続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

内村プロデュース、内村さまぁ~ずから乃木坂工事中へつながる共通点

番組が終了して15年が経過した現在もなお、復活してほしいテレビ番組の1位にランキングされる番組が、『内村プロデュース』という番組です。
※出典https://news.infoseek.co.jp/article/trivianews_4998418/

この番組のレギュラー出演者は、ウッチャンナンチャンの内村光良さん、そしてふかわりょうさん、さまぁ~ずの三村マサカズさんの3人です。毎回出演するはずのさまぁ~ずの大竹一樹さんとTIMのゴルゴ松本さん、レッド吉田さんは準レギュラーと称するおもしろ設定の番組でした。

当時とても人気があった番組ですが、突然の最終回を迎えてしまったこともあってか、現在も復活を求める声が多い番組です。

今や伝説とも言えるこの番組『内村プロデュース』の後継番組が、現在Amazonプライムで配信中の『内村さまぁ~ず』という番組です。番組開始から、配信形態を変えながらすでに13年で計300回を越える人気番組です。今でもおもしろさに拍車がかかってきて、2週間に1度の配信を楽しみにしています。

今回のお話は『内村さまぁ~ず』という番組を、独断と偏見で勝手におもしろいと感じてしまう理由からはじめてみたいと思います。

ちなみに本ブログを読んでいただいている、ごくごく少数の貴重な読者さまはご存じだと思いますが、この番組に出演されている内村さんが、うちの近くの酒屋さんの息子さんという、地元の大先輩が出演される番組だから、いつも見ているわけではなく、もっともっと大切な、どうしても楽しみにして見てしまう理由があったのです。


出典:内さま.com
※『内村さまぁ~ず』はほぼ全話プライム会員はAmazonプライム・ビデオで無料視聴できます。

 

 

ゲストMCバナナマン

『内村さまぁ~ず』という番組はレギュラーのおさんかた(内村さん、三村さん、大竹さん)に加え、毎回ゲストMCが登場します。ゲストなのにMCというおもしろ設定で、ゲストMCさんが、おさんかた(番組での3人の呼び方)のリアクションに右往左往することになります。

おすすめ回をあげるとすると、バナナマンの設楽さんと日村さんがゲストの回をあげたいと思います。それぞれ単独でゲスト出演の回もあるのですが、江戸東京博物館を見学しながらおにごっこをしたり、主題歌を作ろうとしたところ、歌詞がさっき学んだばかりの音楽用語『♪マイナー、メジャー』だけだったりと、盛り上がる回が多いのが特徴です。

さまぁ~ずさんが所属系列事務所の先輩ということもあり、この番組でのバナナマンのおふたりは、他の番組で見るより少し様子がへんなのです。

設楽さんは先輩相手でも容赦なくドSっぷりを発揮して、どんどん追い込んでいくスタイルは変わらないのですが、問題は日村さんの方です。

いつもの声を張っておもしろアクションをすることがほとんどなく、設楽さんとおさんかたの悪ノリにたじたじなご様子です。どちらかというとおとなしくて、みんなに振り回されて本来の2枚目路線の貴重な日村さんを見ることができます。

出典:『内村さまぁ~ず』#122


『5人揃えば潰しが利く男達』シリーズでは、5人で力を合わせて難題をクリアしていく企画なのですが、難しいことが急にできるようになるはずがなく、妥協妥協を繰り返して、すごく近いところからストラックアウトに挑戦したり、ボウリングで利き腕でない方でストライクを出すはずが、利き腕ストライクでよくなったりします。

妥協をもったいぶる設楽さんと、妥協を引き出したいおさんかた。そして翻弄される日村さんを見ていると、それぞれのおもしろさが引き出された企画のように思えます。
 

#122『5人揃えば潰しが利く男達2011!!』

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  • 発売日: 2016/10/26
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ゲストMC品川庄司

 最近かつてのようなコンビでのテレビ出演を、あまり見なくなった品川庄司のおふたりですが、この番組に出演するときだけは、まったくその様相が違います。

もともと『内村プロデュース』においても、取っ組み合いのけんかという出来レースをやり過ぎて、お約束の1年出演禁止処分になったため、テレビ番組なのにプロレスのマスクをかぶり顔を隠して出演したという、おもしろ過去が存在します。

品川さんはおさんかたの前では、きらわれキャラの片鱗を見せることなく童心に戻ったような笑顔が印象的です。庄司さんはみきてぃーキャラではなく、みんなに無理難題を言われて、文句ひとつ言わずに従順に取り組む様子がおもしろいです。

