近所のコンビニに入ると、なぜかいつも決まって視線を感じてしまいます。どうやら店員さんから、"こいつ、あやしいやつだな"思われている視線ではなく、その視線はどうも雑誌コーナーあたりから、向けられているようです。
コンビニに入っただけで、視線の方向に顔を向けなくても、ぼんやりとした視界の片隅に、なぜか懐かしくて安心できるような視線を感じてしまうのです。
その視線の正体を知るために、雑誌コーナーを振り返ってみると、
そこには雑誌の表紙を飾っている乃木坂46齋藤飛鳥さんの姿がありました。
今や深川大作戦(ご存じない方はぐぐってくださいね)をやらなくても、本当に驚くことに、競合するまんが雑誌の表紙すべてが、乃木坂メンバーというような週もあるくらいです。
出版不況と言われて久しい出版業界にとって、乃木坂の存在は写真集の売り上げだけでなく、表紙を飾るだけで売れ行きが違うと言われるほどの救世主だそうです。
ファッション誌の専属モデルも多い乃木坂46ですが、その乃木坂メンバーの中でも1番ファッション誌でよく見かける齋藤飛鳥さんが、なぜ多くの雑誌にモデルとして起用されるのか、その理由を考えてみたいと思います。
ここで大切なお願いです。
すでにご存じだとは思いますが、この記事はひとりのファンが、個人的に感じたことをまとめただけの記事です。事実という確証も根拠もありませんし、学術的に分析したわけでもなく、そして当然ご本人に聞いたわけでもありません。
こんなふうに考えるファンもいるんだなー、くらいに思ってもらえると助かります。
ファッション誌の専属モデルさんと言えば、みなさんはどのようなイメージを持たれているでしょうか。わたしの場合にはこれまで、"容姿がとてもきれいでスタイルがすばらしい"というようなイメージを持っていました。 ファッション誌のページをめくるたびに世界観が異なり、その各ページが合わさって1冊の本としての世界観が構築されています。 メンバーと話している場面を見ると、メンバーの話を聞きながらあいづちを入れる様子をよく見かけます。相手の話にのって表情豊かにつっこんでくれたりします。 いつものように話が脱線してすみませんが、ではどうして、常に相手に合わせられる余裕とやさしさを、もてるようになったのでしょうか。 このように通常は失敗した体験から学び、修正して行動の傾向が生まれる場合が多いです。 出典『週刊少年マガジン2019年36・37合併号』 話を元に戻しまして、雑誌を作るというのはチームで行う仕事です。大勢の編集者の方や、メイクさん、ヘアメイクさん、スタイリストさん、カメラマンさんなどで構成されるチームです。 最近、齋藤飛鳥さんが専属モデルを務めるファッション誌『sweet』の表紙を見て、たいへん驚きました。 では、なぜいつもの飛鳥ちゃんが、こんなにもかっこいいモデルさんに変身してしまったのでしょうか。その秘密は、演技力にあるのではないかと今回初めて気がつきました。 出典:『あの頃、君を追いかけた』 藤原紀香、米倉涼子、山田優、池田エライザ、高橋メアリージュン、山本美月、久松郁実、石川恋、中条あやみ、堀田茜 北川景子、榮倉奈々、大政絢、桐谷美玲、武井咲、橋本愛、森川葵、広瀬アリス、三吉彩花、飯豊まりえ、広瀬すず、新川優愛、永野芽郁、大友花恋、箭内夢菜、清原果耶、桜田ひより りょう、小雪、夏川結衣、松雪泰子、杏、本田翼、菜々緒、佐々木希、波瑠、桐谷美玲、大政絢(敬称略) 有名な女優さんはモデル出身の方がとても多いんですね。やっぱり、モデルさんには演技力が必要だという今回の説は、あながちまちがってはなさそうです。 今回の記事ですが、『sweet』を購入して感じた飛鳥ちゃんの演技力による表現方法を、Twitterにつぶやいたのが始まりでした。 出典『B.L.T』2019年7月号
出典:『sweet』2019年10月号
従来の専属モデルのイメージ
乃木坂メンバーは人気と容姿を兼ね備えているから、乃木坂からかつてないほどの専属モデルを輩出することになったのではないか、と漠然と思っていました。出典:TBS「情熱大陸」
