルジムのような回転が止まらないのです。

そのうち気分は悪くなるし、じっとしていてもジャングルジムの回転はおさまらないし、これはひょっとして脳から出血したとか、やばそーな病気になってしまったんじゃないかと思いました。

まったくぐるぐるが収まらないので立つこともできないし、寝ていても酔った感覚で気分が悪いし、1人暮らしなのでがまんしきれず、一瞬を争う病気だったら困るので、とうとう救急車を呼ぶことにしました。本当はたいしたことなかったんですけどね。

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出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#036

 

救急車で運ばれる

 

救急車を呼んだはいいですが、自力で外まで出ないと、だれも救急車をマンションの部屋まで誘導してくれる人はいません。自分でなんとかして外に出るしかありません。


着替えたばかりだったのでジャージ姿ですが、もう一度ちゃんとした服装に着替えるだけの余裕もなく、家の鍵だけをもって、ぐるぐるバットで10回まわったあとのようによろよろと、よろけながらやっと外に出ました。

やっとの思いで外に出たものの、救急車はすぐにはやってきません。

道端に座るのも具合が悪く、立っていることもできませんので、結局幽霊を連想させるようなポーズで、道端吐いているかのような下を向いた格好で、救急車を待ちました。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#047


救急車に乗り込んだ後、救急隊員の方の話では、眼球もぐるぐる回っているそうで、救急車の中では緊迫した空気が流れていました。

救急車に乗って救急病院へ行く道のりも、知っている近所の道のはずなのに、ぐるぐる回っているのでどっちがどっちやら方向感覚がまひして、どの病院に向かっているのかわからないくらいでした。

病院の処置室

しばらくすると、丘の上の知らない病院に到着しました。
先生はいなくて、2人の看護師さんが手術室のような手術台がある処置室で迎えてくれました。

注射を1本打った後、「しばらくするとなおりますからねー」と言って、看護師さん同士で世間話をはじめました。


出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#036


え!脳の病気か何かじゃなかったの?


なんて、驚いていても、看護師さんって修羅場を潜り抜けているから、ぜんぜん平気なんですねー。すごく落ち着いて男性アイドルの話なんかしていました。焦っている気持ちとは裏腹に、看護師さんにはまーったく緊迫感がありません。


こちらはというと、たった注射1本くらいで、ぐるぐるがまーったく治ることないので、処置台の上でどうやったら一番気持ち悪くないか、いろいろ態勢を変えて考えていました。

寝てると気持ち悪くて、立ってても気持ち悪いし、どの態勢が一番楽か、編み出した態勢が、土下座のように頭をさげて、おしりだけを高く上げる態勢でした。

するとそれまでジャ●ーズの話をしていた看護師さん2人組は、わたしの土下座の体制を見て、「あはは」と指差して笑って

メニエールの人はみんな同じ体勢するよねー

なんてわたしを見てけらけら笑っています。どうも看護師さんにとっては、ふかわりょうばりのあるあるネタのようです。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#047


こっちはつらいんだから、笑わないでくださいよー


なんて言えるわけがありません。看護師さんの会話に反応する気力もありませんでした。

病院の廊下を徘徊する

 
看護師さんは慣れてるかもしれませんが、こちらは注射1本くらいでなかなか具合がよくなることもありませんし、ずーっとぐるぐる回り続けていますので、そのうち船酔いみたいになって気持ち悪くなってきました。

看護師さんに「一番近くのトイレはどこですか?」と聞いてみたら、廊下をずーっと歩くと突き当りにある、とのことでした。

いやいや、ぐるぐる回っていて歩けないから一番近いところを教えてもらっているのです。

看護師さんは「歩くのも気分転換になっていいかもよ」と、まったく手を貸してくれそうな気配もありませんでした。

しかたなく、壁づたいに忍者のような格好で、のろのろのろのろ進んでいき、やっとのことでトイレに行って、そして壁づたいに忍者のような格好で、のろのろ進みながら処置台まで帰ってきました。

往復にすごーく時間がかかるので、処置台まで帰ってきたころに、また気持ち悪くなって、すぐにトイレに行きたくなってしまうのです。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#047


