続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

『ジコチューで行こう!』ファンへ向けてのきらめくパフォーマンス

乃木坂46の21stシングル『ジコチューで行こう!』がついに公開になりました。

乃木坂46 真夏の全国ツアー2018明治神宮野球場&秩父宮ラグビー場のシンクロ公演、
そしてTBS「音楽の日」でのTV初披露、さらにはなんとベトナムの世界遺産で撮影されたMVの公開と、立て続けに公開され乃木坂46の夏曲のきらめくパフォーマンスを見て、今年も夏がやってきたことを感じた乃木坂ファンもきっと多かったことでしょう。

今回は21stシングル『ジコチューで行こう!』の乃木坂46のパフォーマンスを見て
個人的に感慨深く感じたことについて、まとめてみたいと思います。

齋藤飛鳥 ジコチューで行こう!

出典:TBS『音楽の日2018』

 

 

 

乃木坂の楽曲の魅力

乃木坂夏曲といえば、『ガールズルール』『夏のFree&Easy』『太陽ノック』『裸足でSummer』などなど、明るくて楽しそうな笑顔がはじける乃木坂メンバーのパフォーマンスが思い浮かびます。LIVEでもファンと一緒に盛り上がれる楽曲が、乃木坂夏曲の特徴でもあります。

レコード大賞を受賞したフラメンコのリズムに乗せた楽曲の『インフルエンサー』、
天使の羽衣のようにたなびく衣装に風雅なパフォーマンスが印象的だった『シンクロニシティ』など、最近の乃木坂の楽曲を語るうえで欠かせないのは、アイドルの枠からさらに進化してきた、アーティスティックな芸術的なパフォーマンスです。


芸術的なパフォーマンスを披露してきた乃木坂メンバーですが、夏曲だけはいつも楽しそうなキラキラ光る普通の女の子像の楽曲が提供されるように感じます。


芸術的な楽曲があるから、夏曲の楽しそうなパフォーマンスが光るし、夏曲のような見ているだけでわくわくするようなパフォーマンスがあるからこそ、プロフェッショナルとしての芸術的なパフォーマンスに圧倒されることにつながるような気がします。

この振れ幅こそが、乃木坂46の楽曲の魅力ではないでしょうか。

また1曲、定番の乃木坂の夏曲としてLIVEを彩り、ファンと一緒に歌い継がれるであろう名曲がここに誕生しました。

 

夏にはじける齋藤飛鳥のパフォーマンス

21stシングルのセンターに齋藤飛鳥さんが起用されてからというもの、あの名曲『裸足でSummer』のような楽曲のパフォーマンスを、再び見ることができるんじゃないかと、きっと楽しみにされていたファンも多いことでしょう。

15thシングル『裸足でSummer』の飛び跳ねるきらめく小悪魔ちっくな笑顔のパフォーマンスは、結果的に飛鳥ちゃんを乃木坂屈指の人気メンバーにまで押し上げることにつながりました。

『裸足でSummer』はその後、ファン投票で乃木坂の全楽曲の中から3位に選出され、現在の夏を彩る風物詩として、今でも乃木坂の楽曲の中に燦然と輝きを放っています。
 


わたしにとって、夏曲というと飛鳥ちゃんのきらめくパフォーマンスをどうしても期待してしまいます。

ところが最近の飛鳥ちゃんのパフォーマンスといえば、髪の毛を振り乱しながら、なぜあんなに大きく見えるのかと思うほど、手足が長く振りが大きい、一生懸命のパフォーマンスが印象的でした。

アーティスティックな楽曲の世界観をおしゃれに、そして懸命に表現しながら存在するパフォーマンスを見るのを、毎回楽しみにしていました。


久しぶりの夏曲センターの楽曲『ジコチューで行こう!』は、そんな一生懸命なアーティスティックな飛鳥ちゃん像とは異なり、多くのファンが期待したとおりの、楽しそうなきらめく女の子像を体現したパフォーマンスでした。


これですよこれ。待っていたかいがありました。見ている方まで、心わくわくするようなパフォーマンスがとうとう帰ってきました。

「音楽の日」でのTV初披露の場面は、普通であれば緊張する場面だと思うのですが、それを補って余りある、センター齋藤飛鳥さんと乃木坂46のパフォーマンスで、『裸足でSummer』を超えてきたわちゃわちゃ感あふれる楽曲のように感じました。

夏曲に映えるセンターの飛鳥ちゃんは、ファッション誌のトップモデルとしてアンニュイに、そしてお人形さんかのように映るときの武器であった、束感あるファッショナブルな髪型はそこにはありませんでした。

