続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

乃木坂46握手会初参戦で感じたメンバーのやさしさ

こん○○は、かえるがおです。

今回は乃木坂のファンであれば避けては通れない、握手会の話題です。
テレビで見る乃木坂メンバーと実際に会えてしまうという
あの、握手会です。

乃木坂ファン歴は長いですが、実はこれまで握手会には1度も行ったことがありませんでした。

握手が苦手(過去記事あり)ということもあったのですが、
「AKBの握手会に行くから仕事を休ませてほしい」と言ってきた同期に、
「いい歳してなにいってんだー」と言ってしまった過去がありまして、その同期が会社をやめてしまったのでその罪悪感から、なかなか握手会に参加しようという気持ちにはなれませんでした。

 

 

 

握手会に行くきっかけ

握手会にはきっとこれからも参加しないだろうなぁと思っていたわたしが、思い切って参戦することになったきっかけは2つありました。

1つは久しぶりに医療保険に入れるようになったということです。

もう寝たきりになるかもしれないという病気にかかったわたしは、病気やしんじゃうリスクが他の人より高いので、これまで医療保険に入ることができませんでした。

それがこのたびやっと病気が治って、加入審査にパスして医療保険に入ることができるようになりました。ぱちぱちぱちぱち…

思い出されるのは、ずーっと寝ながら過ごしていた日々です。

乃木坂の番組、そして乃木坂の楽曲、キャラクターのおもしろさ、そしてやさしさ…と
乃木坂メンバーの活躍が、当時のわたしの一番の希望であり、その活躍を見るのが楽しみで、生きる勇気へとつながりました。


病気が完治したこの機会に、一度はお礼に行かないと失礼だと思って、握手会に行くことを決意したのです。

もう1つの理由は、ブログやTwitterにメンバーやプロデューサーのことを好き勝手に書いていますので、そんな自分の好き勝手に対する責任を果たすため(その責任は謝罪しかなさそうですけど…)、握手会に参戦することになりました。

握手会参戦にビビる

では、握手会に行こうと決意したのはいいのですが、よーく考えてみると、数々の問題があることに、すぐに気づくいてしまうことになります。

まずは風貌の問題です。そうそう容姿ではなく風貌です。
容姿と表現してしまうと、かわいいとか、かっこいいとかイメージをしてしまうので、それこそ見るに耐えない身なりや、へんちくりんなかえるのかおをした、風貌という言葉の方がぴったりです。

風貌の問題

わたしの風貌は、メンバーやファンの方に晒してよいレベルなのでしょうか?

そう考えるととってもこわくなってしまいます。

メンバーの美しいきれいな瞳にはこれまで、同じくきれいなメンバーや、イケメンの共演者のいかした顔が映し出されてきただろーのに、急にこんなかえるかおしたまぬけなおぢさんが、メンバーの瞳に、そしてその網膜に映ってもよろしいのでせうか。


いやいやいやいや、まずいでしょ。
わたしの風貌はメンバーの方に見てもらうレベルに達していません。きっぱり。
がっくし。

センスの問題

次にセンスの問題です。
乃木坂メンバーは有名ファッション誌専属モデルも多く、現在のファッションをけん引されているメンバーも多いです。流行のファッションを創り出していると言っても過言ではありません。

そのメンバーのうつくしいきれいな瞳にはこれまで、同じくメンバーや共演者のいかしたファッションが映し出され…以下同文です。


一方、わたしのファッションは、そしてファッションセンスはどーでせうか。
職場へ行き帰りはスーツ。仕事着はジャージで、adidasのジャージ選びにいのちを燃やしているレベルのファッションセンスです。

髪型は坊ちゃん刈りみたいな髪型で、とてもふつうのサラリーマンには見えそうもありやせん。

そんなわたくしめがメンバーの瞳にそして網膜に、ファンの方の瞳にそして網膜に、映り込んでしまっても、よろしいのでしょうか。犯罪にならないのでしょうか。

いやいやいやいや、ぶるぶるぶるぶる
想像しただけでも怖いのです。


わたしには握手会に参戦する資格がそして三角も、ないのです。

決意

自分の風貌やセンスの問題は正直大きい問題でもあります。

でも、すっかり忘れかけていましたが、今回だけは日々の活力を与えてもらった乃木坂メンバーに、お礼を伝えなければいけないという、どーしても果たさないといけない義務と使命がありました。