処置台に帰ってきたと思ったら、またトイレまで壁づたいによろよろよろよろとトイレに向かい、そしてよろよろとトイレから戻ってくるという、まぬけなことをなぜか何度も何度も繰り返すことになってしまいました。

明け方病院で目が覚めた場所とは

看護師さんのすぐによくなるという言葉とは裏腹にまーったく症状は改善しません。

気づいたらもう8時間近く、ぐるぐる病と闘っていることがわかりました。こんなつらいときってなかなか時間が過ぎないんですよね。

じっとしているよりましなので、気持ち悪くなってよろよろとトイレと処置室の間を行ったり来たりを繰り返していました。

どれくらい往復したくらいでしょうか、何時間も処置室とトイレを往復している間に、いつの間にか知らないうちに、トイレに行く間の廊下につかれて眠り込んでしまっていました。

はっ、と目が覚めたのが午前5時。さっきまであんなに激しくぐるぐるまわっていたのが、ウソのように治っていました。やっぱり看護師さんの言う通りだったんですね。

 


出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#036


早速看護師さんにお礼を言おうと、颯爽とこれ見よがしに歩いて処置室に戻りお礼を言おうとしたところ、看護師さんに

こんなときにどこに行ってたんですか!

とすごい剣幕で叱られました。

さっきまで、格好を笑われながらジ●ニーズに話をしてたような気がするんですけどねー。

あのー、廊下に寝てました。

と伝えると、「なんで廊下に寝るの?」と想像の斜め上をいく質問をされました。

あのねー、どこにそのへんの廊下に好きこのんで寝る人がいるでしょうか。どうしようもできないくらい具合が悪くて、気がついたら寝てたんです、と言い返そうと思ったのですが、ぐーっと我慢して、なぜか「すみませんでした」と謝っていました。

旧かえるがおから読んでもらっている方はおわかりかと思いますが、この手のMyMother(直訳:わがママ)な強気の女性、母親とか姉とかぐいぐい系のおばちゃんがとーっても苦手なんですよねー。


前回バイクに乗ってて、車にはねられて救急車で運ばれた時には、看護師さんが同郷のすっごいやさしい人だったのですが、今回の看護師さんが年下だろうのに、完全にMyMotherさんでございました。

発作がうそのように治ったことを告げると、

じゃあ受付でお金を払って帰ってください
と言われました。


「へ、おかね?」「いま、5時なんで電車もうごいてないですけど…」

救急車で運ばれてきたときには、そんな余裕もなかったので、手ぶらで病院までやってきています。そんなお財布持ってくる余裕なんかありませんでした。

あのー、お財布持ってきてないんですけどー

「じゃあ受付で相談してください」と処置室を追い出されてしまいました。治ってしまうととっても冷たいです。せめて電車が動くくらいまでは、置いていてくれもいいのにですねぇー。

お財布がないお会計

看護師さんの言われるままに受付まで来てみると、掃除している人が1人いるだけで
受付にはだーれもいませんでした。

あのー、受付開いてますか?


おそるおそる掃除をしている人に聞いてみると、「この時間は開いてないねー」とのこと。「呼んできてやるよ」と言って、受付の人を呼びに行ってくれました。


非常事態には人のやさしさが身に染みるものです。この掃除をしていたおじいちゃんにとっても感謝しました。

しばらくすると受付の人がやってきて、「現在会計ができないから、お昼にもう一度来てくれませんか?」とのことでした。

えー、会計できないんですかぁ※残念だなぁという気持ちを込めて

と口では言ってみたものの、
本当は1円ももっていませんので、ラッキーって思いながら、心の中では悪代官のようにほくそえんでおりました。

無事発作も治って、会計も支払わなくてよかったので、あとは家に帰るだけです。

 

ポケットのまーるい救世主

 

でも、この病院はどこにあるんでしょ?そういえば病院名も聞いたことがありませんでした。携帯ももってきてないし、現在地がどこなのかもわかりません。


受付の人に、
救急車で来たんですが、どうやって帰りましょ?

と、自分のことなのにまるで他人ごとのように、想像もしないようなまぬけな質問をしてみたところ、笑いながら、

「みなさんそこの公衆電話でタクシーを呼ばれて、帰られますよ。」
と答えてくれました。


げ、公衆電話って、お金が必要でしょ?