出典:悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 

出典:乃木坂46時間TV


ボリュームを抑えたつややかなストレートの髪は、トップモデルの時とは異なり、本当にそのへんにいそうな夏の元気な女の子感を表現するにはぴったりで、モデルさんとしての武器である髪まで切って、パフォーマンスを仕上げてこられたことに感動してしまいました。
※実際はトリートメントのまとまりのある髪さらさら系だった?ようです…

 

楽曲の振り付け担当

 振り付けもわちゃわちゃしてて、楽しそうでとってもよかったですねー。

振り付けも見たことがありそうな振り付けが随所にちりばめられていて、にやにやが止まりませんでした。乃木坂のパフォーマンスを見ながら、ひとりでにやにやしているなんて、ほんとに気色悪くて、すみませんです…


今回の振り付けの担当は『自惚れビーチ』『スカウトマン』も手掛けられたAcchanこと松岡篤志さん。確かに『自惚れビーチ』もとっても楽しそうでした。

今回も『裸足でSummer』『自惚れビーチ』のいいとこどりの、かわいい楽しそうなパフォーマンスとなりました。

今後も『ジコチューで行こう!』での乃木坂メンバーひとりひとりのパフォーマンスから目が離せそうにありません。

 

乃木坂メンバーのパフォーマンス

 では、「音楽の日」での乃木坂メンバーによる、楽しそうなすばらしい解説不要のパフォーマンスをお楽しみください。

 

『ジコチューで行こう!』MV

忘れてはいけないのが、シングル発売時に恒例のMVです。21stシングル『ジコチューで行こう』のMVを手掛けたのは、AKBのMVや過去にも『でこぴん』『せっかちなかたつむり』などを手掛けた中村太洸さんでした。


ベトナムのビーチにきらめく乃木坂メンバーが、色鮮やかにとってもかわいく映っているMVが完成しました。中村さんの作品は、楽しそうな雰囲気だけでなく、とても構図が印象的でおしゃれなんですよねー。とてもすばらしい乃木坂らしい作品となりました。

 

なんとベトナム外務省までもが全面協力のうえ、通常撮影が許可されていない世界遺産「ミーソン遺跡」でも撮影が行われた今回の歴史的MV。今後きっと語り継がれることでしょう。また東南アジアのマーケットに向けても、とても効果的な夏のリゾート感溢れるMVだったのではないでしょうか。

 

ミーソン遺跡
トナム国内に8つしかない世界遺産のうちのひとつであり、1999年に世界遺産に登録されたミーソン遺跡は、6世紀から13世紀頃まで栄えたチャンパ王国の遺産が見られます。ジャングルの中たたずむ姿かが神秘的なレンガ作りの遺跡群

出典:ダナンの聖域「ミーソン遺跡」はまるでドラクエの世界!ベトナム世界遺産の魅力に迫る - タビナカマガジン *こちらのサイトの説明がとてもわかりやすくおもしろかったです。

 

 出典:乃木坂 46 OFFICIAL YouTube CHANNEL

パフォーマンスについての個人的な思い

これから書くことは、乃木坂46とは関係ない、わたし個人が経験した単なるむかし話でしかありません。

プロの乃木坂メンバーにはまーったく及びませんが、むかーしむかしにプロを目指して、バンド活動をやっていました。もちろんへたっぴな素人バンドレベルです。

バンド活動についてはこの辺の記事に書いてありますので、詳細を確認されたいという、天然記念物レベルとーっても貴重な方はどうぞ。プライベートを知ってる方は読んじゃだめですよ。 

 

自慢ではないですが、かなりレベルがひくーいバンドでしたので、単独でLIVEできることはほとんどなく、いろんなバンドと共同ライブを開催するのがやっとでした。

その活動の中で数多くのバンドを見てきましたが、長く続くバンドやセミプロの域まで達するバンド、そして人気があるバンドには、ある共通点があることに気づきました。

実は人気が出で長続きするバンドの共通点は、楽曲のよさや歌のうまさ、ましてやビジュアルのよさではありませんでした。人気が出るバンドの共通点とは、その「パフォーマンス」でした。

長く続くバンドのほとんどは、今でいうところの「お客さんファースト」で、観客のみなさんに向けたパフォーマンスを、最も重要視していたように感じました。

当時の楽屋の話をしてしまうと、あんまりよくないのかもしれませんが、あるビジュアル売りのバンドは、楽屋ではとっても地味で、MCでこんなことを言って盛り上げるとか、盛り上げるアレンジとか、自分をお客さんに見せる角度のことをとても熱心に話していました。

バンドでありながら音合わせや音楽性よりなにより、MCや自分を見せる顔や体の角度の方を、なんと優先しているのです。


確かに本番になると、その打ち合わせ通りにお客さんが盛り上がるから本当に不思議なんですよねー。このバンドはビジュアルバンドでありながら、お客さんのことを思い、お客さんに向かって、お客さんのためのパフォーマンスをするという、基本的な立ち位置がはっきりしていたように思えます。