これから風貌は全身整形しても間に合わないでしょうし、南青山のカリスマ美容師のところに、もしくは友達の美容師のところに髪を切りに行っている時間もないし、服を買いに行っている時間はみつかりそうですけど、センスのいい服を選ぶセンス自体を持ち合わせていませんし…まだまだ続く…


ざんねんな風貌とファッションセンスの問題と、そしてどーしてもお礼を伝える使命とをてんびんにかけまして、今回は勇気をだして、みにくい風貌を乃木坂メンバーとファンの方々に晒す道を、しぶしぶ選んだのでありました。

パシフィコ横浜で迷子になる

みなとみらいには、8月まで勤務していた会社の支社の本社?なんだかわかりませんが
そんなところがあり、よーく知っている地域です。

パシフィコ横浜もよく駐車場を使ったり、インターコンチネンタルホテルに泊まったりして行ったことはあったのですが、パシフィコの中に入るのは実ははじめてでした。


となりのランドマーク側からパシフィコへ抜けると、右側へ向けて人の流れができていました。どこが握手会の会場かわかりませんので、その流れに沿ってずーっと歩いていくと、たどり着いたのがインターコンチネンタルホテル。


パシフィコに行くつもりが、インターコンチに着いてしまっちゃいました。

そういえばここまで、「乃木坂の握手会場はこっちです」的な看板は1つもみかけませんでした。それだけ乃木坂ファンにとってみると、パシフィコとは当たり前の場所のようです。

ぜんぜん違うところについてしまっちゃいましたので、いま来た方向に急いで戻ってみました。

みなとみらいの駅の改札付近に、きっと乃木坂の握手会に行くアイドルファンさんなんだろーなー、とわたしの頭の中で想像できそうなひとがいたので、その人を見失わないように連れてってもらおう、と思い、こーっそりそのファンさんの後についていきました。

そのファンさんは慣れた様子で歩いていきます。どうやらパシフィコのアーチをくぐると左に曲がるのが正解のようです。乃木坂のグッズを持った人たちがたくさん見えてきました。


ようやく、握手会場についたぞ


と思いきや、いままで尾行させてくれたファンさんは、トイレへ駈け込んでいってしまいました。

なんじゃあ、目的地はトイレだったのかぁ。


と、またひとりぼっちに逆戻りです。

ファンの姿も多いので、握手会場はきっと近くにあるに違いないと、フロアをうろうろしても、ファンの方が座っているだけで、まーったく握手をしている雰囲気がありません。

仕方ないので、ときどきひとが乗ってるエスカレーターを降りると、ようやくそこに握手会場が広がっていました。やっとのことで握手会場に着くことができました。

あくまでめやす

握手会でどこにならべばよいのかも、初参戦なのでなーんにもわかりません。

番号とメンバーの名前が書いてある看板を見つけて、その看板をめあてに歩いて行ったのですが、あくまでめやすなんですよねー。

たとえ、そこについたとしても行列の途中でございまして、行列の最後尾をまたみつけなければいけません。


あ、最後尾を見つけた!と思っていってみると
フクザツに折り返しを続けてるので、一番近いのがとなりのレーンだったりするんですよ。

となりのレーンの方は最後尾カードを持ってる場合もあって、しばらくうろうろしたあと、ようやくおめあてのメンバーのチケットホルダーを持っているファンの人を見つけ、またもや尾行作戦で、列に並ぶことができました。

このとき受付時間は過ぎていたのですが、受付時間はあくまでめやすで柔軟に受け入れてくれているようです。さっすが乃木坂の運営さん。ファンのことをちゃんと思ってもらってますねー。

 

並んでいる時間

乃木坂握手会の初心者向けのブログをだいたい読ませてもらったのですが、並んでいる時間が長いので、時間をつぶすことを考えておいた方がいいというのが、共通の見解でした。