乃木坂メンバーのように容姿が抜群であれば、ファッション誌にとっても、ファッションブランドにとっても、見る人のプラスの効果を生み出しますからね。
確かに専属モデルの方は美しい方ばかりなので、あながちまちがってはいないのかもしれませんが、せっかくですので今回のお話はもう少し掘り下げていきたいと思います。求められているものを察知するスキル
きっと編集者の方のどんな本にしたいのかというコンセプトに基づき、あらかじめ構想を練って考え込んであることでしょう。その構想に沿って各ページが作られています。
なぜ、乃木坂46齋藤飛鳥というメンバーが、各ファッション誌にモデルとして呼ばれるのかという理由はここにあるような気がします。
求められているものを瞬時に察知する能力が、ずば抜けて高いからではないでしょうか。
握手会でもファンの話を聞こうと文字通り耳を傾け、話に合わせて抜群の笑顔を振りまいてくれます。
頭がいい分だけ相手をしっかり観察されているんでしょうね。相手のニーズを捉えるスキルが非常に高いように思えます。
出典:フジテレビ「セブンルール」合わせられる余裕とやさしさの理由
不肖わたしめの例と比較すると、その理由が見えてくるような気がします。
わたしのコミュニケーションも、飛鳥ちゃんほどではないですが、実は、相手にあわせまくりのコミュニケーションをとってしまいます。つっこんだり、わらったり、おどろいたりと、相手の話を聞いておもいっきり反応するだけ、ただそれだけです。
では、なぜこのようなコミュニケーションをするのかというと、わたしの場合は正直言って、完全にこれまでの経験による反動形成です。
幼い頃からやんちゃでしたので、相互のコミュニケーションが、はじめから得意ではありませんでした。おもしろいと思って言った言葉で、なぜか女の子にはいつも泣かれてましたしね。
そのうまくいかない体験から、またあの時のように、傷つけてしまったらどうしよう、いや傷つけてしまうに違いない、そう傷つけてしまう、と呪縛にとりつかれておりまして、こちらから話をすることはほとんどなく、話に合わせるだけの日常となりました。
そして相手に合わせることに疲れてるんでしょうか、それともそんな自分が嫌になったんでしょうか、時々1人になりたい病を発症してしまいます(すきなたいぷの異性をのぞく)。
長くなってすみません。ようやく飛鳥ちゃんの話題です。飛鳥ちゃんの場合はきっと違うように思えます。生活するうえで学んできた後天的な反動形成ではなく、生まれつき持っている、先天的な要素も大きいように思えてしまいます。
出典:TBS「情熱大陸」
その理由は、やさしさを体現する飛鳥ママの存在です。
知らない人でも困っていたら声をかけられる勇気を持ち、幼い頃から飛鳥ちゃんをやさしさで包んで育ててきた飛鳥ママ。
飛鳥ちゃんの、相手の話に耳を傾けるやさしい視線と、どうしても共通項を感じてしまいます。また、飛鳥ちゃんは同時に、熱い思いの正義感も合わせもっているようにも思えます。こちらは飛鳥パパの影響なのでしょうか。
なぜやさしさと同じように、熱い思いまであわせもっていられるのか、その理由は残念ながらわたしレベルではわかりません。
ただ、人並みはずれた長所であっても集団の中に入ると普段見かけないことから、異端に思われることもあります。
わたしは大学で上京したときに、この合わせまくりの、本音かくしまくりのコミュニケーションの理由が理解できない人たちから、何か企んでいるんじゃないかと思われて、グループから排除された経験があります。
世間では巡り会わないような並外れたやさしい感性を持つ飛鳥ちゃんも、かつては理解されなかったこともあったのではないでしょうか。
そしてその飛鳥ちゃんらしさが、ようやく専属モデルととして花開く時が来たように思うのです。チームプレイ
専属モデルさんは、そのチームの中に乃木坂側のスタッフさんとともに加わり、そして目標を共有しなければいけません。
メイク、髪型、服装と撮影チームで緻密に計算された意図を理解し、そして計算して作り上げられたものを、さらによい一瞬をカメラマンさんが構図を考え切り取ったものが、ページを彩ることになります。