一方フォークデュオで、独特のメロディラインが頭から離れないくらいリズミカルなメロディラインと、そしてびたっとあったものすごくきれいなハモりが話題のグループがいました。

初めて聞いた時には、こんな人がプロになるんだろうなーなんて、まぬけなわたしたちのバンドもうらやましく思ったものです。

でも、その思いは最初だけで、すぐに会場が盛り上がらなくなり、数か月後にはいなくなってしまいました。噂では本当かどうかわかりませんが、解散したと聞きました。

今になってなぜ成功しなかったのかその原因を考えてみると、このデュオの売りであったはずの、独特のリズミカルなメロディラインと、めちゃくちゃうまいハモりが逆に、マイナスに機能したのではないかと思うのです。

 


きっと自分たちの楽曲と歌唱力に自信があったんでしょうねぇ。そのバンドのステージは自分たちのうまい楽曲を披露する会でしかなく、そこに主人公であるはずの観客の方を喜ばせるポイントが残念ながらなかったのかもしれません。

自分たちのうまい歌声に自己陶酔してしまい、パフォーマンスが観客のみなさんの方を向いていないから、見ている人の心に響くことはなく、とってもうまいんですが、そのバンドから心が離れるのはとても早かったのではないかと思います。

現在カラオケが普及していますので、バンドをやってなくても、芸能人でなくても全員が歌で表現できる、日本全国民がアーティスト時代と言ってもいいかもしれません。バンドのボーカルよりも、カラオケの歌がうまい人がたーくさんいます。

カラオケとステージの決定的な違いが、個人的には誰のために歌うのかということだと思います。カラオケは自分の楽しさを求めて自分のために歌うことに対して、プロのステージは、そのステージを楽しみにしているファンのために歌う、この両者の違いがパフォーマンスの違いなんだろうなぁと、かつてのまぬけなわかぞーだった、かえるがおは考えていました。

ファンへ向けてのパフォーマンス

ながーい、どーでもいい脱線ばなしを失礼いたしました。話をプロの乃木坂に戻します。

乃木坂46はトップアイドルなだけでなく、今やレコード大賞まで受賞した、まぎれもなく日本有数のトップアーティストでもあります。

ほかのアーティストと乃木坂のどこが違うのか考えてみたときに、一番最初に思い浮かんだのが、このむかし話でした。

懸命なパフォーマンスで一世を風靡したももクロに負けない乃木坂メンバーの一生懸命が伝わってくるパフォーマンス、そしてアーティスティックな楽曲では優雅に舞っているかのように見える芸術的なパフォーマンス、そして夏曲では見てる方がなぜかわくわくしてしまいそうな、心躍るパフォーマンス…


すべてのパフォーマンスにおいて、そのベクトルが確実にファンに向いていて、ファンにどう見えるかを意識しているパフォーマンスだと、個人的には感じました。

ファンに向けたパフォーマンスは、歌や振り付けだけはありません。どうファンの目に映るのかを踏まえて、ファンへのベクトルを具現化させたのが、飛鳥ちゃんが見せる振りをしながらの首をかしげるパフォーマンスにどうしても感じてしまいます。


音楽の日のパフォーマンスをよーく見てもらえるとわかるのですが、ワンショットで抜かれているシーンだけでなく、自分が映っていないところ、見切れているところ、映っていないところでも、やっぱり一生懸命で楽しそうなパフォーマンスが繰り広げられています。

メンバーのお名前はあえて出しませんが、本当に献身的なファンに向かってのパフォーマンスに心打たれてしまいます。やっぱり乃木坂メンバーと乃木坂のパフォーマンスが本当にすごいです。

f:id:faceflog:20180723222747j:plain
出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#165

まとめ

今回はむだな話も多くてたいへん失礼しました。不快に思われる方がいらっしゃったらお詫びさせてください。すみませんでした。

21st『ジコチューで行こう!』は、乃木坂メンバー全員の努力と関係者の方、スタッフさんの努力の結晶として、素晴らしい楽曲になりわれわれファンに提供いただけることとなりました。


すばらしい楽曲を今回もまた提供いただき、本当にありがとうございました。


『ジコチューで行こう!』のパフォーマンスは、乃木坂の真骨頂として夏にはじけるレベルが高いパフォーマンスで、今後長い間、ファンに元気と勇気をあたえつづけることだろうと思った、かえるがおなのでした。


最後になりましたが、21stシングル『ジコチューで行こう!』センターの飛鳥ちゃんはぜーーーったいにジコチューではありませんので、おまちがいなくです。おもいっきり私見が入りまくりの、個人的な見解でしかありませんが…

がっくしっと。