でも考えてみると、並んでいる時間というのは、メンバーのみなさんががんばってファンと握手をしている時間なんですよね。


並んでいる時間が長いだの、部と部の間の時間がひまだのというファンの方の気持ちもわかりますが、握手をがんばっているメンバーのことを思うと、わたし的にはそんな発想にはなれなかったんですよー。

部と部の間の時間は、となりのホテルに部屋を取って、ゆーっくり寝ながら待とうかなーって思っていたのですが、訪日客の急増で1週間前の時点で、前回1万円で泊まれた部屋が7万8千円だったのでホテルでゆったり休む作戦は、つつがなく却下となりました。

 

握手会を待つ間のおすすめスポット

みなとみらいは、桜木町からパシフィコに抜けるラインが人が多いだけで、他のところはビジネス街なので週末は特にすいているんですよねー。

ランドマークのとなりのビルのコンビニは、ひろーい飲食スペースにおねーさん1人しかいませんでした。


パシフィコから横浜駅側に歩くとビジネス街で、週末は人がいないのでおしゃれな雰囲気がよいカフェを満喫できたりするんですよ。

よかったら次の握手会の時にでも検討してみてください。

 

行列が進むのが早すぎる

行列がたいくつだと、いろんなブログに書いてあったにも関わらず、握手会の行列が進むのが早すぎで、握手をするための心の準備がまったくできませんでした。

出典:乃木坂46の握手会に参加するには?|乃木坂46公式サイト


最後の荷物を渡すところなんかですね、かごが4個あるんですが活用されているのが
3個ほどでして、荷物を渡して覚悟を決めようとした瞬間に、すぐにメンバーの声が聴こえてきて、そんななか突然背中を押されて、何にも考えてないのに気がついたらもうすでに、メンバーの前に立たされてしまっていました。

何を話したらよいかも決めていないし、なんの覚悟もできていない状態で、フリーズして機能停止に陥ったまぬけなかえるがおを、メンバーに晒すことになってしまったのです…がっくし。

 


出典:乃木坂46の握手会に参加するには?|乃木坂46公式サイト

 

無の境地

なーんの覚悟もできていないまま、メンバーの前に立たされたわたしはですね、病気の患者のうわごとのように、自分の名前だけをつぶやいておりました。
はい、それだけです。そうそれだけです。

これがわたしの初参戦の握手会のすべてです。


そう、これまで長い間勇気をもらってきたあこがれのメンバーが、確実に目の前にいたはずなのに、メンバーの顔も、メンバーの衣装も、そしてメンバーの声も、非常にもったいないことに、まーったく覚えていないのです。

きちんと前を向いていたつもりだったんですけどねー。
さすが美術のセンスがないわたしだけあって、視覚に訴えるものをなにひとつ覚えていませんでした。


出典:乃木坂46の握手会に参加するには?|乃木坂46公式サイト


正確に言うと、目を開けていながら、わたしの目にはなーんにも映ってなかったのかもしれません。まぁでも、かわった名字を伝えられただけで、自分の中ではよしとしましょう。いつものようにレベルは低いですけどね。

 

メンバーの存在

メンバーの様子というか視覚に訴えるものは(三角ではない)全く覚えていませんが、視覚がふさがれていた分だけ(三角ではないしつこい)、気づいたことがありました。


それが存在の大きさです。


企業でのクレーム対応も長年やってきて、たくさんの初対面の人と会ってきたわたしを
フリーズさせ、すべての機能が停止になってしまった原因を考えてみると、どうしてもこのメンバーの存在しか思い浮かびません。

係員の方に背中を押され、メンバーの前に出た瞬間に、ファンの側がよく見ている、メンバーが映っているテレビや音楽番組やファッション誌の世界観に包まれたような、不思議な雰囲気を感じました。

普段着のオフモードのメンバーではなく、様々な媒体でよーく見かけるメンバーの世界観に、一緒に入り込んでしまったような不思議な気持ちでした。

自分が知らない、メンバーがホームグラウンドとして日々頑張って、努力を続けている世界。その世界の未知のフィールドはとっても大きく、努力を続けているメンバーの存在感はとっても大きく偉大に感じてしまいました。

