続・今日もやっぱりかえる顔

なぜか巻き起こってしまうまぬけな日常を、ひらがな中心のまぬけなテイストでお届けします。ときどき乃木坂46。

Amazonの偽物レビューに騙されてわかったよい商品を見抜く方法

商品の品切れが少なく、重い荷物を運ばなくてよくて、そしてすぐに届けられる。また、どこに住んでいようと、いつでも利用することができる。

こんな便利なお店があれば、どうしても利用してしまいますよね。

わたしも意図せず、その便利さにひかれて、1ヶ月に何度も使ってしまってしまう店舗。

それがAmazonです。

そんな便利で手放せない、Amazonで購入したある商品が、なぜかちょっとへんなのです。という、お話から今回は始まります。



 

 

 

有機ELの画面が割れる?

ある日のことでした。

用事があって出かけたときに、ブリーフケースの中を見てみると、ある異変が起こっていました。ブリーフケースの中に入れていたはずのスマートフォンの画面が、なぜか割れていたのです。

あ、有機ELの画面って液晶と比べて割れやすいから、割れたんだなー 

と瞬時に思い、妙に納得してしまいました。

実は、今はそうでもないですが、某海外で製造された有機ELがこれまでとても割れやすく、個人的には以前の仕事で、何度も割れて修理を繰り返したお客様にお詫びしたことが、幾度もありました。

お詫びに行くというのも、結構おもしろいものでして、
北海道のいちばん北の町にお詫びに行ったことがありました。車のラジオをつけると、ロシア語の放送が流れてくるところでした。

お客様宅に着いたら、修理を繰り返していたのでたいへんご立腹でして、土下座をするように言われ、畳の部屋にずーっと正座したまま1時間ほど、お怒りのお話を聞きました。

すると、なぜか突然「おまえ気に入った」と言われて、おみやげにかにまでもらったことがありました。

なんの話やらわかりませんが、それほど海外製有機ELディスプレイは割れやすいものです。

そんな過去の出来事を振り返ってみると、その有機ELのディスプレイ割れが、とうとう自分の端末でも起こるなんて、なんだか奇妙な縁を感じているのでした。

最強硬度のはずが

そんな思いで、有機ELのディスプレイ割れを感慨深げにながめておりますと、やっぱりなんだかへんなのです。

一瞬見て、画面が割れていると思っていたのですが、スマホの画面の端の部分、わずかにあいた隙間から、割れていない画面がのぞいていました。


普段から画面割れ防止のため、スマホの画面にはガラスフィルムを貼っていたのですが、ガラスフィルムとスマホの端のベゼルの間に、スマホの割れていない画面が見えているではありませんか。

すぐにガラスフィルムをはいだところ、なんとスマホの画面には傷一つなく、割れたのはなぜかガラスフィルムだけだったのです。

ちなみにこのガラスフィルムは、確かに安い製品ではありましたが、Amazonのレビューで100以上を集めて評価が4.8という、すばらしい評価のガラスフィルムでした。最強硬度、耐衝撃!なーんて、商品説明に書いてあったはずです。

その最強硬度のガラスフィルムが、持ち歩いたわけでもなく、席の横に置いておいたブリーフケースの中で、なぜか割れていたのです。耐衝撃だったはずなんすけどねぇ。 

ブリーフケースの中を調べてみると、一緒に入ってたのは手帳とクッションケースに包まれたノートPC、そして無印のぷらすちっく製のペンケース、たおる地のはんかちにやわらかすきんの財布、たったこれだけです。

ぶつかると衝撃が大きくて割れそうなものが、どうも見当たりません。
それにブリーフケースを、ぶんぶん振り回したわけでもなく、ただ、席に置いておいただけでした。

Amazonレビューの評価

割れやすいはずの有機ELが割れてないのに、耐衝撃で最強硬度のはずのガラスフィルムだけが割れていて、バッグの中にも衝撃を与えるものがない状況でした。

どうしたんだろー、おかしーなーと思い悩んでいると、ひょっとして別の評価が低い商品を買ってしまったのかもしれない、と思い、購入したAmazonの販売ページを見てみました。

