続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

乃木坂46歴代のシングルセンターはファンが選んだセンターだった

今回のかえるがおは、これまで何度かこのブログで触れてきた、乃木坂46の選抜メンバーのセンターの人選について、考えてみたいと思います。

日頃から努力を惜しまず、現在も切磋琢磨されているメンバーのためにも、センシティブな内容にならないように、あくまで1ファンとしての気持ちをまとめておくだけにしたいと思います。


今回の記事も客観的な事実や学術的な分析ではなく、乃木坂の1ファンであるかえるがおが、感じたことをまとめただけの記事です。いつもお願いばかりですみませんが、その点は誤解がないようお願いします。

最初は、プロデュース側の意図にスポットをあてて考えてみたいと思います。

出典:乃木坂46「齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬/背伸び」篇 6秒 | マウスコンピューター

 

 

センセーショナル

まず、これまで本ブログの記事の中で触れてきた内容を、簡単にまとめてみたいと思います。
1つめのキーワードはセンセーショナルです。

乃木坂に限らず、AKBグループ、坂道グループのプロデューサーである秋元さんは、長年に渡り第一線で活躍されています。自分のプロデュースしたグループで、長年にわたり流行を発信し続けることは、かなり難しいことではないでしょうか。秋元さん以外になかなか思い当たりません。

常に流行を作り続けるためには、プロデューサーとして消費者側に、飽きることなく目新しいものを、提供する必要があります。

そこで大切にされているのが、コンプライアンスの範囲内でセンセーショナルを届けることではないかと、以前考えてみました。

センセーショナルで衝撃を受けることで、また新しい展開を切り開いていくことが可能で、マンネリに陥らないためには、とても有効な手段ではないでしょうか。

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グループの未来への先行投資

2点目はグループの未来を見据えるという視点です。
乃木坂では直近1年間で7人の1期生と1人の2期生が、グループを卒業されました。

グループからの卒業の流れは加速しており、今後も既存メンバーの卒業も想定される中、未来のグループを背負っていくエースと呼ばれる存在を育てることが急務です。

そのため、4期生の加入からわずかな期間で、更なる研修生の加入と活動開始に踏み切ったのではないでしょうか。

これまでのシングルの楽曲のセンターを振り返ってみると、2期生、3期生、4期生の加入直後にサプライズで、センターに抜擢されていることも、加入直後のメンバーであっても、未来を背負うようなエース級のメンバーに育てたいという、意図がみえるように思えます。

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もちろんサプライズでセンターに抜擢することは、既存のメンバーのモチベーションに不利に影響したり、抜擢された側も経験が少ない中で矢面に立たされるという、どちら側にとってもリスクが高い戦略であることは、言うまでもありません。
 

歴代シングル楽曲のセンター

では、次に具体的に各シングルで、どのようなメンバーが選ばれたのかを振り返っていきたいと思います。初めてセンターに抜擢された例は、過去24作中以下の10作品であることがわかります。

 1stシングル『ぐるぐるカーテン』生駒里奈
 6thシングル『ガールズルール』白石麻衣
 7thシングル『バレッタ』堀未央奈 
 8thシングル『気づいたら片思い』西野七瀬
10thシングル『何度目の青空か?』生田絵梨花
14thシングル『ハルジオンが咲く頃』深川麻衣
15thシングル『裸足でSummer』齋藤飛鳥
16thシングル『サヨナラの意味』橋本奈々未
18thシングル『逃げ水』大園桃子、与田祐希
24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』遠藤さくら   (敬称略)

 

意味合いが異なるシングル楽曲

この中で意味合いが異なるシングル楽曲がいくつかあります。

まず14thシングル、16thシングルはメンバーの卒業に伴うシングル楽曲でした。

当時選抜常連だった深川麻衣さん、そして乃木坂を大樹のように支えた橋本奈々未さんの多大な功績による、卒業シングルの意味合いもあったのではないかと思います。

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20thシングル『シンクロニシティ』で乃木坂を卒業した乃木坂の顔、生駒里奈さんも卒業シングルのセンターを打診されたことを、後に明かしています。

次に2期生加入後初のシングルである7thシングル、3期生加入後初のシングル18thシングル、4期生加入後初のシングル24thシングルも意味合いが異なり、それぞれ新加入のメンバーをサプライズでセンターに抜擢されたシングルであることがわかります。

これは1stシングルから5thシングルまで一貫してセンターの重責を任された生駒里奈さんにも当てはめてみると、すべての期において、加入直後のメンバーをセンターに抜擢してきたという歴史が見えてきます。

そして10thシングルの生田絵梨花さんは、デビュー当時からフロントを務めていたいわゆる生生星の一員でありながら、前シングルをお休みされて復帰されたという意味合いもあるシングルだったように思えます。

そう考えると残ったのが6thシングルの白石麻衣さん、8thシングルの西野七瀬さん、そして15thシングルの齋藤飛鳥さんです。

共通するキーワードはTheAceです。

TheAceの条件

これまで3年にわたり、本ブログの中で乃木坂46について扱ってきましたが、これまでの記事の中で個人的に『エース』という呼称で表現したメンバーが3人いました。

それが、白石麻衣さん、西野七瀬さん、齋藤飛鳥さんの3人でした。

なぜ3人のメンバーをエースと表現したのか、当時は個人的な思いの感覚的なものが強く、正直自分でもよくわかりません。ただ当時のわたしを考えてみると、自分なりにメンバーをエースと表現するだけのこだわりを持っていたように思えます。

それがエースと呼ぶにふさわしい3つの条件です。

1つは女性アイドルであっても、男女分け隔てなく支持されること。
2つめはエースの地位を、長きにわたって維持することができる実力がともなっていること。
そして3つめが、ファンが選んだ楽曲のセンターであること、今回の記事の趣旨になるものです。

