2020年が始まって、お正月気分が抜けない1月7日の早朝のことでした。
新聞紙面、テレビ番組は特集して報道し、トレンドワードの上位はこの言葉で溢れました。
白石麻衣乃木坂46を卒業
いつかは必ず訪れることがわかっていたはずなのですが、ファンが受けた衝撃はすさまじく、未だに複雑な思いを抱えているファンも多くみられます。
今回の記事は、史上最高のアイドルと呼ばれた、白石麻衣さんの乃木坂卒業を機会に迎えた、乃木坂46のターニングポイントについて、記事にまとめてみたいと思います。
出典：日本テレビ「アナザースカイ」
- 史上最高のアイドルの意外な一面
- グループからの卒業とメディア
- ノースキャンダルとは？
- 乃木坂46の音楽性のターニングポイント
- 乃木坂46のエース齋藤飛鳥のターニングポイント
- 3期生のターニングポイント
- 乃木坂46のエースの地位のターニングポイント
- まとめ
史上最高のアイドルの意外な一面
写真集『パスポート』はアイドル史の中で例を見ない売り上げを達成し、白石麻衣というアイドルは、歴史に名を残したアイドルであることに、反論がある人はいないと思います。
白石さんは18年のCM女王であり、多くの雑誌のファッションモデルを務められ、その美しさに焦点が当てられ、男女問わず愛されたアイドルです。
白石麻衣というきれいでかっこいいアイドル像については、本ブログで振り返って総括するよりも、きっとみんな知っている周知の事実だと思いますので、ここでは割愛させてください。
個人的にわたしは、白石麻衣さんというと別のイメージを持っていました。
姉御肌で乃木坂を引っ張る白石さんではなく、乃木坂工事中だけで見せる、末っ子の甘えん坊で気分屋さんでもあり、表情豊かでそして気がよい本来の白石さんが見れるのが、個人的にはとても楽しみでした。
MCであるバナナマン設楽さんの「じゃあ…白石」と言う声から「え、あたし…」と始まる掛け合いに、わくわくしながら楽しませてもらいました。
乃木坂工事中の番組内で課された極限の状態だけで見ることができる、素の自分に戻ってのリアクションを見ていると、この人本当にいいひとなんだなぁと、とても癒やされました。
わたしにとっては乃木坂工事中という舞台に、当たり前のように存在した白石さんの姿が見えなくなったときに、きっと卒業の真の意味がわかり、もっと感謝の気持ちを抱くことになることでしょう。
白石さんの美しさやカリスマ性、乃木坂を牽引してきたことに触れることができなくて、申し訳ありません。ただ、わたしにとって、一番魅力的だったのは、やっぱり白石麻衣さんの素の姿でしたので、正直に書かせていただきました。
出典：テレビ愛知「乃木坂工事中」#159
出典：テレビ愛知「乃木坂工事中」#062
グループからの卒業とメディア
ここからは少し辛口なのですが、3年前に写真集『パスポート』が発売されると、メディアはこぞって白石麻衣さんの卒業が近いことを報じました。
当時は多くの新聞、雑誌、そしてWebの記事で卒業報道を目にして、その都度このブログでは、メンバーと一緒にいることに重きを置いている白石さんの当面の卒業はないのではないか、と書き続けてきました。影響力はありませんが、自分では反論のつもりでした。
今回の卒業の話題を一斉にメディアが報じましたが、3年前から卒業、卒業と報じていたメディアが、過去の検証や総括もなしに白石さんの卒業を報じるのに、個人的には違和感を覚えました。
グループから卒業するメンバーについて、卒業を決めることはこれからの生き方を変える、とても大きなターニングポイントです。できれば今後のメンバーについては、自分の将来を左右する決断を、じっくり自分で考えられる環境を与えてほしいと、切に望みます。
確かにビジネスですので、媒体の売り上げやWebのアクセスも重要なのはわかっているつもりです。
ただ、これまで史上最高のアイドルとして情報を提供してくれた白石さんへの感謝の気持ちとして、重要な問題くらいは周囲の雑音が聞こえないところで考えてほしかったというのが、残念ながらわたしの本音です。