購入したときよりも評価数が増えていまして、やっぱり評価は4.8です。

買ったロッドはたまたまはずれだったのでしょうか。

でもガラスの商品にあたりはずれはないでしょうし、考えれば考えるほど、この評価の方が本当なのかうたがわしくなってきました。

他の商品と比較しても、とても安い製品なのによい評価がならんでいますが、何にもしないバッグの中で、これまでうけた普段使いの衝撃に耐えられず、自然に割れただけですからねぇ。

review-tantei.com


そういえば、以前レビュー探偵というGooleChromeの拡張機能として、表示されたページ全体の商品について、レビューを評価する拡張機能があることを聞いたことがありました。

今こそレビュー探偵をインストールして使ってみる時だと思いたちました。

レビュー探偵で調べてみた

ブラウザの拡張機能にインストールするだけなので、1クリックでインストールが終わります。早速、問題のガラスフィルムの評価をレビュー探偵で、調べてみました。

するとこんな画面が、わたしの目の前に表示されました。


※出典:レビュー探偵表示画面

判定結果がおどろきのF最低評価
レビューの信用度が1%だそーです。

どうやら、信頼してAmazon先生で購入した、ガラスフィルムの本当の評価は、驚愕の1.4でございました。そりゃ、何もしてないのに、割れるはずですよ。思わず納得してしまいました。

このレビュー探偵をブラウザに導入するとですね、商品一覧の画面で、あやしい商品にフィルターを自動にかけてくれるのですが、ガラスフィルムのページの商品は、けっこう真っ黒のフィルターで隠されてしまうほど、あやしいレビューが多い種類の製品のようです。

ついついおもしろくなっていろんな商品を調べてみたのですが、やっぱり評価が低くフィルターがかけられる商品は、よーく商品名を見てみると、確かに聞いたことのないアルファベットのメーカー名が書いてあるんですよ。

正常なレビューとして表示された商品は、確かに聞いたことがある日本のメーカーが多いことがわかりました。

さらに聞いたことのないアルファベットのメーカーの商品はですね、注意深く見てみると、また別の聞いたことがないアルファベットのメーカーの商品と外観製品もとってもよく似ています

よく似ているというよりも、うりふたつです。これってきっと、同じ商品を別のメーカー名で売ってるだけでしょ。

確かに聞いたことのないメーカーの商品は、家電量販店やLOFT、ハンズで見たことがないので、AmazonをはじめWeb限定で売られている商品でしょうから、振り返ってみると最初から信用度は低かったはずなですよねぇ。

そんな安いのに品質のいい商品であれば、家電量販店でも扱っているはずです。

あやしいレビュー商品の特徴

一覧表示で並んいる商品のほとんどの評価がやばめなのは、やっぱりスマホの周辺機器関連オーディオ機器PCの周辺機器、そして美容関連商品のレビューの信用なさ度ははんぱないくらいでした。

共通しているのは、ぜんぜん聞いたことがないメーカー名を、これみよがしにどうどうと名乗っていること。

そんなの聞いたこともないよ、とつっこみたくなるメーカー名ばかりでした。

そういえば今さら思い出したのですが、以前週に1度は合って謝罪訪問にいっしょに行ってたCEさんがAmazonにお店を持っていて、わたしもお店を持っているので、商材紹介のイベントによくさそわれたんですよ。

実際には行かなかったのですが、中国からたくさんの実店舗では扱われていない便利グッズが出品されていて、それを仕入れて販売しているそうです。

実店舗で扱われていないので、他のネット店舗が売ってない限り、自分の好きな値段をつけられるといわれていましたよ。そうやって仕入れたマグボトルがすごく売れてると話されていました。

きっと、画面保護フィルムや、スマホ、PC関連の商品って、きっとこんな商談会で中国から仕入れた可能性があるんだろうなぁ、とはじめて気がついたのでした。

まっさきに気になってしまったのは、本ブログで紹介した商品です。レビューの評価がいいですよ、との紹介文つきで紹介していたので、もしあやしいレビューの商品だったお詫びくらいでは済まされないと思って調べてみました。