モデルさんは、チームそれぞれの意図を理解するだけでなく、一瞬を切り取るカメラマンさんの要求に瞬時に答える能力が必要だと思います。
出典:フジテレビ「セブンルール」
チームの意図を理解する能力、そしてカメラマンさんの要求に応える能力が、相手の気持ちを察することができて、相手に合わせることができる飛鳥ちゃんにとってみると、実力を発揮できる最高の舞台ではないかと思います。
日頃のコミュニケーションと異なり、仕事としてモデルに取り組む場合には、仕事としての成果が目に見えて現れます。
飛鳥ちゃんと関わった出版業界の方が、もう一度一緒に仕事をしたいと思うのは、この点にあるのではないでしょうか。普段の姿とのギャップ
これまでのアイドル活動ではまったくみたことのない、飛鳥ちゃんが映っていたのです。
いつもよく見る、よーく知っている飛鳥ちゃんとは思えませんでした。大人っぽくて、そしてきれいで、力強さがあって、思わずかっこいいと思ってしまいました。
そもそもファッション誌『sweet』は、20代後半から30代向けの雑誌なんですよね。専属モデルさんの顔ぶれもとっても豪華で、若者だけではなくミセスの世代までも意識をしている顔ぶれです。
白石麻衣、石原さとみ、小嶋陽菜、山本美月、マギー、石田ニコル、池田美優、佐藤栞里(もちろん敬称略です)などなど、今をときめく女性が憧れるモデルさんたちが満載です。
あの白石麻衣さんですよー、過去最高売り上げの写真集を出された方です。知ってますかぁーみなさん。そりゃ、ご存じですよね。今や知らない人を探す方が大変そうです。モデルのお仕事-演じる-
確かにチームみんなで構築してきたコンセプトはあるとは思うんですが、それを表現したり体現するのはモデルさんの役割です。
いつものおもしろい笑顔の素の飛鳥ちゃんではなく、要求されたコンセプトに合わせて演じていることが、はじめてわかりました。
出典:TBS「情熱大陸」
そう言われてみると、飛鳥ちゃんの演技にはすばらしい女優さんに成長されるであろう片鱗が見受けられます。舞台『あさひなぐ』では宝塚出身の名女優真琴つばささんと共演し、まったくひけをとらない東島旭役を演じられました。
飛鳥ちゃんの旭像は、なぜかどこにでもほんとうに存在してそうで、等身大に感じられる旭像でした。通常舞台作品は、DVD/BD化されないのですが、あまりにも好評で円盤化されたほど好評な舞台作品でした。
出典:舞台『あさひなぐ』ライブビューイング後のイベントに西野七瀬ら登壇決定! - YouTube
主演映画"あの頃、君を追いかけた"では、見ている方が引き込まれるかのような、記憶の中の、まるで幻想だったかのような女の子像の表現力が、本当に見事でした。
楽曲での表現、パフォーマンスも同様です。最近のパフォーマンスは楽曲の世界観を、まるで振り付けのSeishiroさんが踊っているのかと見まごうほどの表現力に、見入ってしまいます。
そう考えてみると、モデルとして求められているコンセプトを演じる能力も、非常に高いモデルさんであることが、よく理解できました。
演技力というのは、専属モデルさんに必要な資質のようで、 確かにモデル出身の女優さんもとても多いです。RwalSonudさんの記事によりますと、こんなにたくさん女優さんに転身されたようです。
まとめ
Twitterでは流れてしまいますので、1ファンが勝手に感じた思いではありますが、できればひとりでも多くの飛鳥ちゃんファンと、共有できたらと思って、記事にさせていただきました。
コアな飛鳥ちゃんファンの方にとってみると、知ってて当然当たり前クイズに出される問題のように、知ってて当然の話題だったかもしれません。
次号の『sweet』の飛鳥ちゃんは、どんなおしゃれでかっこいい女性像を演じてもらえるのか、とてもたのしみになったかえるがおなのでした。
個人的には、飛鳥ちゃんの話題の記事は、あれもこれも画像を載せたいと思ってしまい、収集がつかなくなってしまうこともよーくわかりました。本当に表情豊かで、見ていて飽きなくて、楽しい時間を過ごすことができました。
おしまい。