また、報道のきっかけになったのは、写真集『パスポート』の帯に書かれたある人の言葉
白石麻衣は、もう、どこへでも行ける。
ではないかと思います。
出典：日本テレビ「アナザースカイ」
ビジネスなのである程度ドライになるのはよくわかりますが、そのビジネスを成立させる上で一番大切なのは、メンバーであることは周知の事実です。
24thシングルでのポジションは、これまで乃木坂を支えてきたプライドをずたずたに踏みにじられた、という意味に捉えてしまった人も、わたしだけではないでしょう。
最大の功労者に対して、寄り添うべきメンバーの気持ちを逆なでする処遇に、違和感を覚えてしまいました。メンバーあっての乃木坂46です。できればもう少しメンバーにやさしくあってほしいと思います。あんまりよい話でなくて、すみません。
ノースキャンダルとは？
いやな話ついでに、白石さんの卒業発表の日にトレンドワードにあがったのが、乃木坂とは一番関係性の深い、懇意にしているメディアのこの言葉でした。
8年間、ノースキャンダルを貫いた。
この言葉はきっと、注目を浴びるために意図的に流された言葉だとは思うのですが、個人的に理解できなかったのは、そもそもスキャンダルってなに？ということでした。
正直スキャンダルの基準がわかりません。この記事の前後を読むと、乃木坂と懇意にされている記者さんのスキャンダルの定義が、どうも男性との恋愛にあるように思えます。
出典：橋本奈々未の『推しどこ？』
そうであれば、日本国民は全員スキャンダルだらけになります。遺伝子にインプットされた、自分の気持ちでどうしようもならない自然な思いなので、まったく恋心を持たない人はいません。
その人生を彩る恋愛を、スキャンダルと報じたのが、乃木坂と懇意のメディアだったことが、個人的にとても残念に思いました。
8年間もの長い間、誰しも当たり前にもつ恋愛への気持ちを抑えてきたことは、我々ファンのために自ら犠牲になり、自分を律してきたという意味でもあります。
1ファンとしてこれまでずっと、乃木坂での活躍を期待してしまって、本当に悪いことをしてしまったという現実を突きつけられた気がしました。
出典：日本テレビ「アナザースカイ」
乃木坂ファンも恋愛しています。できれば、メンバーの恋愛だけでなく、普通の人と同じ、あらゆる幸せを手に入れて幸せな笑顔を見てみたいことが、個人的には1番の願いであることも申し添えておきます。
メンバーの幸せな笑顔をみたくないファンは、きっといないことでしょう。
メンバーに恋愛するなというのは、メンバーの本来のメンバーらしさという人格を否定していることと同じです。
恋愛をスキャンダルと表現されない時代がいつかやってくるといいなーと思いました。
乃木坂46の音楽性のターニングポイント
次は乃木坂46のアーティストとして、転換期にさしかかっていることについて触れていきたいと思います。
乃木坂46は歌とダンスでのパフォーマンスを売りにするアーティストです。
特にダンスでのパフォーマンスは、集団としてのしなやかさや華やかさの表現力がすばらしく、個人が特化されるパフォーマンスというより、個人の融合である集団として魅せるパフォーマンスです。
その点、白石麻衣さんが卒業で抜けたとしても、全体のパフォーマンスのレベル自体がすぐに落ちるということはないと思います。
もちろん、これから先、『ガールズルール』『シンクロニシティ』の中央に、あの笑顔がないことを考えただけで、ぞっとしますけどね。
出典：テレビ愛知「乃木坂工事中」#153
問題があるのは歌唱の方だと個人的には思っています。
乃木坂の楽曲は、これまで女性が歌うには総じてキーが低めの表題曲が多かったと思います。この点は全員のメンバーが無理なく歌えるという配慮があったのかもしれません。
低めのキーのユニゾンを支えるのは、高いキーの声で軽やかな歌声を響かせるメンバーの存在があったと個人的には思います。