乃木坂3人のエースはすべての観点に当てはまります。

男女関係なく支持されること

白石麻衣さんは、コスメやコンタクトレンズのCMに出演されるほど若い女性に人気の、ビューティーアイコンでもあります。西野七瀬さんは、その守ってあげたいと称された、高いレベルでの類い希な切なさと儚さの表現力で、男性ファンだけでなく、女性ファンが多いメンバーでした。

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そして齋藤飛鳥さんは、もっと若いティーンの女性の間で、現在非常に高い人気を誇っています。

美容院で何度、飛鳥ちゃんと同じ前髪にしてください、と言っている女の子を見たことか、個人的には数知れません。また、飛鳥ちゃんを意識した自撮りも流行しているようで、Twitter、Instagramには、飛鳥ちゃん本人かとまちがってしまいそうな加工された自撮りが溢れています。

国民的アイドルである乃木坂のエースには、女性ファンの支持を得ることも重要な要素だと思えます。

幸運を維持できるだけの実力

2つめの条件である、エースの肩書きを長期間にわたって維持していけること、というのは、一見簡単そうに見えて、実はかなりたいへんなことです。

一般的な会社組織でもそうなのですが、上司との親しい関係やサプライズで選ばれた人選は、そう長く続かないことが往々にしてあります。その理由は選ばれた人が抜擢されたポジションにふさわしい実力を備えていなかったからです。

ラッキーな出来事は誰にでも訪れますが、その幸運を生かし続けることは非常に難しいことです。その幸運にたどり着くまで不遇の時代の間にしっかり努力をして、来たるべき時に備えて実力を蓄えていたかどうかがかぎになります。

その点、白石さん、西野さん、飛鳥ちゃんは3人ともに、本業の歌でのパフォーマンスだけでなく、お芝居や、ファッションモデルとしても、超一流の実力を誇るメンバーであり、その点がエースと呼ばれるのにふさわしいと思います。

ファンが選んだセンター

最後に、3人のエースに共通するものは、最初からプロデュース側に選ばれたセンターではなく、ファンの人気により、後にセンターに選ばれたという点です。

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3人ともに乃木坂1期生ですので、1stシングル『ぐるぐるカーテン』より乃木坂へ参加しています。確かに3人ともに1stシングルでは選抜メンバーでしたが、白石さんが2列目、そして西野さん、飛鳥ちゃんは3列目でした。

それから白石さんが、現在では見慣れた1列目のポジションにつくのは、センターとして起用された6thシングル『ガールズルール』まで1度もありません。

西野さんが1列目のポジションについたのも、ご自身がセンターを務める1作前のシングル、7thシングル『バレッタ』が初めてです。

飛鳥ちゃんの場合は本当に気の毒で、更なる不遇の時代が続いてしまうことになってしまいました。また、時同じくして、乃木坂加入後に反抗期を迎えることになります。

反抗期は社会の不合理と自分の存在に悩む時期で、一番つらいのはまわりではなくまぎれもなくご自身です。

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アンダーとして活動する期間が長く、選抜メンバーに定着したのが11thシングル『命は美しい』から、初めて2列目のポジションになったのは、13thシングル『今、話したい誰かがいる』から、そして初めてフロントメンバーとなったのは、ご自身初のセンター15thシングル『裸足でSummer』まで待つことになりました。
 

エースがセンターに抜擢された成果

語弊があるかもしれませんが、正直言って白石さん、西野さん、飛鳥ちゃんは最初からプロデュース側に推されたメンバーではありませんでした。

チャンスの順番が回ってくることを待ち続け、そして未来の来たるべきチャンスに備えて実力を蓄え、1つずつ地道な努力で坂をのぼってきたメンバーです。

ファンの人気を後押しに、待望のセンターに抜擢されるまで、相当な努力と苦労をされてきたんでしょう。センターに抜擢されたシングルで、早速成果をあげることになります。

白石さんが初センターとなった 6thシングル『ガールズルール』は前作319,601枚から、459,658枚と大幅に売り上げ枚数が増加しました。

西野さん初センターの8thシングル『気づいたら片思い』は、前作516,654枚から547,006枚へと増加しました。次作のシングルで前々作のレベルに落ち着いていることから、当時のファン総数が変わっていないことを考慮すると、衝撃的な作品だったことがわかります。

出典:muranokuma.cocolog-nifty.com


最後の飛鳥ちゃん初センター楽曲15thシングル『裸足でSummer』は、乃木坂ファンの中でも知らない人も多い、恐るべき記録を達成していました。

それが乃木坂史上初めての、念願のミリオンセラーを達成した作品であるという点です。

確かに達成の時期で言うと次作16thシングル『サヨナラの意味』の方が、ゴールドディスク認定日は早いのですが、本作は発売後1年4ヶ月後にゴールドディスク認定という、他のアーティストでも例がない経緯をたどり、ミリオンセラーとなりました。

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まとめ

今回は乃木坂46のシングル楽曲のセンターに選ばれた、メンバーの変遷を見てきました。

これまで乃木坂のセンターは、プロデュース側の意図した人選で決まるのではないかと、勝手なイメージの先入観を持っていました。

しかし今回歴代センターを振り返ったことで、確かに選ばれるまでに時間はかかりますが、ファンの人気に後押しされ、結果的にはファンのニーズ通りにエースと呼ばれるメンバーが、順当にセンターに抜擢されていることがわかりました。

歴代メンバーの努力で支えてきた乃木坂46の物語は、もちろんこれでおわりではありません。まだまだ続いていく現在進行形のストーリーです。

将来のセンターに選ばれるメンバーはどんなメンバーなのでしょうか。
推しメンを応援し続けることが、センター抜擢へとつながると思えた今回の記事でした。

おしまい。

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