続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

器の大きい人々

こん○○は。かえるがおでございます。

本日は最近出会った器の大きい人々をご紹介します。

その1 器の大きい牛丼の買い方

 

まずは今日のお昼ごはんのときの話です。
仕事が詰まっていてどうしても抜けることができず
お昼ごはんを食べようと松屋へ行ったのは16時を過ぎていました。

 

店内はお客さんもなかったのですが
1台しかない券売機の前に、メルトンのPコートを着た
細くてイケメンの大学生くらいのおにぃさんが立っていました。

 

おにぃさんはすでにタッチパネル式の券売機にお金を投入し
牛丼のページを見たり、定食のページを見たり
カレーのページを見たりして、
何を頼もうか悩んでいる様子でした

 

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 ※松屋の券売機

 

確かに券売機の使い方がわからない年配のお客さんがいるんですよね。
これまでも使い方がわからないお客さんに声をかけて

一緒に操作したことが何度かあります。

券売機がお金を入れなくても操作できるため
メニューを選んだあと、お金を入れていないから
発券できないお客さんも結構いるんですよ。

 

ただですね、このおにぃさんは違います。
お金を入れたまま悩んでるのです。

そしてお金が出てきてしまうと、すぐさままたお金を
入れて悩むの繰り返しでした。

 

さすがに5分近く待っていると、16時までお昼ごはんが食べれなかったので
おなかぺこぺこで、「早くしてくんないかなー」感を演出しつつ
身を乗り出して、券売機をのぞき込んだりしておにぃさんへアピールをするのですが
このおにぃさんったら、どんなにあぴーるしてもまったくお構いなしです。

やっとメインメニューを決めたようで、
メニューを押して、発券されておつりも同時にじゃらじゃらと
出てきました。

 

やっと順番が回ってきた。今日はカレーと100円に割引されてる豚汁だぁなんて

思っていたのですが
発券されたあともにそのおにぃさんたら、券売機の前から離れないではありませんか。
離れないどころか、またお金を入れて、今度はサイドメニューのページで
悩み始めました。

 

店員さんもさすがに遅いと思ったんでしょうねぇ、
「なんちゃら定食いっちょー」とおにぃさんが券を渡してもいないのに
厨房に注文だけが先に入りました。

そんな声が店内に響いてもおにぃさんは動じることがありません。
ゆっくりメニューをひとつづつチェックした後、
ようやくサイドメニューを選んでいました。

 

やっぱり器の大きい人は違います。
もしわたしだったら、
「後ろの人はどう思ってるだろう」「遅いと思ってないかなー」
「もし急いでたら…」「そういえばサラリーマン風だし」
「券も渡してないのに、店員さんが厨房にメニュー入れちゃったから
 もしかして急げっていう意味じゃ…」あと100回続く

なーんてことを短時間のうちに走馬灯のように考え続け
落ち着いてメニューなんて考えられませんよ。

結局、「ごめんなさいお先にどうぞ」意味もなく謝って

悪いことしたなーとずーっと引きずるのが目に見えるかのようです。

 

ところがこのおにぃさんのどんな状況でもどっしり構え、

自分の世界に浸ってメニューの選択をまっとうする姿に

ある意味うらやましくなり
こんなどっしりしている人は器が大きくて、女の子にもてるんだろーなーなんて
思ってしまいました。

 

このおにぃさん、実は店内で食べるのではなくお持ち帰りだったらしく
注文した後はわたしの前のカウンター席に向き合った状態で座り
お持ち帰りができるまで、ずーっとスマホいぢりながら
出されたお茶を飲んでいました。

わたしはといえば、カレーが出てくるまでのあいだ
何もすることがないので、ぼーっとしてたら
自然と向き合って座ってるおにぃさんの方を見ちゃうんですよね。

 

でもですね、こっちがずーっと見てる間、

おにぃさんとは一度も目が合うことはありませんでした。

きっとですね券売機前の攻防の約10分間について
おにぃさんにとっては、うしろに並んでいるかえるがおのおぢさんの存在は
見えてなかったのでしょう。
だから後ろめたい気持ちもなく、自分の世界に没頭して

メニューを選ぶことができたんでしょうねぇ。
さすが器が大きいとしかいえないなーなんて、つくづく思っちゃいました。

 

わたしはといえば、いつもいろんな可能性について考えこんでしまい
時間がないから3つ4つ並行で仕事を進め
なおかつ仕事のメンバー大丈夫かなーとか心配になってを観察しつつ、

なにかあれば声をかけると、

同時にどんだけのことを考えているのか、自分でもわからなくなり、

毎日気が休まるひまがありません。

ほんとに器が小さいです。

 

わたしがたくさんのことを走馬灯のように考え続け落ち着かない間、このおにいさんはきっとどっしり集中して一つのことを考えていて
無駄にわたしが空回りして気力体力を消耗している分
おにぃさんの方がきっと長生きするんだろうなーなんて思ってしまいました。