そのメンバーが、桜井玲香さん、衛藤美彩さん、そして白石麻衣さんです。
アレンジャーの方やミキサーの方に直接聞いてみないとわからないのですが、乃木坂の歌唱を聴いていると、先ほどの例の3人の高めの声と、全体を支えるミュージカル界を背負うボーカリスト、生田絵梨花さんの声が前面に使われているんじゃないかと思うことがありました。
高めの軽やかな歌声は、楽曲に明るい印象を与えることができます。
白石さんの卒業は、乃木坂の歌唱のベースが変わることを意味している気がして、今後どのようにメンバーの声を組み合わせて、新たな乃木坂らしさを表現されるのか、個人的に注目している点でもあります。
乃木坂46のエース齋藤飛鳥のターニングポイント
結成当初から乃木坂の外で活躍してきた白石さんの卒業は、我々ファンよりももっと影響が大きいのは、もちろん乃木坂のメンバー自身でしょう。
その中でも特に影響が大きいメンバーとして、今回は齋藤飛鳥さんを選んでみたいと思います。
TheAceと評された、乃木坂46の切ない表現力が高いメンバー西野七瀬さんが卒業されたときに、齋藤飛鳥さんはご自身の中で重大な決心をされたことを語られました。
それがどのような決意だったのか、わたしレベルではその決意の詳細はわかりません。でも、きっと今後の乃木坂に関することだったことでしょう。
乃木坂46にはこれまで西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、3人のエースが存在しました。
西野さんが抜け、次は白石さんが抜けることになり、責任感が強く誰よりも深い愛情で乃木坂を愛している飛鳥ちゃんが持つ、今後の乃木坂を背負っていくべき決意というのは並大抵のことではないと思います。
白石さんの卒業はメンバーには2020年年明けに知らされたと報じられていましたが、わたしは白石さんのことなので、飛鳥ちゃんにはもっと前に知らせてあった思います。
これは本当は書いてはいけないことなのですが、年末の『ありがちの恋愛』の初公開の時のモバメを読む限り、飛鳥ちゃんの白石さんへの深い愛情が伝わってきます。
わたしの心配はただひとつ。乃木坂の危機に、エースとして責任を感じてあんまり無理をしてほしくなく、ご自身をもっと大切にしてほしいということです。
かけがえのない白石麻衣という人格には誰もなれません。飛鳥ちゃんは飛鳥ちゃんにしかできない、飛鳥ちゃんらしいエース像があると思います。
出典：テレビ朝日「ミュージックステーション」
わたしが日頃から驚いていることのひとつに、飛鳥ちゃんは一緒にいるだけで、他のメンバーの魅力を引き出すことができる点があります。まるでメンバーの個性の魅力を引き出す番組の乃木坂工事中のようです。
じょーさん、ちーちゃん、格差社会コンビ、まりっか、まなったん、きいちゃん、ぞのっち、よだっちょ、えんぴー、いくた先生、メンバーに色をつけてファンに提示するだけでなく、持ち前の話を受ける能力の高さで、話を聞くことで相手のメンバーらしさを引き出す能力に、非常にすぐれていると思います。
持ち前の飛鳥ちゃんらしさが光ることで、それぞれのメンバーらしさも光り、乃木坂46全体としてますます輝きが増していくような、そんなリーダーシップを今後発揮されるのではないかと個人的には思います。
その方が、特定の人だけががんばって光るよりも、グループとしては何倍も光り輝くことにつながりますからね。
齋藤飛鳥のエースとしてのリーダーシップに、個人的には楽しみが広がるばかりです。
3期生のターニングポイント
白石麻衣さんという唯一の存在にかわる存在は、きっといないでしょう。
でも1期生の大量離脱の締めくくりとして、結果的にグループ内の立ち位置があいていることは確かでしょう。
"19thシングル選抜発表から乃木坂46の期別ごとメンバーの特徴が見えてきた"というかつて書いた記事の中で、こう表現しました。
近い将来3期生の時代が必ず来る
