明けましておめでとうございます。
本年もぼちぼちの更新でご迷惑をおかけしますが、本ブログかえるがおをどうぞよろしくお願い致します。
こんな変わった考えかたの人もいるんだなー、少数意見も聞いてあげてもいいかなー、おおらかなお気持ちで読んでやろー、と思っていただけると幸いです。
今年もたいした記事を書けることはぜったいにありませんので、ぜひおおらかな気持ちで包み込んでもらえるとありがたいと思います。
2020年最初の記事は、監視カメラについての話題からスタートしたいと思います。
重要犯罪の検挙率の上昇
18年のデータなのですが、重要犯罪の検挙率が19年ぶりに80%を超えたことがわかりました。02年が50%台でしたので、近年かなり重要犯罪の検挙率が上昇していることがわかります。
特に直近4年間は上昇傾向にあり、19年度のデータではさらに上昇することでしょう。
犯罪検挙率が上昇している主な理由に、本ブログでは監視カメラの普及をあげたいと思います。
2019年ほど事件報道に、頻繁に監視カメラの映像が登場した年はなかったのではないでしょうか。
京都の警察官襲撃事件、茨城のあおり運転、東名のあおり事件、タクシー運転手強盗事件などなど、犯人検挙の前に監視カメラの映像が先に報道され、その後容疑者が検挙されるという順番をたどりました。
監視カメラの映像が報道された事件の共通点は、すべての容疑者が検挙されていること、そして監視カメラの映像が公共の映像ではなく、すべて個人所有の映像であったことです。
公共の監視カメラ
街中には監視カメラが溢れています。街中の監視カメラの設置数について、公のデータがありませんので、増えているのか減っているのかよくわかりませんが、地下鉄に乗るとどれだけ監視カメラが多いのかがよくわかります。
地下鉄の階段をのぼると、角を曲がるごとに1つ目の鬼太郎のおやじさんのような風貌の監視カメラが、こちらの方を向いています。
地下鉄の駅には出口がたくさんあることを考えると、1つの駅に対して30台をかるく超える監視カメラが設置されていることでしょう。
商店街にもよーく見ると、街灯ごとにちゃっかりと1つ目さんがこちらをむいていています。特に交番の前なんかには、けっこう広い範囲が監視されているであろう監視カメラが、こちらをむいています。
普通に生活しているだけで、知らないうちにきっとたくさんの監視カメラに映り込んでいることでしょう。
渋谷や銀座、街中や観光地など、外国からの観光客の写真に写り込んで、その人の思い出の中で何十年もまぬけな顔をさらすことのないように、普段からカメラをよけまくっているわたしにとって、改めて意外なことでした。
個人所有の監視カメラの急増
公共の監視カメラの増加よりも、急速に増加しているのが個人所有の監視カメラです。
ランニングするのが好きで、人かげまばらな朝早く街中を走っているのですが、最近住宅街の玄関に赤い光が光っているのをよく見かけます。
この赤い光の正体は、インターホンと一体化した監視カメラの光です。わざわざ家の前の道を通るだけで、ライトがぱっと光り、わたしのまぬけ顔を録画される家まであります。
また、特に急速に普及しているのがドライブレコーダーです。
あおり運転だけでなく、まわりの風景も映しているため、犯罪が発生した場合に提供されることが多くなったのが、最近の傾向と言えるでしょう。
犯罪抑止力
このようなちまたの監視カメラの急増が、犯罪の検挙率の上昇に貢献していることはよく知られています。
これまでであれば、犯罪現場の目撃証言が必要だったのですが、目撃証言がなくても公共か個人所有の無数の監視カメラに映像として記録されていることで、検挙される事例がたいへん多くなりました。
また、街中の無数の監視カメラを意識するということは、犯罪の行為自体を思いとどまらせる犯罪抑止力としての効果も期待できます。
誰も見えないところでは魔が差すリスクが高まるため、あたりが暗くてたとえ人通りが少なくても、監視カメラに録画されているかもしれないと思うと、目撃者よりも映像という絶対的な証拠を残すことになることから、犯罪を未然に思いとどまる抑止力になります。
確かに街中でわたしのようなまぬけなかおが、無数の監視カメラに映り込んでいるのは気分がいいものではありません。
ただ、その映像をずーっとつきっきりで見られている場面はかなり少なく、かつ悪いことをしようと思っているわけではないので、うしろめたい気持ちはなく、犯罪抑止力が期待できるのであれば、監視カメラに見守られる社会生活は個人的には我慢できる範囲です。
犯罪に巻き込まれて悲しい思いをする人が確実に減ることを考えると、できれば協力したいと思います。
結果的に急速な監視カメラの増加は、犯罪検挙率を上昇させ、犯罪抑止力が期待できるという一面があるのではないかと思います。
360度ドライブレコーダー
昨年の新製品に運転中に前や後ろや、360度記録できるドライブレコーダーが発売されました。
ドライブレコーダーの購入を検討していたので、どんなものなのか調べてみたら、実は意外な性能のドライブレコーダーでした。
確かに前も後ろも録画できるのですが、360度映す機能があるので、もれなく運転中の人まで映ってしまうという商品でした。
わたしの場合、運転中に大あくびしたり、買ったコーヒーをちびちび飲んでいるところや、DVDを変えようとしてDVDを落っことしてあわてふためいているところまで、自分のまぬけな運転中の様子がもれなく録画されます。
いやいやいやいや、そんなの誰も見ないとしても、まぬけなかおを録画されるだけで、かんべんしてほしいです。何かあったときに、自分のまぬけ顔を見たくはありません。早速購入することをあきらめました。