さっきかっこつけて、お金持ってないのに「えー、会計できないんですかぁ?」とまぬけ面でかっこつけて言ったばかりですので、
「あのー本当はお金持ってないんで、小銭貸してください。」なんて口が裂けても言えない状況です。


出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#047


やばー、どうしよう?と思ったのですが、まぁお金がないなら歩いて帰ればいいって話です。

掃除をしていた人に、「ここはどこですか?」とまたもや想像の斜め上を行く質問をしてみると、事情を察してくれてとっても丁寧に答えてくれました。


どうやら、ここは山の上の病院で、最寄りの駅は東横線か地下鉄で、どちらも歩くと1時間程度はかかってしまうとのことでした。

やっとぐるぐるが治ったばかりで、あんまり寝てなく体力もありませんので、歩いて帰れる自信もなかったんですよねー。

最寄り駅まで1時間というと、そこから自分の家まで、駅数個分の距離を歩かなければいけないことになってしまいます。

「あー、困ったなー」と思いつつ、ポケットに手を入れて、家のカギの束をじゃらじゃらやっていたら、何やらポケットの中にまーるい物を発見しました。


出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#131


カギの束と一緒に出してみると、そこにはなんと100円玉が1枚ありました。


コンビニかなにかのおつりを無意識のうちにポケットに突っ込んでいたんでしょうねぇー。そのときの考えないでポケットにおつりをつっこんだ自分に、感謝したくなりました。

無銭タクシー

 

100円があれば、公衆電話でタクシーを呼ぶことができます。タクシーを呼ぶだけの電話代で100円払うのは、もったいなくもありますが背に腹はかえられません。

早速タクシー会社に連絡して、「お金持ってないので帰ってからいったん部屋から財布持ってきて払うのでよければタクシー1台お願いします。」といったところ、「いいですよー」と返事をもらいました。

しばらくして、タクシーがやってきたのですが、やっぱりここでも小心者なので、ドライバーさんに同じ言葉を繰り返します。

お金がないのにわざとタクシーを呼んだんじゃないかとか、乗り逃げしようとしているんじゃないかと、思われるのもいやですからね。

ここでも、「お金がないんで着いたら一旦部屋から財布を持ってきて払ってもいいですか?」と承諾を得てからタクシーに乗り込むことになるのでした。

 

翌日の仕事は休むはずが…

タクシーで家に帰ると、すでに朝の6時を過ぎでした。まぁ個人的にはたいへんな1日を過ごしましたが、平日なので出勤しなければいけません。

お昼に病院代をもっていかなきゃいけないし、夜中はずーっとぐるぐる病と闘っていて体力もないので、その日は仕事を休むことにしました。

会社に電話かけて、「今日は具合が悪いんで休みますね」というと、

えー、今日は会議があるから困るんで、出てきてもらえませんか
と言われました。

「いやー、ゆうべいろいろあったんで、今日くらいは休ませてもらえると…」と言ったとたんにいろいろってなんですか?との質問、


はぁー、一晩中ぐるぐる病と闘って、こんなにへろへろに疲れているのに、これまで起こったことを1から説明するのが、本当にめんどうでそんな体力も気力もありません。


わかりましたよ、行きますよ。行きゃあいいんでしょ?その代わり昼間病院に抜けますよ、と答えるのが精いっぱいなのでした。

 

後日談 

このお話のときが、メニエル病の最初の発作だったのですが、このときが症状が一番長時間続きました。その後の発作は数時間で収まるようになり、そのうちぐるぐるする状況にも慣れてくるようになりました。


出典:テレビ愛知「乃木坂って、どこ?」#036


この病気は薬もよく効きますしね。
そのうちぐるぐるを自分で操れるようになりまして、あ、ぐるぐるが来そうだと思ったその瞬間に止まって、精神集中すればぐるぐるを回避できるようになりました。

そうなればこっちのもんで、気がつけばもう1年以上ぐるぐるまわる状況はなくなってしまいました。

今回のお話がメニエール病で悩んでいる方にとって、すこしでも勇気を持てる話になるといいなと思っています。いつかは必ず治りますので、あんまり気にせず気持ちを楽に病気とつきあってくださいね。

ということで、大したことない病気で救急車を呼ぶのはやめようの巻は、この辺でおしまいです。

タイトルが変わっているよーな気が…笑