 


出典:『内村さまぁ~ず』#241


#241『座卓の可能性を探りたい男達!!』では、田舎の茶の間にありそうな座卓を使って遊ぶだけの企画なのですが、これが5人の融合で大盛りあがりでどんどん新しい座卓を使ったゲームが誕生しました。

品川庄司のおふたりはおさんかたのまえでは、生き生きしているように見えます。
 

#241『座卓の可能性を探りたい男達!!』

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ゲストMCの特徴

2組のゲストMCを紹介しましたが、他の回のゲストMCもまた、他の番組では見られない様子をみることができます。

もうすっかり文化人枠で『5時に夢中』のMCでもあるふかわりょうさん。

お笑いで活躍されることもすっかりなくなってしまいましたが、この番組に来ると、とたんにめんどくさい論理がどんどん引き出され、みんなにつっこまれることになります。現在お笑いで活躍されていないことがもったいなく思います。

TIMのゴルゴ松本さんは漢字の成り立ちの授業で、更生施設を回られていて注目されていますが、この番組に出演するとどうもスイッチが変わるらしく、おもしろおじさんに早変わりです。まるで『内村プロデュース』を見ているかのようです。

相方のレッド吉田さんは、この番組への出演がとてもうれしそうで、楽屋からレッド節が全開です。5文字ネタをもっと見たくなってしまいます。

番組で最も生き生きしている人として、キャイーンのウド鈴木さんをあげたいと思います。番組での自由奔放な行動はまさに内村さんの天敵でして、先輩といいながら扱いがとても雑で、ことあるごとに内村さんをからかっています。

3年連続紅白の司会をされる大御所内村さんを、いつも遠慮なくからかうことができるキャラクターは、ウド鈴木さんくらいだと思います。

世界一ゆるい番組?

レギュラーのおさんかたは、この番組を世界一ゆるい番組と表現しています。
でも、はたして本当に世界一ゆるい番組なのでしょうか。

一視聴者であるわたしなりに思うのは、この"ゆるい"という表現は、レギュラーおさんかたのスタンスのように思えます。どんなゲストMCが来ても、声を張って自分の世界観を演出したり、スイッチを入れておもしろいことを大声で言うようなことがない、という意味に思えます。

言い換えると、"自然体"という意味に近いような気がします。

ただ、このレギュラー陣のスタンスこそが、ゲストMCのおもしろい個性を十二分に引き出すために、必要不可欠なことだと思うのです。

ゲストMCの個性の魅力

例にあげたバナナマンさん、品庄さん、ふかわさん、TIMさんだけでなく、いろんなゲストMCの回を見ても感じることがあります。

それは、それぞれのゲストMC回すべてにおいて、ゲストMC独特の笑いが提供されていることです。

それだけゲストMCの他の番組では見ることがない、備えている実力、そしてお笑い芸人さんとしての魅力を最大限に引き出す番組が『内村さまぁ~ず』という番組だと思います。これが番組開始当初から見てきたわたしなりの結論です。

はじめてじっくり見るゲストMCさんでも、この番組だけを見るだけで、どんなお笑いを得意とする人なのか、どんなおもしろキャラクターなのか把握することができます。

確かに『内村プロデュース』という番組も同様でした。たくさんのゲストのお笑いさんがおもしろ芸で笑いをとっていく番組でした。

くりぃむしちゅーの有田哲平さんも、猫男爵の有吉弘行さんも同じようにゲストとして、魅力を開花していった芸人さんでした。やっぱりおふたりとも『内村プロデュース』という番組は特別な番組なようで、現在もなお番組をオマージュした企画を、ご自身の番組で行われています。

希有な内容の番組

 『内村さまぁ~ず』の長い歴史の中で、こんな番組があるのか、と驚いた回がありました。それはゲストMCが鳥居みゆきさんの回です。


出典:『内村さまぁ~ず』#246


鳥居みゆきさんと番組の小林Dが一緒にロケに出かけたVTRを見ながら、レギュラー3人にクイズを出題するだけという、普通にありそうな企画なのですが、すごいのは鳥居さんと番組制作側の周到な準備です。