実はこの商品ですが、ある損保会社の自動車保険に加入すると無償で貸与してくれるそうです。そしてもれなく、運転の様子で自動車保険の料金を割引してくれるそうです。
おいしいはなしは落とし穴があるものでして、無料で借りた途端に、まぬけな顔での運転を第三者に見られるということにつながります。しかも顔だけでなくまぬけなことが巻き起こるわたしの場合には、まぬけなできごと発生率のリスクが高いため、自動車保険の保険料を割り増しします、といわれてもおかしくありません。
また、同様の商品は個人が購入しにくいことをリサーチされているんでしょうねぇ。法人向けにレンタルサービスまであるそうです。これって法人の管理者の人が、全従業員の運転の様子を見れるという、意味でもあります。
さすがに、会社のおえらいさんに、自分の運転の様子やしぐさをすべて公開する勇気がある人はなかなかいないことでしょう。
プライベートな空間の監視カメラ
運転の様子を監視カメラで録画されるということは、街中や個人の住宅の前の道という公共の場所だけではなく、まちがいなく監視カメラがプライベートな空間に入り込んでいるということがわかります。
監視カメラの技術の進歩と普及による製品の向上で、あらゆる監視カメラが手に入るようになりました。
ということは、悪意さえあればプライベートな空間に監視カメラを設置しやすい環境が整っているということにもなります。
公共の場所と異なり、個人の住宅内や公衆トイレなどのプライベート空間は、監視カメラが設置されていないということが、逆に監視カメラを設置しやすい環境を作ってしまっています。
またもっと重要な問題なのは、監視カメラをプライベートな空間に設置されてしまった場合に、個人で対応できるだけの解決策が現時点では非常に少ないということです。
監視カメラの普及で技術は発展しましたが、残念ながら監視社会の負の部分である、プライベートな部分を監視されることを防ぐ技術や方法手段も、そして法整備含めて追いついていないというのが現在の状況のように思います。
プライベートな空間の監視カメラでの監視というと、なんだか字づらはいい感じを醸し出すかもしれませんが、言い換えるとこの行為自体は、実は盗撮という明らかな犯罪行為です。
現段階での対処方法
実はうちのマンションも急に出入り口に監視カメラが設置されたことがありました。
マンションの前がひらけているため、いくつかの幼稚園の送迎バスの乗り場になっていたり、近所の中学生が入り込んでたむろってたり、夜はちかくにおすまいの外国籍の方がお酒を飲んでいたりしているため、防犯のために設置されたとは思うのですが、住民には説明はありませんでした。
入り込んだ人がいたにしろ、監視カメラの設置はもれなくマンションに入るひとを映すということになります。自分の知らないうちに監視カメラが設置されることについて、なんだかいやーなかんじがおぼえるのはわたしだけではないことでしょう。
わたしのように賃貸に住んでいると、前の住人に監視カメラを部屋の中にしかけられたり、不動産会社にしかけられたりすると、防ぎようがありません。
もし監視カメラを設置されていたとしても、現時点では探偵の会社で捜索するサービスがあるそうですが、探偵社がそうたくさんあるわけでもなく、そして費用も高額でどれくらい精度が高いのかもわかりません。
ちなみに汎用の盗撮器発見センサーが発売されていますが、これもまたレビューを見る限り、まだまだ精度の面で問題があり、使わないよりはよい程度です。値段は800円でした。
わたしは男性ですので、万が一自宅を見られたとしても、そうそう困った事態にはならないとは思うのですが、切実なのは女性の場合です。
あまり多くの情報はないのですが、セキュリティ会社のセコムに盗撮対策の特集ページがありましたので、リンクを貼っておきます。不幸にもストーカーにターゲットにされて困っている方は、念のためリスクマネジメントだと思って、是非ご確認ください。
明確に言えることは、
現時点で盗撮を完全に防ぐ方法は確立しておらず、Webの記事を参考にして自分で対処するしか方法がないということです。
ただしWebの記事もすべてのパターンに対応しているわけではなく、あくまでこれまで多かったレベルの事例であることも、大切なことなので申し添えておきます。
まとめ
監視カメラの急速な普及は、公共の監視カメラの総数の発表がないことから、ほぼ犯罪検挙率の上昇と犯罪抑止力を期待した、国による政策であることはまちがいないと思います。
確かに検挙率は上昇し、監視カメラ映像の公開によって犯罪抑止力となり犯罪を未然に防ぐことになったのは確かだと思います。
しかしやっぱりひとりひとりのプライベート、言い換えると基本的人権を守るという点で、現時点で大きな問題があることも確かです。
これから国の政策で盗撮の対策を行うとしても、監視カメラの普及と同じだけの時間がかかるでしょうし、公共の監視カメラに悪用されるリスクもあるので、国の政策として実施を期待するのはかなり難しいと思います。
専門の対策業者や商品も少なく、またその精度も不透明となると、自分の生活は自ら自分で守るしか方法はありません。
この記事がただの問題提起だけに終わってしまわないように、これまでストーカー対策記事を書いてきた本ブログとしては、今後も継続して対策方法を探っていきたいと思っています。
ということで続編をお楽しみに。
楽しみにするひとなんて、いないか。あはは。
新年そうそうこんな話ですみません。まぬけな笑えるはなしを期待して読んでいただいた方に、深くお詫びを申し上げて、今回のかえるがおはおしまいです。
がっくしっと。