続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

「おじさんのはくしょん」の巻

今日は電車に乗って都心を散策しました。
目黒近辺は都心でありながら
緑がとっても多く
リラックスできました。

鴨なんかも、池を泳いでいたりして
東京でも、鴨が住めるという
意外な発見もありました。

都心もかなり人が少なく、
閑散としていました。
電車もとってもすいていました。

またまた電車ネタです。
帰りの電車の中でのことです。

車内はすいてたので
座席に座りました。
そのうち、たくさん歩いたからでしょうか?
電車のいい感じの揺れも加わり
眠くなってきました。

目を閉じると
とっても心地よいかんじです。
いい具合になってきて
もう眠りに落ちるという
一番気持ちいいって時に
事件は起こりました。

静かな車内の中に響き渡る
轟音が発せられたのでした。

「はっくしょんー。」
とっても、とっても、とおーっても
大きいくしゃみの声でした。

見てみると僕の隣に座っている
おじさんのお口から発せられたようです。

なんと表現したらよいのかわかりませんが、
そのくしゃみはすさまじいものでした。

僕を心地よい夢見の世界から
厳しい現実の世界へ引き戻すに
十分すぎるほどのくしゃみでした。

普通はくしゃみで「はくしょん」ということは結構少ないです。
ましてや人前であったならば
せいぜい「くしょん」か「しょん」どまりです。

しかしおじさんのくしゃみはそうではありません。
完全に「は・く・し・ょ・ん」なのです。

きっとおじさんの本当のくしゃみ本体は
普通の人とおんなじで
そんなに大きい声ではないと思います。

おじさんは、くしゃみ本体にくわえて
自分で「はくしょん!」というちょー大声を
プラスしているからこそ
おじさんの特大「はくしょん」は製造されたであろうと
僕は予測します。

おそるべきおじさんの
はくしょんパワーです。
カビも根こそぎ退治できそうです。

もちろん「はくしょん」の後に
かすかですが「うえーーー。」だか
「ういーーー。」だかいう声も聞こえてきます。

その後おじさんは
ジャンバーのポケットからおもむろに
丸められた使用済み(?)のようにお見受けされる
ティッシュを広げて、鼻をかみ始めました。

「ちーん。」というか「ぶーん。」という
またもや車内に響き渡る音です。

よくよく聞いていると
おじさんは鼻水はまーったく出ていません。
それなのにおじさんたら
無理矢理は鼻水を出そうとがんばります。
だから「ちーん。」だの「ぶーん。」だの
変な音しかでないんですねえ。

おじさんが鼻水を出そうと
がんばればがんばるほど
車内に響くちんぶん音は大きくなっていきます。

「ちーん、ぶーん。ちーん、ぶーん。」
鼻水を出すのを早くあきらめてほしいです。
こんな騒音を隣で出され続けたら
たまったものではありません。
安眠妨害です。

しばらく「ちーん、ぶーん。」と大きな音が
車内に響き渡った後
やっとおじさんはあきらめてくれたらしく
広げたティッシュを再度丸めて
ジャンバーのポケットにしまってくれました。

やっと静寂の時が訪れました。
人生そううまくいくものではありません。
一度じゃまが入りましたが、
「だからこそ
 ちゃんと電車で居眠りできる
 幸せをかみしめることができるっ。」
と1人変に納得して
また夢心地の世界へ
入っていこうとした、まさにそのときです。

「はっくしょんー。」
僕は寝ていた目がぱっちりあくほどの
衝撃を確かに受けました。

隣のおじさんが
はくしょん2号を発射したのです。
今回のおじさんは
前とはひと味もふた味も違います。

今回はすぐにジャンバーから
丸めた使用済み(前回使用を確認)の
ティッシュを取り出し
すぐに「ちーん、ぶーん。」攻撃です。

さすがおじさん安眠妨害の腕を上げています。
「おぬし、やるなあ。」
僕は心の中でつぶやきました。

僕も負けてばかりはいられません。
おじさんの騒音の隙間をぬって
居眠りをしようとがんばります。

しかーしおじさんも負けてません。
すぐにはくしょん3号を発射、
そしてちんぶん攻撃・・・・・・・。
僕に寝る隙間を与えません。

それ以降
僕がいい感じで眠りに入ろうとすると
思い出したかのような
おじさんのはくしょんとちんぷん攻撃は
電車の終点まで続くのでした。
めでたし、めでたし。