実際今になってみると、思ったより3期生の時代がくるのが早かったように思います。豊富な人材がそろった3期生だけでなく4期生も含めて、新しい乃木坂の時代がやってくることも同時に、白石さんの卒業を受けて感じました。
乃木坂46のエースの地位のターニングポイント
西野さんの卒業の時もそうでしたが、プロデュース側が西野さんの代わりに、特定のメンバーを推しているのかもと感じてしまう場面が、正直何度かありました。
以前このブログで、乃木坂のエースの定義を勝手に3つ示させてもらいました。
1つは女性アイドルであっても、男女分け隔てなく支持されること。
2つめはエースの地位を、長きにわたって維持することができる実力がともなっていること。
そして3つめが、ファンが選んだ楽曲のセンターであること
この条件に、現段階で最も近いのが山下美月さんではないかと思います。
発売が迫る写真集『忘れられない人』は初版14万部。発売されると『パスポート』なみのインパクトを与える可能性があります。
『忘れられない人』も『パスポート』同様に、露出多めで、考えに考えて決意を固め、文字通りがんばって創り出した写真集だと思います。
わたしは露出多めがお好きな方は、露出多めが得意なモデルさんでご確認されればいいのではないかと個人的には思いますが、露出多めが好きな人も、確かにある一定数存在することも事実です。
はじめからプロデュース側に推されたメンバーではなかったこと、まじめで努力を重ねて準備するアイドルであること、そして露出多めで、すそのを広げたファン層を、女性層まで広げられれば、ひょっとするとひょっとすることもあるのではないかと思います。
白石麻衣さんが女性に認められたのが、姉御肌で男性に負けない女性の美しさと表現すると、まなったんの釣り対応を彷彿とさせる山下ちゃんが、次にご自身が持つどんな部分を魅せてくれることになるのか、とても楽しみでもあります。
出典：日本テレビ「アナザースカイ」
ちなみに乃木坂ちゃんの露出多めの写真は、個人的には身内のおぢさんのように思えてしまってて、すぐに、はおるものをかけたくなってしまう心境です。山下ちゃんはSHOWROOMでも、以前から結構胸元ゆるゆるで、見ていられなかったというのも懐かしく思い出されます。
個人的には、露出より幸せそうな笑顔の写真が1番いいですね。さらに動画であればしぐさや表現で、メンバーらしさがさらによく伝わるので、個人的にはお気に入りです。あまり賛同してもらえるファンの方は少なそうですけどね。
まとめ
これまで8年の長きの間、本当に楽しませてもらって癒やしてもらった白石麻衣さんの卒業に、お礼のひとつも言えない、しょーもない記事になってしまって申し訳ありません。いまさらながら
白石麻衣さん卒業おめでとうございます！
これまで本当にありがとうございました。これからは自分の幸せを目指して頑張ってください。
乃木坂46にとって、白石麻衣さんのかわりになる人は決していないと思います。
また、乃木坂を卒業されても、白石さんは白石さんで変わることことはありません。これからも白石さんの活躍を見れることを、とてもうれしく思います。
一方乃木坂に目を向けてみると、白石さんの卒業を機にターニングポイントを迎えることになると思いますが、正直あまり心配していません。
新体制と呼ばれる時期のメンバースタッフ全員の結束の高さは、これまで驚きながら何度も見せてもらいました。きっとまた、新しい乃木坂のかたちをファンに示しながら、乗り越えられることでしょう。
あと半年…
ついにあと半年です。
これから卒業までのあとわずかな期間に、乃木坂46としての白石麻衣さんを脳裏に刻み込みたいと思います。
今回のかえるがおはここまでです。
文章中に不快な記載があったことを深くお詫び致します。
出典：テレビ愛知「乃木坂って、どこ？」#047
出典：テレビ愛知「乃木坂って、どこ？」#001
出典：テレビ愛知「乃木坂って、どこ？」#108
出典：テレビ愛知「乃木坂工事中」#062
表情豊かに乃木坂を支えた白石麻衣さん。
いつまでたっても、ファンは忘れることはないでしょう。