 

www.facefrog.net

 

www.facefrog.net

 

www.facefrog.net

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青くなりながら急いで調べてみたのですが、どうもへんな評価ではなかった、一安心しました。

なぜ偽物のステマレビューが生まれるのか

どうも偽物レビューの商品があるということがわかりまして、次に気になることは、なぜ偽物のステマレビューを書く人がいるんだろうという疑問です。

偽物のレビューが集まれば、それが本当の評価だと思ってだまされて購入する人が発生してしまいます。このまぬけなわたしのようにです。

偽物レビューがたくさん集まっているということは、人をだますような行為を行う人がかなり大規模に存在するということが、不思議に思って調べてみました。

するとわかりましたよ、わかりました。
TwitterでAmazonレビューと調べると、山ほどレビュー募集垢がでてきました。


どうも偽物レビューはTwitterで募集されているようです。
よく読んでみると、偽物レビューを書いた報酬は、金銭よりレビューを書いた商品そのもの、という募集が多いことがわかりました。

偽物レビューを集めていること自体、その製品の品質が悪いことを意味していると思うのですが、無料だったらほしいと思う人がいるんでしょうねぇ。

だからこんなよくないことが成り立っているんですねぇ。

Amazonのレビューのガイドラインを見ると、虚偽の情報や誤解を招く内容、不確かな内容を記載するなど、コミュニティを悪用する行為の禁止が明記してあります。

www.amazon.co.jp

 
商品数が膨大なので、Amazon側もきっと処理が追いついていないんでしょうねぇ。
レビューを参考にして、よい商品を見定めて購入することも、Amazonの特徴でもあることから、思い切った対策もできないのではないかと推測します。

まとめ

最高硬度のはずだったガラスフィルムが、何もしない状態で割れてしまった原因を調べていったところ、偽物のステマレビューという意外な結論にたどり着いてしまいました。

商品を無料でもらえるくらいで、偽物レビューをやめませんかと、ステマをする人の良心に訴えても生産的ではありません。

偽物レビューを繰り返す人の精神構造は、ほかのひとへの影響より自分が無料で製品を手に入れることに重きが置かれているため、正義感を振りかざして、その人の価値観を変えてもらうようにアプローチしても無駄なように思えます。

その人にとってみると、自分の利益に重きを置いた、その行動そのものが正義ですからね。

今回実際に偽物レビューでだまされてみて感じたのは、やっぱり自己責任だったんだなぁということでした。

確かにレビューは抜群によくても、気づくべきポイントがいくつかありました。

聞いたことがないメーカー名であったこと
同じ見た目の商品が別のメーカーの製品として売られていたこと、
他の商品と比べて、とても値段が安かったことなどなど

偽物メーカーさん側から、実は多くの情報を受け取っていたにもかかわらず、購入してしまった自分の責任だと思うようになりました。

以前多くの情報が溢れている情報化社会を主体的に生きていくためには、アクティブラーニングが必要だという記事を書かせてもらいました。

 

www.facefrog.net

 
受け取った情報をすべて信じるのではなく、付随する情報も考慮して客観性を保ちながら、自分の考え方を自分で決めていくという、アクティブラーニングという過程が、ネットショッピングという場面でも、自分を守ってくれるんだろーなー、なんて気がつきました。

のほほーんとなんにも考えずに、買っちゃったからこんな結果になったので、やっぱり自己責任っすねー。

最後に、レビュー探偵さんのアルゴリズムの方が、あやまっている可能性も0ではありません。

どうやって偽レビューを判断するのか、そのアルゴリズムの詳細は、偽レビュー社側に対策されないように公開されていません。ただし、50以上のロジックを使われて判断されてるそうですよ。

個人的にはあやしい商品を見てきた分だけ、レビュー探偵さん側に説得力を感じますけどね。

ちなみに現段階で、Chromeの拡張機能のほかは、Androidのアプリが開発されているそうなので、Androidユーザーの方は、よかったら試してみてください。

自分の身は自分で守ろうの巻、これでおしまいです。
あ、またタイトルがちがってた。あはは。