こん○○は、かえるがおです。
今回のかえるがおは久しぶりに精神分析の分野の中でも、特に1対1のコミュニケーションに絞って、人間関係に悩んでいる方の少しでも役に立ちたいと思い、記事にまとめてみたいと思います。
- 集団を変えるためにはまず1人から
- 1対1の人間関係はじゃんけん理論
- 対人関係の相性はじゃんけんみたいなもの
- 対人関係に悩んだ時の心理
- 対人関係の悩みの本当の要因
- 対人関係の悩みの責任
- 対人関係の悩みを解決するヒント
- まとめ
集団を変えるためにはまず1人から
「集団意識」という言葉があるように、ひとりひとりは本当はすばらしい存在であっても、ときに集団は1人の個に対して、残酷なまでの問題行動を起こすことがあります。
赤信号を1人では渡らないのに、みんなと一緒だったらつい渡ってしまったとか、そんな意識は本当は全くなかったはずなのに、集団の方に合わせた言動が、結果的にいじめに参加したことになってしまっていたとか…
集団はひとりひとりのよいところを集めて、一人では達成できない高い目標を達成できる反面、集団は1人では絶対できない残酷なことも平気でできてしまうという、怖い面があるのこともまた現実です。
ただ、集団をばらばらに分解してみると、最終的にはひとりひとりの個人から成り立っていることも確かです。
集団のもつ集団意識に1人で対抗するのは難しいことですが、その集団を構成する1人との、1対1の人間関係であればなんとかなることだってあります。
以前ひとりひとりのよさを集団で生かす方法については、乃木坂46メンバーの例をとって記事に考えをまとめさせてもらいましたので、今回は周りの人や友達、恋人や配偶者など、1対1のコミュニケーションがうまくいく考え方を、自分なりにまとめてみたいと思います。
1対1の人間関係はじゃんけん理論
わたしの場合1対1の人間関係をよく「じゃんけん」に例えます。
みーんなよく知ってる、あの"ぐー、ちょき、ぱー"のじゃんけんです。
当たり前ですが"ぐー"は、"ちょき"vs"ぱー"の予選対決を制した、"ちょき"さんに勝つことはできますが、自分が決勝で勝ったはずの"ちょき"さんが、予選を戦って勝利した"ぱー"さんに負けてしまいます。
同様に"ちょき"さんは、"ぐー"さんに勝った"ぱー"さんには勝ちますが、"ぱー"さんに負けたはずの、"ぐー"さんには負けてしまいます。
"ちょき"さんを主役に考えてみた場合でも、また同様です。
当たり前のことをなぜ、とってもわかりにくく説明したかと言いますと、
人間関係もこのじゃんけんと似ていると思うからです。
例えば、わたしと上司の関係は、上司の方が強い関係ですが、上司とその奥さんは奥さんの方が強くて、その奥さんがわたしの後輩で、奥さんよりわたしのほうが立場が強いとすると、あっという間にじゃんけんの完成です。
この場合、わたしはかえるのじゃがいも顔なので"ぐー"、上司は権限があるので"ぱー"、奥さんはすらっとしているので"ちょき"でしょうか。
あくまで仮定のはなしですけどね。
こーいうの書くのはほんとはよくないですが、語弊を恐れずに正直に書くと、一般的に私の場合には、世間の荒波を潜り抜けてこられて、豊富な経験から学ばれている押しの強い年配の女性さんと、とても相性がよくないです。
だいたい叱られたり、要求されたり、そしてはたかれたりというのは、過去記事のとおりです。
またもともと体育系なので、いい言葉かどうかわかりませんが、おたく系の方に代表される、一つの分野を極めている方も、わたしの方が勉強不足により、理解が乏しい分野でもあります。
などなど、みなさんの中でも、こういう人とはなぜかうまくいくことが多いなぁとか、
いつもこんな人に注意されるんだよなぁ、という年配の女性の方にしかられ続けるわたしみたいな方もいることだと思います。
対人関係の相性はじゃんけんみたいなもの
この"じゃんけん"理論のことを、もっとよく使う普通の言葉で表現すると「相性」と言い換えることができます。
実際の相性はもっと複雑なもので、じゃんけんの3つのタイプに分類できるようなものではない点だけご注意ください。
このじゃんけん理論=相性のはなしからお伝えしたかったことは、