その2 器の大きい駐車場への車の止め方

 

次は先週の日曜日のお話です。

休みだったんですが急に職場から呼ばれまして、慌てて車で駆けつけて
近くのショッピングモールに車を停めて、職場へ向かう途中でした。

午前中の早い時間だったので、車が多いわけでもないのに
ショッピングモールの入口の2つ前の信号から

なぜか渋滞していました。

 

渋滞の原因はすぐにわかりました、
10km/hくらいのスピードでの安全運転で走っている、白のマークⅡが原因でした。

マークⅡもショッピングモールに駐車するようすで
ショッピングモールの敷地に入っても、駐車券発券ゲートまでの間
10km/hくらいのスピードで走り続けていました。

 

わたしはと言うと、実はそのとき急いでたんですよねー。
緊急事態で呼ばれたので、日曜日なのにあわてて出勤したんですよ。
だから一刻も早く職場につきたかったんですが
白のマークⅡさんの安全運転に、早く進んでくんないかなーって
内心焦りながら思っていました。

 

そんな思いが伝わるはずもなく

マークⅡさんは安全運転のまま時間をかけてゆっくり進み、

ようやく駐車ゲートで止まりました。
でもどこか変なんですよ。
普通駐車券が発見される発券口に手が届く範囲
広くて50cm以内に駐車するんですが
そのマークⅡさんは、発券口からはるかに1mを超える、離れたところで止まりました。

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「あれ、このマークⅡ左ハンドルかもしんない」
ととっさに思いました。
わたしも左ハンドルの車に乗ってた経験があるんですが
発券口が車の右側にあるから、左ハンドルだと一度車を降りて
車の前をまわって駐車券を取りに行かなきゃいけないんですよ。

きっとマークⅡも海外仕様の左ハンドルで
左から運転手さんが下りてくるんだろうなーなんて考えて
左のドアをじーっと見ていました。

 

するとですね、車の右側のウィンドウがするすると下がり、
ちっちゃいおばちゃんのみじかーい右手が、車の窓から出てきました。
どうやらマークⅡは海外仕様の左ハンドルじゃなかったんですねー。

 

「をいをい、発券機まで1m以上離れているのに、
 ちっちゃいおばちゃんの手じゃ届くわけないでしょ」という
わたしの思いとは裏腹に
おばちゃんは何とか発券機に手を伸ばそうと、努力を始めます。

 

最初は窓から出ていた短い手が、しばらくするとシートベルトを外したのでしょうか
ちょっとだけ5㎝ほど長くなって、
そしてしばらく空中をつかんで、グーパーグーパーと
むすんでんでひらいて状態にて格闘されています。

 

「あのね、ぜーーたいに届かないって」
って声に出して危なく言いそうになったくらいです。
遠近感くらいわかるでしょ?
発券機までの距離の半分も手が伸ばせていないのに
届くわけないと思うのですが、
ご本人は届くと思ってらっしゃるんでしょうねー。

 

しばらくむすんでひらいて状態で格闘したあと、やっとおばちゃんは車を降りて

歩いて発券機に近づき、駐車券を取ってくれました。

 

わたしは車の中で待ってただけだったんですが、
あーでもないこーでもないとまるで自分が体験しているかのように
夢中になってこーふんするのが、小心者たるゆえんです。

 

おばちゃんの格闘がようやく終わりやっと駐車できそうなときには

もうくたくたでした。

おばちゃんのマークⅡに続き、わたしもショッピングモールに
無事駐車することができま…

 

ちょ、ちょっと待ってください。
おばちゃんマークⅡは駐車場のゲートをくぐって
曲がったところで、一方通行の通路上でまたまた止まってしまいました。

 

車の中を覗いてみると、ご家族の方なんですかね、
同乗者の娘さんと駐車場の場所を指さして何やらお話をされています。

声は聞こえませんが、どーもですね、駐車場のどこに駐車するのか
通路上に車をいったん止めて会議をはじめられたようです。

 

わたしはとーっても急いでたんですよねー。
器がが大きくない小心者なので、たいへん申し訳ないのですが

とうとう一方通行の通路を逆走し、

すぐ近くの駐車スペースに停めてしまいました。

車を停めた後、駐車場を後にするときもまだマークⅡは
通路上に止まったままでした。

 

マークⅡのおばちゃんは、後ろの車の人が待っているかもしれないとか、
通路に止めるとほかの車が通れないってことに意識が向いていなかったんですかね。
自分がどうしたいかということだけに集中して
自分のためだけに考えることができるおばちゃんを
正直うらやましく思っちゃいました。 

結局小心者はまねできません

わたしはといえば、

しばらくは当分他の人のことばーっかり考えて、あーでもないこーでもないと

自分のことのようにこーふんして考える日々が続くんだろなーと

思いつつ、小心者のかえるがお本日はここまでです。

 

細かいことは気にしないような、器の大きい人になりたいなーと思った

モデル・レートルなのでした。にんともかんとも。