乃木坂ファンであれば知っている方も多い『NOGIBINGO!』での企画のように、今や鳥居みゆきさんはお笑いと言うよりも、舞台で活躍されている方です。

また以前の不思議なお笑いキャラではなく、頭がよくて論理的でまじめである本来の姿も、『NOGIBINGO!』で披露されていました。

でも、この番組だけは違います。VTRを見ながらのクイズの出題の中にたくさんのネタを用意してあります。用意してあるネタだけでなくおもしろ発言まで合わせるとかなりの数のネタを、あらかじめ仕込んであります。

それを唐突を演じながら、理路整然と3人のレギュラー陣に披露していくことで、3人の意表をついて、鳥居ワールドが完成されています。

きっと無数のネタを順番に披露していくためには、番組スタッフさんと鳥居さんの綿密な準備によって成り立つ、他の番組では決して見れない企画だと思います。

まさに『鳥居ワールド』。鳥居さんらしいお笑いはこの番組で完成されているので、この水準を再現できない、他の環境でお笑いに取り組みたいとは思えない気持ちもわかるような気がします。


出典:『内村さまぁ~ず』#321

ちなみに繰り返し繰り返し何度も見てしまった回は#321『ここ最近の上島竜兵を内さまに知ってもらいたい土田晃之!!』という、ゲストMCが土田さんの回です。すべての出演者が温かく上島さんを見ている様子と、上島さんの愛される理由がわかる、めずらしくほっこりする回でした。

よかったら、見てみてくださいね。

 

 

 

共通のテイストの番組

実はここまでの長い文章は前振りでしかありません。いつも長い文章で申し訳ありません。

『内村プロデュース』『内村さまぁ~ず』にわたしがひかれてしまう理由は、ゲストのみなさんの個性の魅力を十分に引き出されているため、おもしろくてついつい見てしまうということは、これまでの長い説明でわかってもらったかと思います。

この2つの番組ですが、放送局は違うのですが実は制作会社が同じです。

株式会社ケイマックスという制作会社が作られた番組です。
ケイマックスという制作会社は、とても出演者の個性の魅力を引き出すことが、とても得意な制作会社さんなんでしょうね。

出演者の個性を重視されてる点が、見ていてとてもよかったので、『内村プロデュース』『内村さまぁ~ず』以外にどんな番組を制作されているのか、Webで何気なく調べてみました。

するとこんな番組名がありました。

乃木坂工事中!!!!!!

出典:テレビ愛知

え、乃木坂工事中?

わたしが夢中になって乃木坂46のファンになったきっかけの番組が『乃木坂工事中』でした。

これまで3年間、乃木坂工事中の番組のキャプチャーをしまくって、そしてメンバーの個性の魅力に関する記事を書きまくった、あの『乃木坂工事中』がケイマックスさん制作の番組だというのです。

ということはですね、乃木坂メンバーの個性がどうのこうのと、過去記事でえらそうにおもいっきり書き続けていたわたしはですね、本当はケイマックスさんの特徴である出演者の個性の魅力に迫るということに、手のひらで踊らされていただけということになります。

いままでえらそーな記事をたくさん書いてしまって、あながあったら入りたいと思ってしまうかえるがおなのでした。

その他の番組

多くのメンバーが在籍する乃木坂46において、その冠番組でケイマックスさんに制作を依頼されていたということはですね、ケイマックスさんの個性の引き出し方に気づいているひとが、乃木坂運営のおえらいさんのなかにいるってことです。

乃木坂メンバーの差別化のために、意図的にケイマックスさんに番組制作を依頼して、しかもMCはケイマックスさんの番組で定評があるバナナマンさんを起用するとは、ひろい世の中すごい人がいるもんだと驚いてしまいました。

ちなみにケイマックスさん、他にも以下のような番組を制作されていました。
例に漏れず、知らないだけでめちゃめちゃ見てました。これまで知らないですみません。

欅って、書けない?
日向坂で会いましょう
乃木坂46えいご
のぎ天2
さまぁ〜ず×さまぁ〜ず  など


そりゃ、のぎ天2、のぎえいごがおもしろいはずですよ。

いまさら気がついたわたしが、ひじょうにまぬけに思えたかえるがおなのでした。
がっくしっと。

あ、そうそう忘れるところでした。

番組スタッフさんが制作に携わっている映画『ピーナッツ』『内村さまぁ〜ず THE MOVIE エンジェル』は、番組のテイストとは異なり、最近なかなか見ることのできないすてきなハートフルな映画ですので、Amazonプライム会員の方は、ご覧になられてみてくださいね。

おしまい。
 

ピーナッツ

ピーナッツ

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル

内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル

  • 発売日: 2016/02/09
  • メディア: Prime Video