"ぐー"も"ちょき"も"ぱー"も同じじゃんけんという点においてすべて平等なことです。
人間関係も、"ぐー"さんが"ぱー"さんとの関係でうまくいかないなぁーと悩んでいるときに、自分が本当は"ちょき"さんとの関係に立場が強く勝っていること、そしてその勝っている"ちょき"さんに、自分より立場の強い"ぱー"さんは負け続けているという、
当たり前の現実に、自分のことながらなかなか気づかないことも多いです。
"ぱー"さんとの関係で"ぐー"さんが悩んでいるときに、その悩みの種の"ぱー"さんは"ちょき"さんとの関係で悩んでいるかもしれません。
ある1人の人との人間関係で悩みがある方は、自分と相手だけではなく、自分を取り巻く環境を俯瞰してみてみると、(自分に翼が生えて、大空の上から自分の置かれた環境全体をみてみると)、誰でもみんな、ある人との関係で勝っていて立場が優位なことも、負けていて立場が不利な状況があることも気づかれることでしょう。
悩んでいるときにはそう思えないかもしれませんが、長い時間を総合してみると、みーんな平等じゃなくね?なんて、少しでも感じてもらえるとうれしいです。
対人関係に悩んだ時の心理
友達の言葉や恋人の行動など、相手の言動に傷ついている場合には、その言動に対して不満を持ちます。
「なんでそんなこと言うんだろう?」
「そんなことするなんて信じられない」
などなど、自分ならやることがないことをやった相手の言動に不満を覚えます。こんなところに書かなくてもみーんな心に抱いている当たり前のことです。
相手の言動は信じられないし、わけわかんないし、不満に思ったり怒ったり傷ついて泣いたりする気持ちはわたしにもよーくわかります。
自分とは関係ない、相手の信じられない言動について不満をもつのは当然ですし、「なんでそんなことするの!」と声を大にして言いたくなります。
出典:テレビ愛知「乃木坂工事中」#055
自分はそんな言動をしない分だけ、責任がある相手を責めたくなります。
その言動の責任は全部相手側にあるので、悩んだり考え込んでしまったりすると不満は募るばかりです。
対人関係の悩みの本当の要因
では、ちょっと視点を変えて考えてみたいと思います。
対人関係で問題行動を起こして悩みになってしまった場合の原因は、全面的に問題行動を実際に行った相手側にあります。確かにこの考え方は事実に即していますし、正しい考え方です。
でも、裁判で言うところの、相手側はその犯罪の責任を負うだけの、責任能力はあるのでしょうか。その悩みにもとについての正しい論理を、勇気を出して相手にがんばって伝えたとして、相手は反省してその行動をやめてくれるでしょうか。
確かにみなさんの誠意に打たれてやめてくれる人も中にはいるでしょうけど、それくらいではやめない人が多いから、みーんな対人関係に悩むことになります。
きっと相手側が、正しい判断を持ち合わせていないんでしょう。
それなのに相手の言動を不満に思って、何度注意しても説明しても、説明できなくても嫌な顔をしているのにやめてくれないことが、残念ながら多いのが現状です。
ここで考えたいのは、そもそも相手側の人は正しい判断ができない人で、あなたの説得や態度では自分の考えを改めない人ということです。
こんな人に対して、一生懸命真剣に考え、悩み、勇気を振り絞って説明したりしている、あなたの方が本当はすばらしい人です。
ただ、残念なことに相手側は理解できないので、どれだけ悩んでもどれだけ真剣に向き合っても、解決の可能性はとても低いと言わざるを得ません。
赤ちゃんに対して、数学の解の公式を覚えさせようと、何度も何度も教えても覚えれるはずがないのと同じです。そもそも相手側の精神的な発達段階があかちゃんで、それを受け入れるまでの学習の準備ができていないのです。
相手側はあなたと同レベルまで精神的に成長できていないパターンは、残念なことですが、対人関係の悩みを持つ場合に一番多いケースです。
対人関係の悩みの責任
では、次の質問です。
まわりの人や友達や恋人の言動で悩んでいる方は考えてほしいのですが、その悩みの原因は誰にあると思いますか?
もっとわかりやすく言い換えると、現在の人間関係を招いた責任は誰にあると思いますか?