それで十分です。自分がフリーズしたことよりも、夢を与えてもらったメンバーと、一緒の世界観を感じられたことが、とても価値あることだと思いました。

 

握手会に参加するファン

もうひとつ握手会でうれしいことがありました。


それは握手を待って並んでいるファンの表情です。

確かにぱっと見、知らない人同士が並んでいる恥ずかしさというか照れも感じますが、
いつものビジネス街のようなサラリーマンや女性、そして学生さんや子どもまでが、握手会を待っているすべての人が"にんまり"笑っているんですよ。

"あはは"、ではなく"にんまり"です。


このメンバーと握手できるというモチベーションからくるにんまりは、きっとメンバーの長年の活動の努力を見て感じた、メンバーがファンから勝ち得た信頼とか、メンバーに対する変な意味じゃない方の愛情とかというところからくる、にんまりだと思うんですよね。

そんなひとたちのなか、こんな場違いの風貌で申し訳なかったんですが、乃木坂ファンと一緒に一体感を感じながら行列で待つことができて、本当にうれしかったです。

 


出典:乃木坂46の握手会に参加するには?|乃木坂46公式サイト


付け加えて、握手を終わって帰っていく人のレーンは、もうすごい満面の笑顔で手を振って、スキップするかのように歩いて帰るファンの方が多かったです。わたしもきっと、握手の後ああやってかえっていったんだろうーなー。はずかしー


こんなメンバーがファンに与えてくれた光景を見て、メンバーが一方的に長時間拘束され、メンバーだけに苦難を強いる握手会に対して、どちらかというとシステム自体によい思いはありませんでしたが、すてきなイベントなんだということに初めて気がつきました。

われわれファンの心を満たしてくれた乃木坂メンバーに、本当に感謝を言いたくなりました。

握手会でやらかしてしまう

ほんとうにわたしはまぬけなんでしょうねぇ。握手会の最後の最後にやらかしてしまいました。

メンバーと握手した後、メンバーの手を早く離してしまい、あろうことか、メンバーの手を机におとしてしまったのです。

メンバーの手が机に落ちると、「コトッ」ってぶつかった音がしました。

コトッですよ、コトッ!

コトッてことはですよ、やわらかい部分じゃなくって、かたい部分から落ちたってことですよ。

タンスの角に足の小指を当てるとすごく痛いのと同じです。メンバーのかよわい細い手だったら、骨折してしまっていてもおかしくないです。

大切なメンバーに対して、おまえなにしてくれてるんじゃーって話ですよ。こんな話を聞いたら、自分だったら激怒してしまうレベルのことをやらかしてしまいました…
本当にへこんでしまいした。

握手券がもう1枚あったのですが、合わせる顔がなくなって、次の部には行くことができませんでした。あのときは時間もなくて、ちゃんと謝ることもできなくて、すみませんでした。

ファンの方、メンバーが包帯を巻いているのを見たらおしえてください。正式におわびの方法を真剣に考えたいと思います。

でも、このことで気がついたことがありました。


メンバーはどこぞのひとかわからない、へんちくりんな顔した初対面のおぢさんに、大切なそのまもってあげたくなるようなかよわい手を、すべてわたしに預けてくれていたことを…

きっと疲れていただけなのかもしれませんが
どおりで、視覚はまったく覚えていなくても、
気持ち悪いかもしれませんが、あたたかい手のぬくもりがわたしの手のひらに残っていました。

その理由はこういうことだったんですね。
せっかくの信頼をこんなかたちで返すことになってすみません。

あれ?そういえば、そんなわたしに対して、また来てくださいね、的なことまで言ってもらったかも…次の握手会はぜーんぶはずれてしまいましたが、こんなわたしに、深いやさしさを示してもらっていたことに、いまさら気がついてしまいました。

ね、ほら言ったでしょ。飛鳥ちゃんはとってもやさしいって。
そのやさしさが身に染みる握手会でのできことでした。

おしまい。