もちろん大部分が相手側にあります。相手が問題行動を起こさない限り悩みは発生しません。でも、相手はあかちゃんでした。かけ算を習っていないので、割り算のひっ算をどれだけ教えてもわかるはずがありません。
1対1の対人関係ですので、相手側があかちゃんで責任能力がないとすると、あと残された当事者は…
ええと………、あなた しかいません。
対人関係の悩みの本質はここにあると思います。
悩みの原因の相手がどれだけ言ってもわからない以上、過去からこれまでの間その人との人間関係を築いてきた自分にも、責任がわずかながらも存在するのも残念なことですが事実でしょう。
まずは最初に嫌なことを言われたときにどんな行動をとったか思い出してください。笑ってごまかしたことで、相手の問題行動がエスカレートした場合もわたしの場合にはありました。
この人は危険だ、と思ったあとの距離感はどうだったでしょうか。
日常生活の中では、その人とどうしても接しなければいけない場面もあるとは思いますが、わたしの場合には自分の気分によって、話しかけたり遊ぶ約束をしたりと、自殺行為のようなことまでやっていました。
基本的になーんにも考えていないわたしのレベルまでの、露骨にまぬけな人はいないと思いますが、1対1の対人関係の場合に、相手に責任能力がない限り、ほんのわずかでも自分にも非があったと考えるのが、事実に即した健全な考え方のように思えます。
対人関係の悩みを解決するヒント
相手に嫌なことを示したり、勇気を出して話したとしても改善しない場合には、一度これまでの自分と相手のいきさつを考えると、その悩みを解消できるヒントがあるかもしれません。
当初は仲良くしてたとしたら、その人との距離を保つだけで、現在より悩みは軽減することでしょう。うまがあわない人に話を伝える必要があれば、じゃんけん理論を利用して、その人にとって立場が強そうな人を通して伝えるのも手段の一つです。
人間関係はふつう現在だけの一瞬にできあがった、点のような関係ではありません。
過去の時点から現在まで2人の関係の中でいろんなことがあって、ずーっと続いてここまでたどり着いた、いわば線のような人間関係です。
現在のよくない人間関係に至るまでには、あなたの言動もまたわずかですが原因の一端を担っていたことに気づかれることと思います。
誤解してほしくないのは、「ほら、あなたが原因じゃん」って、責めているのでは決してないことです。
みーんな小さいまちがいをたーくさんします。え、かえるがおは大きいまちがいばっかりですって?
しーっ、声が大きいです。それはナイショにしといてください。
これまで失敗ばっかりだったわたしが思うのは、失敗の経験こそが、一番未来の成功につながる、実際に体験したからこそ心に沁みついている貴重な経験だったとつくづく感じてます。
このことを、難しい教育の用語でいうと、各学校の先生が、どうしたらいい教育になるのか日々考えに考えてて苦労している"体験学習"って言葉と同じです。
学校の先生が考えてもなかなかうまくいかない教育を、なんと簡単に自分で手っ取り早くできることも、失敗の経験から学ぶというのは、すごいことだと思うのです。
まとめ
今回の記事はとってもわかりにくかったかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
1対1の対人関係に悩んだ時に解決に導くための考え方を、今回は2つの視点でとらえてみました。
1つはじゃんけん理論です。社会にはいろーんな人がいるので、相性がいいひとも、相性がわるいひとも存在するのが当然です。
その点においては、あなたもそしてあなたを悩ませている相手にも苦手な人が存在し、みーんな平等だという考え方でした。
2つ目は相手に悩みや不満を持ったとしても、相手側が理解できるまで精神的に成長していない限り現状は変わらないということと、
そして1対1の人間関係は現在だけの点ではなく、過去から現在まで続く線のような関係であるぶんだけ、わずかながら自分にもその人間関係を築いてきた責任があり、その過去のよくなかった実際の経験をヒントにすると、今後気持ちが楽になる可能性があることについてまとめてみました。
過去の悩んでいる人と築いてきた人間関係に、その悩みを解決するヒントが必ずあります。
悩んでいる人との人間関係を、過去から現在まで振り返ることは、とってもつらいことではありますが、過去から続いている線である限り、きっと今後の悩みをなくすためのヒントが必ずありますので、ゆっくりでいいので時間が空いて気持ちに余裕があるときにでも、よかったら考えてみてください。
瞬間の点ではなく、これまでの長い期間に作られてしまった線である以上、今後の線の方向を描いていけるのは、あなたの力以外にはありません。
あなたの人生の主人公はあなたです。
相手の悪いところを不満に思って、相手側に改善してもらうより、自分の幸せにつながるためのとーっても大切なことなので、他人にまかせないで、自分で明るい未来の人間関係を作っていってほしいと思いつつ、今回のかえるがおはおしまいです。
最後までありがとうございました。
おしまい。